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案内人は異世界の樹海を彷徨う  作者: 月汰元
第5章 異世界のオリガ編
116/240

scene:114 伊丹の新刀術

感想と評価を頂きました。有難うございます。

 金剛蜘蛛を倒した後、第十四階層の探索は順調に進んだ。途中、大剣甲虫や鬼スズメ蜂と遭遇するも難なく倒せた。

 大剣甲虫は<閃光弾フラッシュボム>で気絶させてからサクッと伊丹さんが仕留めた。鬼スズメ蜂は子犬ほどの大きさの蜂で猛毒を持っており、群れで襲うので接近戦は危険だった。

 大気を切り裂く羽の音が聞こえてきて、十数匹の鬼スズメ蜂の姿を確認した瞬間、俺が<風障壁ゲールバリア>で囲んで逃げ道を塞いだ。その後、薫が<三連風刃トリプルゲール>で蹂躙し、漏らした鬼スズメ蜂を俺がパチンコで仕留めた。

「十四階層も手強かったのは金剛蜘蛛だけね」

 薫が漏らすと伊丹さんが厳しく諌める。

「油断大敵でござる。カオル殿は調子に乗る癖が有るので気を付けられよ」

 久し振りに師匠の叱責を聞き、薫は気を引き締めた。

「ミコト、ちょっと疑問に思う事が有るんだけど」

「えっ、何?」

「この勇者の迷宮は別名『初心者の迷宮』と呼ばれているでしょ。けど、全然、初心者向きじゃないと思うんだけど、どうなの?」

 俺は今更というような顔をして説明した。

「正確には『初心者を鍛える迷宮』と言うのが正しいんだと迷宮ギルドの職員が教えてくれたよ。第一〇階層まで辿り着けば一人前なんだって言ってた」

「クッ、じゃあ難易度が低い訳じゃないんだ」

 薫が以前から悩んでいた疑問だが、単なる思い込みだったらしい。


 第十四階層を彷徨う間に珍しい薬草を幾つか採取した。樹海人参と月花桃仁草である。樹海人参は下級魔力回復系魔法薬の材料で、月花桃仁草は中級治癒系魔法薬の材料である。

 下級魔力回復系魔法薬と中級治癒系魔法薬は趙悠館でも作っている魔法薬である。その二つの薬草はギルドで仕入れているので、ここで採取出来るなら節約になる。


 漸く下へ降りる階段を発見した。第十五階層は入り組んだ洞窟だった。曲りくねった長い洞窟には所々に小さな部屋のような横穴が有った。

 俺たちは見付けた横穴を一つ一つ確認しながら進んだ。これらの横穴の一つに魔光石が有ると聞いていたからだ。四つ目の横穴を見付け中に入る。長さ七メートルほどの細長い穴で、奥には湿った空気が有った。

「ここはちょっとひんやりする」

「穴の壁が濡れてる。近くに地下水脈が有るのかな」

 薫と俺が話していると伊丹さんが何かを発見した。確かめてみると横穴の奥に有ったのは宝箱だった。


「ゲッ、宝箱だ」

 俺は思わず変な声を上げた。宝箱には苦い思い出が有ったからだ。

「ミミックでござろうか?」

 俺はパチンコを取り出し、鉛弾を宝箱に向け放った。ガコッと音がして命中するが宝箱は動き出さなかった。俺たちは慎重に近寄り、宝箱を開けた。勇者の迷宮にある宝箱には罠が仕掛けられている可能性はほとんどない。宝箱がミミックの死体である場合がほとんどだからだ。

 これが魔導迷宮になると様々な罠が仕掛けられた宝箱が存在し罠の知識なしに宝箱を触る者は死ぬと言われている。


 簡単に開いた宝箱の中には五本の金属らしいインゴットが入っていた。

「これってギルドで伝説になっている魔導鋼のインゴットじゃない」

 伝説というのは、人工的に魔導鋼を創り出そうと考え、鋼のインゴットを迷宮の一角に隠し魔導鋼に変質する数年後に取り出そうとした試みである。結果として失敗した。その失敗した原因が光物を好むミミックが見付けて奪い去ったからと言われている。


 俺は宝箱から一本のインゴットを取り出した。銀色をしていたはずの鋼が錆びる事もなく白く変色していた。ずしりと重く重さは二キロほども有るだろうか。これ一本で刀一振りが作れそうである。

「この魔導鋼って頑丈なだけが取り得の金属なのよね」

 薫が白いインゴットを見ながら呟いた。魔導鋼で作られた剣は鉄の塊を斬り付けても刃毀れ一つしないと言われている。

 魔導鋼は貴重な素材なのだが、魔力の流れを阻害する特性がある。魔導武器には向かないと言われており、強化武器の材料にも使えない。俺たちにとって持て余す金属なのだ。

「ミスリルの方が良かったな」

 正直な気持ちを呟いた。

「ギルドに売ればいいではござらんか」

 伊丹さんの言葉で、魔導鋼を魔導バッグに仕舞い、俺たちは横穴を戻り洞窟の奥へと進んだ。


 それから二〇分ほど進んだ所に別の横穴が有った。

「今度こそ、魔光石が見付かりそうな気がするでござる」

 伊丹さんが神憑り的な事を口にした。異世界に来て大量の魔粒子を吸収した人間は、予感とも呼ぶべき直感力が働く時がある。

 この時もそうだった。横穴に入ってすぐに魔光石がびっしりと横穴の地面から突き出ている光景が目に入った。よく見ると苔で覆われた地面から魔光石が生まれ上へと伸びているようだ。魔光石は透明な水晶のようで内部にオレンジ色の光を蓄えているように見える。


 魔導バッグからカリス親方に作って貰ったアルミ容器を取り出し魔光石を拾い集め入れた。第九階層に有った魔光石より輝きが強いように感じる。ここの方が魔粒子の密度が濃いのかもしれない。そうだとすると魔導飛行バギーの魔力供給装置に使った場合、ここの魔光石の方が出力が上がりそうだ。


 魔光石と一緒に探していたジュレウル草も発見した。金魚草に似た花で根が魔法薬の材料となる。魔光石の林の中に挟まれるように生えているジュレウル草を丁寧に掘り出し採取した。これで目的の二つの素材を手に入れた事になる。

「後は下へ向かう階段を見付け、第一六階層にある地上への階段で戻るだけね」

「このまますんなりと帰れるといいんだが」

 経験上、何事も無く帰れるとは思えなかった。横穴から洞窟に戻り階段を求め先に進んだ。


 洞窟の先には大きな空間が待っていた。野球場ほどもある地下空間で地面には何か石碑のようなものが散在している。俺たちは石碑の間を縫うように進んだ。

「ねえ、この雰囲気に覚えがある」

 薫の言葉に俺と伊丹さんは頷く。アンデッドが出て来た第七階層と第八階層と感じが似ている。丁度真ん中辺りまで歩みを進めた時、地面からボコりと音を立てスケルトンが這い出て来た。

 鉄の鎧を装備し鋼鉄の剣を持つスケルトンウォーリアだった。しかも一体だけではなかった。そこら中からボコボコとスケルトンウォーリアが這い出し、瞬く間にスケルトンに囲まれてしまった。


「拙い、敵はおよそ五〇体でござる」

「多過ぎる。取り敢えず<缶爆マジックボム>で数を減らすぞ」

 三人同時に<缶爆マジックボム>の呪文を唱え始め、三方に缶爆マジックボムを投げる。それぞれの手から放たれた爆弾は十数メートル飛翔しスケルトンに命中して爆発した。爆発は周囲のスケルトン三、四体を纏めて吹き飛ばした。

 だが、その後呪文を唱える暇もなくなった。剣を持ったスケルトンが襲って来た。


 薫は<崩岩弾>を使って一体ずつ攻撃を始めた。右手の人差指で狙いを着けた薫は、精神を集中しゴルフボールサイズの崩岩弾を創り出す。その崩岩弾が高速で撃ち出されるとヒュンという空気を切り裂く音がした。

 崩岩弾はスケルトンウォーリア目掛けて飛翔し鉄の鎧に守られている胸に命中する。鎧に食い込んだ崩岩弾が直接スケルトンの骨に触れた瞬間に爆散した。崩岩弾は命中した瞬間に爆発するように設定されているが、ほんの少しだけタイムラグが有るようだ。

 爆発の衝撃は鎧を引き裂き、スケルトンの骨や魔晶管を粉々にした。近くで爆発したので爆風が薫の髪を掻き乱す。神紋杖を手に持ち魔力を漲らせた薫の姿は戦女神のように見えた。

 薫は次々に襲って来るスケルトンウォーリアに向け崩岩弾を連続で放ち始める。周囲で爆発音が響き、その度にスケルトンの胸か頭が吹き飛んだ。

「まさに鬼神の如くだ。威力が半端じゃねえ」

 薫の活躍を目にした俺はそう呟いた。


 俺も薫の様子見ている場合じゃなかった。次々にスケルトンウォーリアが襲って来るのだ。素早く五芒星躯豪術を使い始める。体内の魔力の流れが五芒星を描き始めるようになると、大量の魔力を邪爪鉈に流し込み、その刃に潜む源紋の力を引き出す。

 邪爪鉈に秘められた源紋は『断裂斬』切断力増加と装甲貫通の効力が有り、刃が赤い光を放っている状態の時なら一撃でスケルトンウォーリアの鎧を切り裂き中の急所を断ち切る事が出来る。


 スケルトンウォーリア三体に取り囲まれていた。左の敵が袈裟懸けに剣を振り下ろしてきた。魔力を流し込んだ足が地面をえぐるように踏みしめ身体を前に弾くように移動させる。邪爪鉈を擦り上げるようにしてスケルトンの剣を持つ腕を断ち切り、上に跳ね上がった鉈の刃をひるがえし頭蓋骨に叩き込んだ。

 クタッと崩れ落ちるスケルトンに左の回し蹴りを叩き込み、真ん中にいるもう一体のスケルトンに向け弾き飛ばす。二体のスケルトンはもつれるようにして後方へ転がった。


 息吐く暇もなく右に居たスケルトンウォーリアが鋭い突きを放った。素早くステップし邪爪鉈の柄で受け流す。クルッと回転した勢いに乗せ邪爪鉈を敵の首に飛ばす。

 スケルトンが剣で邪爪鉈を受け止めた。質の悪い剣なら折れ飛ぶのだが、中々いい剣を使っているらしい。

「クッ、そう来るなら」

 鍔迫り合いとなり剣を押し込んでくるスケルトンの膝に前蹴りを放つ。一瞬ガクッと体勢が崩れた隙に剣を巻き込むようにして奪い取り撥ね上げた。

 得物を失くしたスケルトンに邪爪鉈を叩き込んで仕留める。


 一方、伊丹も三体のスケルトンに囲まれていた。上段に剣を構えたスケルトンが真っ向から斬り掛かって来た。剣が振り下ろされる前に躯豪術で強化した脚力を使い懐に飛び込み、左肘でスケルトンの顎を撥ね上げる。仰け反った敵の腕を取った伊丹は、スケルトンの体制を崩し右腕で首を巻き込むようにして投げた。地面に叩き付けられたスケルトンの頭蓋骨を踏み躙るようにして砕く。

 次に襲い掛かるスケルトンには古武術独特の歩法で背後を取り、抜き放った豪竜刀でスケルトンの首を撥ねる。


 最後のスケルトンウォーリアは重厚な盾を持っていた。盾で防御しながら袈裟懸けに剣を振り下ろして来る。それを半身になって躱すとシールドバッシュで盾を打ち付けて来た。

 躱す余裕はなく左肩で受け止める。バジリスクの革鎧で守られた肩に怪我はなかったが、衝撃で後ろに飛ばされた。

 飛ばされた方向には別のスケルトンが待ち構えていた。伊丹は素直に着地せず身体を捻ってから前転の要領で地面を一回転し待ち構えていたスケルトンの胴を薙ぎ払う。その時、豪竜刀が赤く輝き鎧と一緒に魔晶管を切り裂いていた。


 伊丹は躯豪術にも工夫を加えていた。通常の躯豪術は体内で円を描くように流れるだけであるが、伊丹はその内側に回転する魔力の玉を作り出す。それは魔力の貯蔵庫であり、その外側にある魔力の流れを加速させる作用が有った。

 伊丹は『鎮星躯豪術』と名付けた。鎮星とは土星の別称である。

 鎮星躯豪術はまだまだ未完成であるが、躯豪術より強力な筋力を引き出した。伊丹は鎮星躯豪術により引き出された強力な膂力と古武術独特な体捌きを組み合わせ鎮星妙刀術と言う技を編み出している。


 その要諦は足捌きに有る。身体の捻りや複雑な足捌きで緩急の動きを織り交ぜ、敵の予想外の動きをする事で伊丹の姿が消えたように見える。

 そのスケルトンも伊丹の斜め上からの斬撃に合わせ剣で受け止めようとしたのだが、伊丹の豪竜刀は上からではなく横に薙ぎ払われていた。

 スケルトンはどうやって斬られたか判らないまま倒れ動かなくなった。


 鎮星妙刀術を使い始めた伊丹は『凄い』の一言でしか言い表わせなかった。襲い掛かって来るスケルトンを鎮星妙刀術で幻惑し次々と仕留めていく。

 魔物の感覚させ誤認させる伊丹の動きは、人間の眼から見ると時々消えるように見えた。突然ふっと消えた伊丹がスケルトンの背後に現れるように見えるのだ。

 五〇体も居たスケルトンは急速に数を減らし、三〇分後には最後の一体が倒れた。


「ふ~っ、拙者もまだまだ未熟でござるな」

 それを聞いた俺と薫は、いえいえと顔の前で手を振り否定する。

「伊丹さんが未熟なんて言ったら、俺らはどうなるんです」

「そうよ。暫く見ない間に滅茶苦茶強くなってるじゃない」

 伊丹さんが珍しく照れたように笑っている。伊丹さんが暇な時間を新しい技の完成に費やしていたのを知っていたが、どういう技なのか初めて目にした。


 スケルトンウォーリアの全てを倒した俺たちは放出された魔粒子を大量に吸収した。そのお陰で三人共魔力袋の神紋レベルが一つ上がったようだ。


 スケルトンの胸の部分には骨で囲まれた小さな空間があり、そこに魔晶管が存在する。俺たちは魔晶管を回収すると全てに小さな魔晶玉が有った。

「質は最低ランクだけど、漏れ無く魔晶玉付きというのはいいね」

「ここのスケルトンは練習相手としても最適でござる」

 人間相手では試せない技でもスケルトン相手なら遠慮無く放てる事に満足したようだ。


 その地下空間の端に階段が有った。第十六階層に到着すると、そこはスライムの楽園だった。その階層は巨大な一つの空間で草原になっていた。そして、草の間には無数のスライムがうじゃうじゃとうごめいていた。

 その光景を見た俺たちは頭を抱えた。

「これだけ多いと気持ち悪い」

 薫が感想を口にした。それには俺も同感だった。

「これを突破するにはどうしたら良いでござろうか?」


 薫がちょっと考えてから返答した。

「<遮蔽しゃへい結界>でスライムを寄せ付けないようにして進めばいいんじゃない」

 いいアイデアだ。俺は試してみる事にした。<遮蔽しゃへい結界>を展開し無数のスライムの中に足を進めた。スライムの中に足を踏み入れた途端、酸や毒を飛ばして来た。結界に当たった酸や毒が弾かれる。余りの集中攻撃にビクッと足を止めるが結界には問題なかった。

 また歩み始め一〇メートルほど進んだ所でスライムの大群に囲まれた。緑スライムがほとんどだが、黄スライムや赤スライム、珍しい銀スライムも居る。


 酸や毒の攻撃が効かないと悟ったのか結界の周りにスライムが群がり始めた。アッと言う間に、俺はスライムの集団に埋まってしまった。予想もしなかった事態にどうしたら良いかアイデアが浮かばず立ち尽くしてしまった。

 その様子を見守っていた薫は慌てた。

「ミコトが……ど、どうしたらいいの?」

 伊丹は冷静に状況を確かめ。

「そうでござるな……<缶爆マジックボム>で吹き飛ばすか」

「判った。やりましょ」

 薫と伊丹は<缶爆マジックボム>をミコトの近くに投げ込んだ。ほとんど同時に起きた爆発は結界に群がっていたスライムを吹き飛ばした。


 突然、爆発音が聞こえ結界に衝撃が走った。気付くと結界に群がっていたスライムが消えている。俺は急いで階段の方へと戻った。

「二人共有難う」

 二人の所へ戻った俺は礼を言った。薫が駆け寄り怪我がないか確認し無事だと判ると安堵した。

「ご免なさい。私が変な提案したから……」

 薫がしおらしい声で謝った。その目は俺を心配そうに見ており、本気で心配していた様子が判った。俺は薫の手を取り。

「大丈夫だよ。ちょっとびっくりしたくらいで何でもない」

 俺と薫はお互いに見つめ合い、いい雰囲気になった。


 その様子を生暖かい目で見守っていた伊丹さんが態とらしく咳をして。

「ゴホッ……邪魔するようで悪いでござるが、スライムがこちらへ移動してきておる。どうする?」

 俺は慌て気味に薫の手を放しスライムの方に目を向けた。薫が突き刺さるような視線を伊丹さんに向けた。それに気付いた伊丹さんは苦笑いする。

 スライムがゆっくりと近付いて来ている。

「目的のものは手に入れたんだ。一旦引き上げよう」

 伊丹さんと薫の同意を得て、俺たちは地上へ直通する階段を登り始めた。

「あのスライムの海はどうやって突破すればいいのかな?」

 薫が階段を上りながら声を上げた。


 俺と伊丹さんは<炎杖フレームワンド>や<缶爆マジックボム>を使ってスライムを追い払いながら進めばと提案したが、薫は危険だと告げた。

「突破する前に魔力が尽きたらどうするのよ」

 そんな事になったら、俺たちはスライムの群れに飲み込まれ死ぬだろう。俺はブルッと身震いし、他のアイデアを考え始めた。

「アッ、だったら魔導飛行バギーで飛び越えるのはどうだ」

「名案でござる」

 伊丹さんはすぐに賛成した。一方、薫は思い付いた欠点を上げた。

「迷宮の階段を魔導飛行バギーで下りるの。それにスライムの海を飛び越えた後、バギーはどうするのよ」

 魔導飛行バギーに乗ったまま迷宮探索が可能だとは思えないと薫は言う。それから色々な意見が出たが結論は出なかった。

 疲れて来た俺たちは議論を中断し急いで地上に戻った。


2017/11/22 誤字修正

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