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案内人は異世界の樹海を彷徨う  作者: 月汰元
第7章 竜殺しの狂宴編
175/240

scene:172 遺跡調査

頂いた感想を読ませて貰いました。

ありがとうございます。

 崩れた壁から遺跡の中に逃げ込んだビョンイクは、隣で荒い息をしているバンヒョンを睨み。

「何で逃げた?」

「ふん、逃げたのは俺だけじゃねえだろ。お前も一緒だ」

「五月蝿い。お前が逃げたから、何か有るんじゃないかと判断して付いて来たんだ」

 そこにスペインのカルデロン兄弟が現れた。

「おい、もっと奥へ行ってくれ。入口に突っ立っていられたんじゃ邪魔だ」

 壁が崩れ瓦礫が山となっている場所に立っていたビョンイクとバンヒョンは瓦礫の山を下りて通路のような場所に出た。

 そこにカルデロン兄弟も下りて来る。


「外はどうなったんだ?」

 バンヒョンがカルデロン兄弟に聞いた。

「判らねえ。だけど、アメリカの連中もこっちに逃げて来るのが見えたぞ。残っているのは日本人の連中だけじゃねえか」

 そう言っている間に、オーウェン中佐たちがやって来た。

「君らには失望したよ」

 オーウェン中佐が先に逃げた韓国人とスペイン人に告げた。

 セシリオが鼻で笑い言い返す。

「ふん、結局あんたたちも日本人に竜を押し付けたじゃねえか」

「当てにしていた戦力が真っ先に逃げたんだ。戦術的撤退は仕方あるまい。それに我々の目的は遺跡の調査にあるのだ」


 言い訳をしているが、ここに逃げ込んだ全員が崩風竜には勝てないと判断したのだ。

 その時、遺跡の外で物凄い爆発音がした。遺跡の入口にも爆風が届き埃を巻き上げる。それは崩風竜が圧縮した空気を地面に叩き付けた影響だった。

「ここも危ないぞ。奥へ行ってくれ」

 オーウェン中佐が命じ、通路の奥へと移動した。

 もし、ここで崩風竜とミコトたちの戦いを確認していれば、『竜の洗礼』を受けられたかもしれない。


 通路の奥は暗く、調査チームは照明魔道具を取り出すと明かりを点した。

 天井までの高さは約五メートル、この遺跡の高さが四〇メートルほどなので数階層に分かれているらしい。

 通路の壁は何か堅いもので削ったような傷が無数に付いていた。

「まずは、この階層の部屋を調査する」

 調査チームが入った階層は最下層で、倉庫らしき大きな部屋が幾つか存在した。オーウェン中佐は最初に見付けた倉庫の調査を命じた。

 最初に見付けた倉庫の扉は閉まっていたが、横に引くと軋む音をさせながら開いた。

「調査の時間は限られている。手分けして調査する」

 食料と飲料水は二日分しか持って来ていなかった。

 体育館ほどの広さがある倉庫には、無数の残骸が転がっていた。


 ほとんどは錆びたり風化した棚や籠の残骸だったが、中には何かの装置だった残骸もある。

「ん、これは」

 何かを発見したチャールズがオーウェン中佐を呼ぶ。

「どうした?」

「これなんですが、何かの制御盤に見えるのですが」

 多数のスイッチとツマミが取り付けてある装置が油紙のようなものに梱包され、ほぼ完全な形で残されていた。

 その制御盤の左上に古代魔導帝国エリュシスのエトワ語で何か書かれている。

「何と書かれているか分かりますか?」

 オーウェン中佐は眉間にシワを寄せながら解読する。

「自律判定……型……???分離装置」

 解読するのに苦労している。ここにミコトか薫がいれば簡単に読み取っただろう。作戦の総指揮官であるベニングス少将の人選ミスだった。


 その倉庫から次々に原形を留めた装置や本が見付かった。その本もエトワ語で書かれており解読には時間が掛かりそうだった。

 但し、この倉庫で発見された書籍は恋愛小説や文学的なものが多く、アメリカ軍が求めているような情報は得られなかった。

 二時間ほど調査してから、次の倉庫に移動する為に通路に出た。

 オーウェン中佐たちは次の倉庫に移動した。二つ目の倉庫の扉には人が通れるほどの大きな穴が開いていた。その穴から中に入るとひんやりした空気を感じた。

 照明魔道具を掲げて見回すと倉庫の床にひび割れがあり、そのひび割れから水が滲み出ていた。


 チャールズは何か音がしたのに気付き耳を澄ます。

 ズズッズズッという不気味な音がしている。

「中佐、何か居ます。気を付けて」

 チャールズが声を上げた瞬間、暗闇から巨大な蛇が飛び掛かって来た。長さが一〇メートルを越す『独角長虫』と呼ばれる大蛇である。

「ぐあああーーー!」

 オーウェン中佐の部下が巻き付かれ絞め殺されそうになっている。

 ビョンイクが抓裂竜の爪で作られたグレイブで大蛇を斬り付けた。咄嗟の事で踏み込みが足りず大蛇の胴を一〇センチほど切り裂いただけだった。それでもダメージを受けた大蛇は鎌首をもたげ、ビョンイクに噛み付こうとした。

 危険を察知したビョンイクが飛び退き、横からバンヒョンの槍が伸び大蛇の頭を貫いた。頭を串刺しにされた状態で独角長虫は暴れ始めた。オーウェン中佐の部下は巻き付き攻撃からは開放されたが、尻尾で弾き飛ばされ地面を転がり痙攣を起こす。

 痙攣している部下に医療知識のある兵士が駆け寄り治癒系魔法薬を飲ませたが、肺に肋骨が突き刺さっている状態では無理だった。

 独角長虫はビョンイクとバンヒョンに切り刻まれながらも首を切り落とされるまで暴れ続けた。


 心臓の動きが止まってもピクピクと動く大蛇を見詰めていた数人の男達が倉庫の奥の方から魔物の気配を感じた。

「気を付けろ。油断するな」

 オーウェン中佐の警告で全員が四方に視線を向ける。照明魔道具の光を強くした。

 倉庫の隅に十数匹の独角長虫がとぐろを巻いていた。

 ゾッとしたチャールズが『水神武帝の神紋』の基本魔法である<水刃乱舞>を大蛇目掛けて放つ。魔粒子により強化された水刃三つが舞うように飛び一匹の大蛇の首を刈り取った。

 その一撃で静観していた大蛇たちが動き出す。


 韓国人二人の戦いを見守っていたスペイン人の荒武者リベルトが我慢出来なくなったように叫び声を上げる。

「ヘビィーーー!」

 そして、同時に<雷槍サンダースピア>を放つ。

 世の中には生理的に蛇を受け付けない人間が多い。カルデロン兄弟の末弟もその一人であり、大きな蛇が鎌首をもたげ滑るように近付いて来ると<雷槍サンダースピア>を乱射し槍を振り回し始めた。

 一種の錯乱状態になって暴れ回るリベルトは調査チームにとっても危険な存在となり始める。

「止めろ、リベルト。魔法は狙って放て」

 兄のセシリオが制止するが、止まるような状態ではなかった。弟に触発され戦闘狂の次男ヘルマンも笑いながら戦い始めた。


 オーウェン中佐は部下たちに退避を命じた。

 倉庫に残ったのは荒武者たちだけ。それからは独角長虫と荒武者たちによる死闘となった。

 槍の形をした雷撃がバチバチ言わせながら宙を飛び、抓裂竜の爪や牙で作られた武器が空気を引き裂く。

 独角長虫も尻尾で荒武者を薙ぎ払い、強靭で長い胴で絞め殺そうとした。独角長虫はルーク級中位の魔物で荒武者の実力からすると問題なく倒せる相手だった。但し冷静になって戦えばである。


「死ね、死ね、死ね」

「ウオーーッ、楽しいぜ」

 スペイン人二人が狂ったように暴れ回り、独角長虫は全て倒された。

 後半はスペイン人二人から距離を置いて戦っていた韓国人二人とチャールズはジト目でヘルマンとリベルトを見て溜息を吐いた。

「お前ら正気か。何だよ、あの戦い方は……。流れ弾が俺たちの方にも飛んで来たぞ」

 バンヒョンが鋭い口調でヘルマンとリベルトを非難した。

「すまん、俺は蛇が駄目なんだ。ちょっと混乱した」

「何がちょっとだ!」

「バンヒョン、止めろ。それよりお前ら魔力は大丈夫なのか?」

 見境なく攻撃魔法を放っていた二人にビョンイクが尋ねた。

 ヘルマンとリベルトが顔色を変える。魔力のほとんどを使ってしまったのだろう。


 独角長虫に巻き付かれた中佐の部下は息絶えた。中佐は入口の脇に死体を運ばせた。可能ならば死体を持ち帰りたいが、すぐには無理かもしれない。


 オーウェン中佐は倉庫の調査を命じた。

 この倉庫からの収穫物は、魔導技術で動く装甲車らしきもの一台とその上部に搭載されていた武器だった。

 但し完全な状態で発見された訳ではなく、錆や部品の劣化で起動しない状態だった。武器に関しては何かの魔物の革で作られたカバーで梱包されており、保存状態がよく整備すれば動く可能性が高かった。

 その武器だが、後の調査で超高温プラズマを球状に封印したものを生成し発射する武器だと判った。薫が開発した<崩岩弾>と似ており威力も同程度は有るようだ。


「よくやった」

 オーウェン中佐の不機嫌そうな顔が元に戻った。目的である武器を手に入れたからだろう。

 しかも古代の装甲車らしきものも手に入れたのだ。中佐は今回の調査任務は成功だと確信した。

 アメリカはクラダダ要塞遺跡から戦略級の兵器や魔導技術が発見されるのを期待していた。装甲車とその搭載武器では戦略級とは言えないが、まずまずの結果である。

 問題はどうやって持ち帰るかである。外に出すには通路から壁の崩れた箇所を通せばなんとかなるだろう。

 だが、外は樹海である。道が舗装されていた古代魔導帝国時代なら簡単だったかもしれないが、樹海の中を動かない装甲車を曳いて移動するのは困難な作業となるだろう。


 アメリカは転移門の存在を知ってから、異世界における移動手段を研究していた。

 もちろん自動車についても可能性を研究し、ガソリンエンジンは難しいと判断した。石油自体が発見されていないのだから無理である。

 そこで蒸気自動車が異世界で開発された。一応完成したが、異世界での普及は難しいと思われた。工業技術が低く大量生産は困難だと判断された。

 更に異世界の道路事情が蒸気自動車の普及を妨げるだろうと予想された。この異世界において舗装された道は少なく、ほとんどの道が凸凹の荒れた道なのだ。

 蒸気自動車がスピードを上げると車内は酷く揺れ快適な旅行は無理だった。これでは道路整備から始めなくてはならず、異世界において何の権力もないリアルワールドの人間には不可能だった。

 長い年月を掛け少しずつ普及させるのは可能だろうが、アメリカ人が望むようなスピードで国内の基盤整備を行えるような国は一つもなかった。

 アメリカはある国に食い込み鉄道の建設を計画したらしいが、各国との協約で異世界の調査が完了するまでリアルワールドの技術を大々的に普及させないと決まったので計画は中止になった。


 因みにミコトたちが製作した魔導飛行バギーは、この世界に存在する技術を使ったものなので問題なしとされている。既に魔導飛行船が存在するのだから当然だった。

 異世界の貴族や商人たちが宙を飛ぶ魔導飛行バギーや浮遊馬車などを高額で求めるのは、一向に進まない道路整備に原因の一端が有った。そして、道路整備が進まないのは危険な魔物の存在が原因だった。


 古代魔導帝国時代の装甲車は四つ有るタイヤが全て完全な状態で残っていた。現在では知られていない物質で作られているようだ。後の調査で判明したが、タイヤの中身は空気ではなくゲル状の物質であった。

 そのゲル状物質の入った缶も倉庫で発見されている。


 オーウェン中佐はチームを二つに分けた。倉庫で見付けた装甲車をどうやって外に運び出すか検討する班と調査を続行する班である。

 中佐の部下三人とカルデロン兄弟が装甲車の運搬班となった。

 残りは次の倉庫に向う。ビョンイクたちは倉庫だと思い中に入るが、様子が違った。

 広い空間の床が陥没し、大きな穴が開いている。その穴は樹海に続いているようだった。何故、それが判ったかというと穴から樹海に棲息するスライムと鉄頭鼠が這い出て来たからだ。


 暫く中を調査していると穴から魔物の鳴き声が聞こえて来た。

「何か近付いて来る。気を付けろ」

 オーウェン中佐の声が響いた直後、穴から地獄トカゲの群れが現れた。その数は一〇〇を越えていそうだ。地獄トカゲ一匹ならオーウェン中佐でも倒せる魔物だが、毒を持ち素早い動きが出来る魔物の群れと戦うのは危険だった。しかも薄暗い閉鎖空間では数に圧倒され全滅という可能性も有る。

「拙い、前の倉庫に戻るぞ」

 中佐は退避命令を出した。

 ビョンイクたちは命令に従い、装甲車が有った倉庫へ向かい走り出す。

 穴から出て来た地獄トカゲは様子がおかしかった。半狂乱となって騒ぎながら、ビョンイクたちの方へ向かって来る。明らかに怯えていた。

 何か大物の魔物から逃げて来たのかもしれない。

 ビョンイクは大穴が開いている空間から通路に出る時、振り返った。大穴から直径二メートルも有りそうな巨大な蛇のようなものが頭だけを覗かせていた。


「竜王ワームだ」

 ビョンイクの警告で仲間たちのスピードが上がった。竜王ワームはバジリスクやコカトリスに匹敵する化物である。そんな奴と狭い場所で鉢合わせすれば、勇者だって危ない。

 逃げる調査チームの後ろで通路の壁が削れる音がする。竜王ワームが通路に出て来たのだ。

 地獄トカゲを狙って竜王ワームが追って来る。

「貴様ら付いて来るな」

 バンヒョンが付いて来る地獄トカゲに怒声を上げた。地獄トカゲは、そんな怒声で怯むような魔物ではなく、かえってスピードを上げる。

 追い付かれそうだと感じた荒武者たちがスピードを上げ、オーウェン中佐たちを追い抜く。


 オーウェン中佐たちが元の倉庫に飛び込んだ。中ではカルデロン兄弟が装甲車を押して扉近くまで運んで来ていた。

「何だ、どうした?」

 慌てた様子で戻って来た中佐たちに驚き、セシリオが声を上げた。

「扉の穴を装甲車で塞ぐんだ」

 オーウェン中佐の指示が飛ぶ。チャールズとバンヒョンはカルデロン兄弟に手を貸し装甲車で扉の穴を塞ぐ。

 塞いだ途端、地獄トカゲの鳴き声と装甲車に体当りする音が聞こえた。


「外にいるのは何だ?」

 セシリオが尋ね、チャールズが応える。

「地獄トカゲだ」

「チッ、何かと思えばトカゲかよ。地獄トカゲぐらいなら、お前たちで倒せただろう」

 チャールズは首を振り。

「一〇〇匹以上は居た」

 その答えでセシリオも黙る。


 地獄トカゲの群れが走り去る気配がした。その直後、巨大なものが通路を通る振動と音が響く。

「竜王ワームだ」

 小さな声でチャールズが警告し声を出さないよう合図する。

 気配が遠のき音が聞こえなくなると全員がホッとした。


「冗談じゃねえ。外は崩風竜で、中は竜王ワームかよ」

 バンヒョンが愚痴る。崩風竜はミコトたちにより倒されていたのだが、調査チームは知らなかった。


 その後、調査チームは倉庫の中に一日立て籠もる事になった。竜王ワームが地獄トカゲを捕食してからも通路に居座ったからだ。

 地獄トカゲの半分は階段を発見して上へ行き、竜王ワームが捕食したのは二〇匹ほどだったが満足し食後の睡眠を始めた。

 ただ運の悪い事に竜王ワームが寝ている場所は調査チームが立て籠もった倉庫の近くであり、倉庫に閉じ込められる形になった。


 翌日、やっと竜王ワームが遺跡から出て行った。

 調査チームは苦労して装甲車を運び、遺跡の外に出た。荒武者たちは崩風竜の襲撃を警戒したが、崩風竜は現れなかった。

「あの日本人たち、きっちりと仕事をしたようだな」

 オーウェン中佐が肩の力を抜き呟いた。

 調査チームの誰もが気を抜いた瞬間、隠れていた地獄トカゲの群れが襲い掛かった。

 地獄トカゲに肉薄され混戦となる。数十匹の地獄トカゲは調査チームの一人一人を何匹かで取り囲み毒爪を使った。一匹二匹だったら対応出来た猛者たちも、同時に数匹の地獄トカゲに攻撃され鎧で防御していない箇所を毒爪で切り裂かれた。

 あっという間に魔導技術の専門家である中佐の部下が倒された。次にカルデロン兄弟の末弟が倒れ、それを助けようとした長兄のセシリオも毒爪の餌食となった。

 荒武者たちは死に物狂いで戦い。もう少しで地獄トカゲを片付けられると思われた時、毒爪でバンヒョンの腕が切り裂かれた。

 毒が体全体に廻るのは早かった。喉が腫れ息が出来なくなると戦う力を失ったバンヒョンが倒れた。


 結局生き残ったのはビョンイクとチャールズ、中佐、ヘルマンの四人だけとなった。

 この後、狼煙で合図した中佐たちは仲間の兵士たちに助けられ駐屯地に戻り、ベニングス少将に報告した。

 少将は不機嫌な顔で報告を聞き、『ご苦労だった』と一言告げて中佐を下がらせた。

「ミコトたちを調査チームに加えなかったのは、私の判断ミスだったか」

 独りになったベニングス少将が呟いた。


2017/4/30 誤字脱字修正

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