表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

ー8-

あと2話です!お読みいただきありがとうございます。

私は結局ヨハンの弟のジャンと結婚することになった。

義妹としてまたヨハンと関わるのは抵抗があったけれど、

両親が決めたことだから、特に不満があるかと言われると無い。

それにヨハンと婚約していた時からその弟のジャンとも会う機会はあったから、

知らない人と結婚するよりはましだと思う。


ジャンと共に過ごすうちに、私達はお互いを想い合うようになった。

ヨハンとの間に合ったのは、恋でも、その延長の愛ではなかった。

それが分かった。

ジャンはまめに手紙をくれる。

剣術もできるけれど、議論の方が好き。

その割には鍛えていて、細身なのに逞しい。

二人の時はよく笑う。

私と向き合って、話を聞いてくれる。

瞳はあまり大きくはないけれど、黄と金色が混ざった綺麗な色。

少し癖毛で、その為に髪は伸ばして結んでいる。

いつの間にかこんなにジャンのいいところを言えるようになった。


ところが、ある夜。

両親に呼び出され、私はとある疑惑を聞かされた。

それが事実なら……。

私はどうしたらいいのだろう。



時が流れ、私もジャンも卒業して、結婚式の日になった。

ジャンは婿として家を守ってくれる人だって信頼している。

ヨハンとも別に不仲で婚約を解消したわけではないから、

気まずさも薄れた。


花嫁衣装に身を包むと、やはり気持ちが昂ぶった。

純白のドレス。

素敵。


ドレスに見とれているとノックの音がした。

「ジャン?どうぞ?」

扉を開けて姿を現したのは。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ