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第13話 嵌められた2人

俺が杉田に襲われている頃、ダリアの部屋にも他の学校の男子高生が集まっていた。

男子高生は3人ほどだが、ダリアに味方する奴はいない。

女子から連絡を受けて、ダリアをレイプする為に集まったようだ。


「へー、結構可愛い子じゃん!

しかも、金髪のショートカット。

良いの、やっちゃっても?」


「良いよ、どうせ処女じゃないし、ダメージも少ないでしょう。

子供が出来ても、おっさんのせいにできるからね。

好きにして良いよ、尻でも、中でも使いなよ……」


「ふーん、処女じゃないのは残念だけど、ハーフっていうのはポイント高いよね!

下の毛とかも金髪なのかな?」


「あ、そこは私も気になってた……。

良いよ、ガンガンやっちゃて!」


「じゃあ、遠慮なく……」


男子高生の1人がダリアの肩に手を掛けると、彼女が怒り出した。

どうやら、まだイジメの延長だと思っているらしい。

大きな声でこう威嚇し始めた。


「汚い手で触らないでよ!」


「煩い!

汚いのはお前だろ!

もう処女でもないくせに!」


「ブッフォ……」


男子高生の手を必死に払い除けるが、彼らには逆効果だった。

服を破かれ、暴力を振るわれる。

一瞬にして、ダリアが声も出せない状況に陥っていた。


杉田に監禁されている俺は、その様子を盗聴器で聞かされていた。

杉田は、カラオケルームに盗聴器を仕掛け、音声拡張を利用して聞いている。

ダリアが暴行を受けている状況がありありと聞き取れていた。


「くっくっく、馬鹿だね。

この状況なら、そんな事を言えば逆効果になるのに……。

アキラ、安心しなよ。


ダリアがイク時は、私があんたをイカしてあげるから……。

2人同時にイケば、多少はやってる感が出るでしょう?

それに、あんたも興奮し始めているようだし……」


「この、野郎!」


「無駄無駄、カラオケルームは防音設備が行き届いているし、監視カメラを見ている奴らもアイツらの味方だから、止めには来ないよ。

残念だけど、2人とも汚されちゃうね……。


ダリアは、あの男共に……。

あんたは、私にね……。

あ、今、ダリアに何かしたのかな?


声が聞こえなくなったね……。

その後、騒ぐような声がしているよ。

私達も、何かしちゃう?」


「誰がお前なんかと……」


「あら、残念な事……」


杉田は、俺のワイシャツを脱がして、抱き締め始めた。

柔らかさと暖かい感触で、俺は気持ち良さを感じていた。

ダリアの暴れる声も興奮を誘い、異様な状態になっていた。


「やめてよ、離して!」


「煩い! どうせ、もう汚れてるんだろ!

今更純潔ぶってんじゃねえよ!」


「ふわあ、やめてよぉ……」


「だんだん良くなってんじゃねえ?

可愛い顔してるけど、もう変態だわ!」


「やめて、触らないでよ!」


「へっ、騒げば騒ぐほど興奮して来たぜ……」


「ダメ、そこは……」


「そろそろ淹れるか?」


「いやああああ……」


ダリアが男子達から何かをされ始めていた。

生々しい音まで盗聴器を通して聞こえる。

杉田は、俺に解説し始めていた。


「ふーん、ダリアの奴、今感じているね。

アキラも心臓の音がヤバイよ、大丈夫?」


「煩い、早く手錠を外せ!

ダリアを助けに行かないと……」


俺は抵抗するが、杉田は俺に力が出せない体勢にさせていた。

手錠の音だけが、無情にも鳴り響く。

力一杯引き千切ろうにも、鉄で出来ているので千切れない。


「男子達、そろそろダリアと繋がろうとしているのかな?

ダリアも気持ち良さそうな声になって来てるじゃん!」


「嫌がっているだろ!

早く退けよ、早くしないと……」


「ふふ、そろそろやっちゃうみたいだね。

じゃあ、ここまでかな?」


「くう……」


俺は、もうダリアが襲われると思っていた。

この状況では、もうどうする事もできない。

俺が自由になっても、ダリアは傷付いた状態になるだろう。


そう思っていると、盗聴器から謎の音が聞こえた。

プシューっというガスの音と共に、部屋の中の奴らが苦しみ始めていた。

どうやら、部屋の中では混乱が起きているらしい。


「うわああ、なんだ?

目が、見えない!

涙が溢れて……」


「ちょっと、何よこれ……。

目が開けてらんない!」


盗聴器からそういう声が聞こえると、突然に警察が突入して来た。

ダリアは半裸にされたものの、なんとか男子達からレイプされずに済んだようだ。

ただ、精神的にはかなりのダメージを受けた事はあったらしい。


杉田は、部屋が混乱し始めると、冷静になって俺に手を出すのをやめた。

手錠こそは外さなかったが、自分の髪を整えながら、警察を呼んでいた事を語る。

どうやら、警察を呼んだのは羽田らしい。


「悪いね、警察が来るまでアキラを拘束させて貰ったよ。

下手に部屋に踏み込まれても困るし、一応別室に待機させて貰った。


最悪の事態も想定していたけど、ダリアも短時間だから数回イカされた程度で済んだよ。


本当は、男子共に触れさせたくもなかったけど、証拠が無いと起訴できないし、警察も犯罪だと特定できないからね。

でも、カラオケボックスを占領した事で、証拠隠滅の時間も方法も無くしておいた。


これで、ダリアのイジメ問題は解決するだろう。

警戒レベル5まで行くと、犯人逮捕までしないと終わらないからね。


唯一の不安は、ダリアに精神的なダメージを与えちゃった事だよ……。

それだけは、どうしようもなかった……」


俺は、冷静に状況を分析する。

警察がダリアを保護する中、捕まる生徒達を見ていた。

杉田は、俺に笑いかけて来る。


「ふう、ビックリしちゃった?

私の役目は、ダリアをギリギリで守りつつ、アキラに下手な手出しをさせない事だったよ!」


「演技だったのかよ……。

でも、俺を襲う必要は無かったよな?」


「それは、私がアキラを好きだったから……。

それに、トイレ内では暇だったし……。

言ったでしょう、男の子をイジメたいって……」


「だからって、俺がお前も犯人の一味だって言っちゃったら、ヤバかったぜ……」


「うん、悪かったよ……。

今度は、ダリアを慰めてあげて……。

あんたなら、恐怖で怖がってるダリアを助けれると思うから……。


それは、多分私や羽田じゃ無理……。

アキラにしかできないよ」


「ふん、言われなくても慰めるって。

まあ、実際にダリアを見ない事にはなんとも言えないけど……」


小一時間して、俺とダリアは再会した。

彼女は、男子学生からキスされた事で唇を噛んでやったらしい。

わずかに男子生徒の口から血が出ていた。


問題の彼女の顔には、殴られた痣が残っていた。

青くなっており、見るからに痛々しい。

口の中も内側から出血しており、可愛い顔が台無しになっていた。


それでも、自己防衛できたという自信が、彼女を凛々しく見せていた。

傷は治るのに時間がかかりそうだが、数日すれば腫れも引くらしい。


半裸でブラジャーも切られていたらしいが、警察のオジさんが掛けてくれたのか、警察服を羽織っていた。


俺を見るなり笑いかけて来て、ショックが少ないという事をアピールしていた。

どうやら杉田にも気を遣っているらしい。


「ちょっと怖かったけど、大した事はされなかったよ。

キスされて、オッパイを揉まれて、殴られたくらい。

痛かったけど、2人が助けてくれるって信じてた……」


「大した事ない割には、痛々しいよ……。

ごめん、本当ならもっと早めに助けてあげたかったけど……」


「うんん、助けてくれるのは分かっていたから大丈夫だったよ!

今日は、もう疲れた。

早く帰りたい!」


ダリアは、杉田から逃げるように離れた。

どうやら恐怖を感じさせないように強がっているらしい。

体や唇は震えていた。


「杉田、俺がダリアを送って行くから、お前はもう帰れ。

ダリアには、落ち着く時間が必要らしい」


「そっか、力になれなくてごめんね……」


杉田は、ちょっと落ち込んだそぶりを見せて帰っていった。

他に方法はなかったのだろう。

それでも、ダリアに精神的なダメージを与えた事は事実だった。


俺は、ダリアから離れないように付いて行く。

杉田の姿が見えなくなった所で、俺は彼女に問いかけた。


「杉田が助けてくれる事を、お前は事前に知っていたんだな?

得意の心を読む能力で……」


「うん、でも、怖かった……」


「もう、大丈夫だよ」


「うわーん、怖かったよ……。

1人の時に男の子達がいっぱい入って来た時は、もうダメかと思った……。

殺されちゃうかと思ったよ……」


「良く耐えたな……。

偉かった。

俺こそ、助けてやれなくてごめん……」


このまま、俺はダリアを抱き寄せて慰めていた。

30分ほど彼女が泣いているので、俺は軽く背中をさすって励ます。

なんとか、今日の出来事を克服できたようだ。

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