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風ゆく坂道

作者: Soraきた

僕の前の笑顔が

本当のキミの笑顔だと思いたい

風ゆく坂道

何度、歩いたことだろう


キミをふと思ったとき

きまって、

南からのおだやかな風が吹いた

あたりまえのように

そのあともキミのことを思い続けた


時間に関係なく

キミに会うことができたなら

どんなに幸せなことなんだろう

そして愛犬ジョン

とても喜ぶことだろう


ふたりでどこかに出かけるとして

どんな場所が良くて

どんな食事にしようかと

僕が勝手に

シミュレーションしてみたら

それだけで

アッという間に時間が過ぎていった


どうせなら

風ゆく坂道をかけ上がるように

走ってみたら

キミのことも秒速で

思い出すことになるのかな

そして、今度は

秒速何メートルかの風が

僕のココロをつつみ込んで

何事もなかったかのように

通りすぎてゆくのかな



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