表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
案内人は異世界の樹海を彷徨う  作者: 月汰元
第1章 異世界漂着編
22/240

scene:20 別離

「新人小僧のくせに先輩を大事にしねえから、そういう目に遭うんだよ」

 ……言ってる意味がわからない。先輩とは誰の事だ。

「訳が分からないという顔だな」

 ザンヴァスの横に、もう一人現れた。金剛戦士のリーダーであるブッガだった。

「俺を馬鹿にした報いだ」

 ゴブリン討伐の後に喧嘩したムスラと他の金剛戦士のメンバーが顔を出す。ムスラの顔を見て、この事態を理解する。


「どういうつもりだ。俺への仕返しか?」

 リーダーのブッガが嫌な笑い声を上げた。

「ヒャッハハハ……それだけじゃねえ。こいつは商売さ」

 ブッガが何か大きな塊を投げ落とす。足元まで転がり落ちてきたものは、血に塗れた跳兎の死骸だった。

「何の真似だ?」

 俺の疑問に、ムスラが応えた。

「もう少しすれば分かる」

 辺りに血の匂いが漂い出す。窪地の横穴から音が聞こえ始める。何かが近づいて来るようだ。見下ろしている奴らも横穴を注視している。


 黒い頭が見えた。ボウリングの玉ほども有る頭、鉄の棒のような足、俺の胴回りより太い身体。歩兵蟻だ、しかも五匹がゾロゾロと穴から出て来る。依頼に有った情報に嘘はなかったようだ。だが、状況がまず過ぎる。

 俺は十分な偵察をしてから、一匹ずつ誘き出して退治する予定だった。五匹同時というのは最悪の状況だ。歩兵蟻たちは、跳兎の死骸に群がり貪っている。俺は窪地の反対側へ後退し、這い上がれないか試したが、無理だった。ザンヴァスの笑い声が響く。

「ザンヴァス、お前はこいつらに雇われたのか?」

「ちげえよ。俺は六人目の金剛戦士メンバーさ、数日前まで怪我で入院してたから、お前とは会わなかっただけさ。残念だったな」

 思わず唇を噛み締め、ザンヴァスを睨みつける。


「さて、商売といこうか」

 ブッガの声が聞こえた。……商売だと何を言ってるんだ。

「お前の武器、金、防具を渡せ。そうすれば助けてやる」

 斧戦士の男がロープを見せる。それで助け上げると言っているんだろう。

「汚い奴め、そんな事をしてギルドが黙ってないぞ」

 金剛戦士のメンバーが笑い出す。

「リーダーはエンバタシュト子爵の甥御さんだ。ギルドに何が出来る」

 この世界にも法律は有るが、裁判所はない。地方の犯罪は領主が裁くのが普通なのだ。……クソッ、こいつ権力者の身内なのか。

「おい、考えている暇はないぞ。そろそろ跳兎を食い尽くす」

「本当に助けてくれるんだな」

 イチかバチかで歩兵蟻と戦うのも選択肢に有るが、勝率は低い。金剛戦士の奴らに武器や金を渡すのは悔しいが、命の方が大事だ。

「ああ、その気がないならロープなんぞ用意はしない」

「分かった」


 俺は持っていたドリルスピアを投げ上げる。ムスラがキャッチする。

「何だ。こんなものを使ってる馬鹿を久しぶりに見たぜ」

「その槍がどうかしたのか」

「投げ槍猿のドリル刃を使った槍だ。棍棒代わりにしかならねえもんだ」

 ムスラを始めとしたパーティメンバーが馬鹿笑いする。

「ほら、竜爪鉈を渡しな」

 ブッガが催促する。俺は顔を顰め、鉈を放り投げる。……畜生、何故奴らが竜爪鉈を知ってるんだ。ギルドの奴らが喋ったな。俺はカルバートたちが喋ったとは思わなかった。それだけの信頼を築いていたからだ。

 竜爪鉈はブッガがキャッチする。

「こいつはいいのが手に入ったぜ。これなら歩兵蟻でも倒せる……次は金だ」

 俺は巾着袋を取り出し投げ上げる。巾着袋は斧戦士の真上に飛び、ロープを放り出した斧戦士は巾着袋を追う。そのロープが窪地に落ちた。長さ三メートル程しかないロープだ。


 俺は短か過ぎるロープを見て青褪めた。こいつらは初めから助ける気なんか無かったのだ。

「騙したな!」

 俺の叫びを聞いている者は居なかった。巾着袋に入っていた金貨を数えるのに夢中になっている。

「金貨十八枚か、思ったより少ないが悪くない」

「ブッガさん、ロープを落としちまった」

「チッ、ドジ踏みやがって。防具を頂きそこなったぜ」


 俺は周囲を見回し脱出口がないか探す。蟻どもが出て来た横穴が目に入った。俺は勢いをつけ窪地の斜面を駆け登る。ギリギリ横穴の縁に手が届く。必死で攀じ登り横穴に入った。

「おいおい、あいつ蟻の巣に入ったぜ」

 ムスラが喚いている。

「心配ねえよ。あの穴の先は行き止まりだ」

 ……クソッ、行き止まりかよ。まんまと騙された悔しさと怒りが湧き上がる。あいつらぶっ殺す。


 俺は封印していた<缶爆>の魔法を使う決心をした。『魔力変現の神紋』により<変現域>を起動し、缶型のガス爆弾を創り上げ、最後にメタンガスと酸素の混合気体を充填する。


「おらおら何してるんだ。跳兎を食い終わった蟻どもがお前を探してるぞ」

 ムスラの声が聞こえた。下を見ると蟻が横穴の下に集まっている。チラッとガス爆弾を蟻どもに使おうか迷ったが、横穴から上に投げ上げた。

「気を付けろ。何か投げたぞ」

 ブッガの声。ガス爆弾は金剛戦士の上を飛び越え、その後ろに着弾した。落ちた衝撃でナトリウム金属を覆っていたガラス状の膜が壊れ水と反応し高熱を発する。

『ドォン!』

 凄まじい爆発が金剛戦士のメンバーを吹き飛ばし、全員を窪地に叩き込む。一〇メートルの高さから落ちたメンバーは少なからず怪我を負った。俺の場合は斜面を転げ落ちたからかすり傷で済んだが、あいつらは爆風で吹き飛ばされ直接窪地の底に叩き付けられた。普通の人間なら死んでいる処だ。さすが三段目ハンターだと言える。それでも骨折や裂傷などの傷は無数に刻み込まれている。


 蟻どもも爆発には驚いて動きを止めた。だが、目の前に血を流した獲物が居るのに気付くと動き出す。

「ウウッ……痛え」

「何が起きたんだ?」

「あの野郎……」

「おい、蟻だ。逃げろ!」

 ブッガが立ち上がり蟻どもから距離を取る。彼の仲間は次々と逃げ出すが、ザンヴァスだけは逃げ遅れ、歩兵蟻の顎門に捕らわれる。蟻どもが群がりザンヴァスの身体がでかい虫の陰に見えなくなった。耳障りな悲鳴が響き数秒で静になる。


「ザ、ザンヴァス……」

 ブッガが横穴に避難している俺を睨みつける。……ニヤッと笑ってやった。自業自得……こいつらが俺を逆恨みして馬鹿な事をするから。


 魔法を使えるミルザスが<火炎弾>を放つ。ソフトボール大の炎が歩兵蟻に向かって飛び蟻の頭に激突する。当たった瞬間、爆ぜた炎は蟻の硬い外殻を焼く。蟻はダメージでふらつくが致命傷では無かったようだ。

「俺が止めを刺す!」

 斧戦士のグレヴァが斧を振りかざし渾身の力で振り下ろす。斧の刃が蟻の頭に衝突した。

『ギチッ!』

 硬い外殻で斧の刃が滑り浅い傷しか負わせられない。しかし、衝撃は蟻の動きを止める。

「クソッ……どんだけ硬てえんだ」

「俺に任せろ!」

 ブッガが竜爪鉈を動かない蟻の頭に叩き込んだ。鉈の刃は外殻に食い込み、透明な体液が流れ出る。それでも致命傷ではなく、息の根を止めるまで三度鉈が振るわれた。


「さすが竜爪鉈だぜ」

 ブッガが一匹を仕留めている間に、斧戦士と魔導剣士が蟻どもに囲まれるのが見えた。

「ブッガさん助けて!」

 だが、ブッガの前にも一匹の歩兵蟻が近寄る。二匹目の蟻を倒すのに手間取っている中に、斧戦士が引き倒され蟻どもが群がる。すぐに血飛沫が上がり断末魔の叫びが聞こえた。その声を聞いた魔導剣士が慌てて<爆炎弾>の魔法を使う。

【ギシュヌ・バンデロイヨ・イエムセルシュ……変現せよ<爆炎弾>】


 斧戦士が倒れている場所から炎の塊が吹き出す。斧戦士と周りの蟻どもを焼き、それでも収まらず魔導剣士までも炎に包まれる。魔導剣士が魔法制御に失敗したのだ。炎はすぐに消えたが、魔導剣士も息絶えた。蟻どもも火傷を負った。それでも強い生命力を持つ蟻は死なない。


 戦闘斥候のダズとムスラは、必死で窪地を抜けだそうと斜面を駆け登る。だが、勾配がきつくなっている地点で力尽き転がり落ちた。仲間の断末魔の叫びや悲鳴が聞こえ二人は、恐怖でパニックを起こす。近づいて来る歩兵蟻から逃げようと無闇に走り回り始めた。

「来るな、来るんじゃない」

 魔物は逃げる獲物を追い掛ける習性がある。ブッガと戦っている歩兵蟻以外は、二人を追い駆け始める。パニックに陥った人間は、普段は考えもしない愚かな行動をする。ダズが助けを叫びながら、歩兵蟻と戦っているブッガにすがりついた。

「助け……助けてくれぇ」

「邪魔だ、離せ!」

 ブッガが怒声を上げる。

「な、仲間だろ、助けろよ」

 戦いの邪魔になるダズを突き放す。ダズは地面に転がり、唖然とした顔でブッガを見る。その背後には歩兵蟻が近寄っていた。ダズの悲鳴が響き渡る。ブッガは血の臭いを嗅いだが、無視して竜爪鉈を振り下ろす。やっと二匹目を仕留める。


 ムスラが俺の居る横穴を目掛けて斜面を駆け登ろうとしている。背後には歩兵蟻が居る。イチかバチかの賭けに出たようだ。意味不明の言葉を絶叫しながら駆け登り、もう少しの所で足を滑らせた。転がり落ちたムスラは歩兵蟻の餌食となる。


 それを見ていた俺は、気分が悪くなり吐いた。殺したいほど怒った奴らだったが、これはむごい。たった一人生き残ったブッガと歩兵蟻三匹の戦いとなる。ブッガは悪人だが、最後まで戦いを放棄しなかった。懸命に竜爪鉈を振り回し、もう一匹だけ歩兵蟻を仕留める。だが、そこで力尽き引きずり倒され断末魔の叫びを窪地に響かせる


 血の臭いと戦いで興奮している歩兵蟻は、ハンターたちの死骸を放置し横穴の俺に向かって来る。俺は唯一残った武器であるパチンコを取り出し鉛玉を放つ。『カツッ』という音がし硬い外殻に弾かれる。

「やっぱりパチンコじゃ無理か。あの魔法を試そう」


 俺が歩兵蟻用に準備していた魔法は、『魔力変現の神紋』を使った<炎杖>と名付けた魔法だった。本当は<炎槍>と名付けたかったのだが、『灯火術の神紋』のレベル5で使える付加神紋術式に<炎槍>というものが有ったので、仕方なく<炎杖>という名前にした。


 『魔力変現の神紋』により<変現域>を起動し全身から集まる魔粒子でバルブとノズルが付いた小型ボンベの様なものを作る。但し中身が違う。入っているのはガソリンのような可燃性の液体と圧縮された空気だ。


「発射!」

 バルブを開くとノズルから勢い良く可燃性の液体が吹き出し燃え上がる。長さ三メートルほどの炎の棒が歩兵蟻の頭を焼く。高温の炎は硬い外殻をも焦がし体液を沸騰させた。炎に包まれ身悶えする歩兵蟻は、斜面を転がり落ちる。転がり落ちた蟻に代わりもう一匹の蟻が斜面を這い上がって来る。襲い掛る歩兵蟻の頭を<炎杖>で焼き斜面から落とす。二匹の蟻は、窪地の底で藻掻もがきい苦しんでいる。

 俺は斜面を下り、竜爪鉈を拾い上げると蟻の頭をかち割り止めを刺す。


 魔導剣士も魔法を使い歩兵蟻を攻撃したが、致命傷を与えられなかった。なのに<炎杖>は容易く歩兵蟻を退治したのは何故か。それは使った魔法特性の違いだ。『紅炎爆火の神紋』の<火炎弾>や応用魔法である<爆炎弾>は高温の炎で一気に敵を攻撃するが、炎は一瞬で消える。それに較べ<炎杖>は相手が死ぬまで炎で焼き続ける。


 体力的には問題なかった。しかし精神的に疲れた俺は、暫く横穴でボーっとしていた。


 気持ちが落ち着いてから、ドリルスピア、巾着袋を回収する。次に、歩兵蟻から魔晶管や外殻、討伐証明部位である右の触覚を剥ぎ取る。ここで一休みしてから、窪地の脱出方法を考える。


「足場さえ有れば登れそうだ。使えそうなものは……」

 俺は歩兵蟻の足を二〇本ほど切り取り、斧戦士の斧を使って斜面に打ち込んだ。一時間ほどで足場が完成した。斜面に蟻の足が突き出ているだけの簡単なものだ。脱出ルートを確保した俺は、剥ぎ取った蟻の外殻や背負い袋、ドリルスピアを上に運び上げる。


「ムスラたちの遺体をどうするか……ここで見つかるとヤバイかな。ブッガの奴は子爵の甥だと言ってたしな」

 遺体から登録証を回収しギルドに報告しようか迷った。結局、登録証は横穴に放り込み金剛戦士の事は報告しないと決めた。


 窪地の上で、ある魔物を探し見つけた。緑色のスライムたち、こいつらをドリルスピアを使って窪地に放り込む。十数匹ほど放り込んで、窪地の底を見ると死骸に取り付き、その肉を溶かし始めていた。

「これで金剛戦士だと分からなくなるだろう」


 俺はクエル村へ寄らずにウェルデア市に戻った。あの村長がブッガたちとグルだったんじゃないかと思えたからだ。ギルドで報告を終え、換金部位の代金と報奨金を貰う。およそ金貨四枚が俺の手に。


 その日は宿に戻り寝た。


 翌日、カルバートの見舞いに行き、昨日の出来事を話した。

「ミコトさん、ウェルデア市から離れた方がいいわ」

「何故だよ。ミコトは悪く無いだろ」

 カルバートは俺をかばってくれたが、キセラは眉を顰め暗い顔をしている。

「もう少し経てば、ブッガの行方が知れないと子爵一族が探し始めると思うの」

 それには俺も同意する。

「そうしたら、歩兵蟻と一緒に死んでいるブッガたちを見つけるわ」

「でも、死骸から身元は分からないはずだ」

「クエル村の村長は、ブッガたちの所業を知っていたと思う。ミコトさんの前にも二つのパーティが依頼を失敗してるんでしょ。きっとミコトさんと同じ目に遭ったのよ」

 カルバートが激怒する。

「何だと!……あいつら」

「村長が子爵一族にブッガのやっていた事を話せば、当然、俺が疑われるか」

「ええ、だからミコトさんは、ウェルデア市を離れた方がいいわ」

「分かった。……さて、何処に行こう」

「それはミコトさんが一人で考えて。私たちは知らない方がいいと思う」

 キセラは賢い娘だ。子爵一族の追求に遭っても切り抜けられるだろう。


 治療院を出た俺は、ドルジ親方の工房へ行き頼んであった品物を受け取った。篭手と陣羽織、それとリュックである。篭手は肘から手の甲までをカバーする丈夫なもので、なまくら剣なら弾き返すほどの強度が有った。陣羽織も注文通り腰の部分が特異体の革で出来ており防具として十分なものだ。リュックは肩と腰で固定するタイプで俺の身体にしっくり来る。

「クルツさん、ありがとう。気に入ったよ」

「いやいや、こっちも勉強になったよ」

 俺はドルジ親方とクルツにウェルデア市を出る事になったと告る。

「お前もか」

 ドルジ親方が残念そうに言う。腕利きのハンターは、必ずと言っていいほど近くに在る迷宮都市に移ってしまう。迷宮都市の方が金が稼げるし、強くなるための環境が整っているからだ。その辺の情報に、俺は疎かったので、ドルジ親方に詳しく聞いた。それによると……


 迷宮都市の近くには、三つの迷宮が存在する。五〇〇年前に魔王を封印した勇者が修行時代に発見した『勇者の迷宮』、古代魔導帝国エリュシスが魔導秘術の隠し場所として建造した『魔導迷宮』、三つの地脈が交差した地点に出来た魔粒子溜りが原因で巨大な地下空間が迷宮化した『迷宮帝国』。


 難易度で言えば『勇者の迷宮』<『魔導迷宮』<『迷宮帝国』の順で強力な魔物が発生しているようだ。『勇者の迷宮』は別名『初級者の迷宮』と呼ばれポーン級からルーク級までの魔物しか現れない。そして『魔導迷宮』にはルーク級からビショップ級の魔物が現れ、『迷宮帝国』にはポーン級からクイーン級までの雑多な魔物が現れる。


 高価な換金部位を持つ魔物が必ず現れる迷宮はハンターにとって最高の稼ぎ場所なのだ。それに加え迷宮都市には、クラウザ研究学院がある。あらゆる学問や技術を学べる最高クラスの学校で、試験さえ受かれば誰でも入学可能だ。


 学生である俺は、クラウザ研究学院というのに興味を惹かれた。だが、元の世界に戻りたい気持ちが強く、縁ないものだと考える。


 俺はドルジ親方たちと別れ、ギルドに寄り街を離れると告げる。

「仕方ないわ。頑張ってね」

 セリアさんは明るく送り出してくれる。ギルドを出ると食料を補給する。干し肉や保存食用堅パン、乾麺と調味料を一〇日分ほど買い込み、野営用に薄い毛布と毛皮の敷物を買った。毛皮の敷物は双剣鹿の毛皮で、丁寧に処理してあり手触りが良かったので買った。本当は寝袋のようなものが欲しかったのだが、この世界に寝袋は普及していないようだ。

 雑貨屋で木製食器とカップ、小さな鍋、蝋燭、丈夫な紐、ロープと紙・インク・ペンなどの筆記用具を買う。紙が思いの外に高かったので、この世界、紙は貴重品なのだろう。



2014/10/14 誤字修正

2015/3/5 誤字・脱字修正

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ