探索と図書館とネズミの登場
ついに投稿の間隔が一カ月以上空いてしまいました。
新キャラの登場にこんなに手こずってしまうとは・・・・・。
次こそはもっと早く投稿出来たら良いなと思います。
お待ちいただいている読者の皆様におかれましては、できればお見捨てにならずに頂きたいと切に願います。
朝起きたら寝不足の骸骨が居ました。・・・・漫画に嵌まって、徹夜をしたらしいです。
今日は周辺の探索をすると言っておいたんですけど。何考えてるんでしょうね。
まあ、私もしたことがあるので強くは言えませんが・・・・。それにまあ、適当に作ったと言っても一応作者として嬉しくもありますしね。おかずの一品でも増やしましょうか。
ただでさえ頼りないのに寝不足のまま探索に出すわけにもいかないので、ダメ元で回復魔術を掛けた結果、見事に治りました。
実験の結果、状態異常回復の魔術が最も効果有ることが判明。・・・ひょっとして回復魔術を究めれば不眠不休で作業とか訓練イケるんじゃねと思ったり・・・・後でスーさんで試してみましょうか。
それは一先ず置いておくことにして、まずは探索の準備ですね。昨日の内に作っておいた装備にを身に付けます。
頭にミスリルの額当て、胴に鋼板とアダマンタイト板で補強した革のコート、手足にはミスリル板で補強した革の小手と脛当てを付けて装備完了!!
・・・レザー系の装備ばかり?まあ、所詮生まれて数日だから見かけ十歳くらいだし、どちらかというとスピードタイプだし。あとは武器として、訓練で使っていた物と同じサイズのオリハルコン製の棒を持ちました。
しかし、貴重な金属がこの村にあることには驚きました。近くに、この世界の三大貴金属であるミスリル、アダマンタイト、オリハルコンが取れる鉱山があるとか・・・。こんな危険な所に村を作ったのは、それが理由らしいです。おかげで最初からかなり良い装備を揃えられました。
あ、ちなみにスーさんは自前のオリハルコンの全身鎧を【アイテム作成】で強化改造した物です。
【検索】で調べた前世での金属知識や特殊構造を応用したので、強度や耐衝撃性は上がりながら重さは半分程度に抑えられています。あとスーさんは骨になったので鎧の内側にかなりの空きスペースができていました。なので、革や樹皮を加工した衝撃吸収材を入れてさらに防御力をあげました。
武器は強化改造したオリハルコンの剣です。鎧と同じで強度が上がり重量が下がっています。さらに攻撃の命中率に上昇補正が掛かります。まあ、補正の方は試験的な物なのでどれだけ効果があるかは分からないですけど。
アレ?自分の装備よりスーさんの装備に手間が掛かって無いか?
・・・・・・・
気を取り直して、他には・・・有った有った。RPGでの定番!!アイテムが一種類最大10個で99種類入る明らかに容量がおかしいアイテム袋!!
「いや、それ私の物なんだが・・・。」
スーさんが何か言っていますが無視です。コレは貴重品らしく村に一つしか無かったですから。
しかしどんな仕組みになってるんでしょうか・・・・。よし、【検索】!!!
ふむ、時空魔術で亜空間を作り、その中にアイテムを入れているんですね、しかも亜空間の中には時間遅滞の魔術が掛かっていると。なるほど、云わば貸しロッカーみたいな物で、この袋はその鍵みたいな物だと。入り口を発生させるための術式しか必要ないので、ここまでコンパクトに出来るわけですね。
特殊希少技能【時空属性魔術】LV.5MAXを獲得した。
特殊希少能力【時空制御】LV.5MAXを獲得した。
おお、袋について調べてるうちに何か凄い技能才を手に入れましたね。
あれ?この技能才在れば、この袋要らないんじゃ・・・・・・・。試しに袋から学んだ術式に自分なりの改良を加えて亜空間を作ってみる。結果は大成功。袋と違って容量は無限ですし、念じただけで空間に穴が開いて自動で出し入れしてくれます。さらに亜空間の中は時間停止が掛かっているので、中の物は痛まず、腐らず、いつまでも新鮮です。
まあ・・・平たく言うと、どこぞの金色の英雄王のゲートなバビロンなんですけど。
というわけで、使えそうな物は全て亜空間に放り込みます。それを見て呆然としているスーさんにちょこっと改良して容量無限かつ時間停止が掛かった袋を渡します。
経過と袋の機能について説明した所「もう、疲れた・・・・。」とか言われました。
・・・・・・まだ朝ですよ。
気を取り直して、探索に出発しょうとしましたが・・・。
村の防壁の門の扉を開けると外側には堀が巡らしてあり、そこには跳ね橋が掛けてあったらしいのですが。
「十年近く放っておけば、そりゃあ壊れますよね。」
「いや、地皇竜が来た時にぶっ壊していったんだ。」
ものの見事に崩壊してます。
「まあ、そのせいで小型のモンスターしか入ってこれなかったんでしょうね。小型モンスターなら渡れる経路が幾つかありますし・・・・。」
「どうする。まずは修理するか?」
「空中浮遊使えますから大丈夫ですよ。下手に修理して大型モンスターが入り込むと面倒ですし。小型モンスターなら扉を閉めれば入ってこないでしょう。ほれ、つかまって。」
ふよふよと空中浮遊の魔術を使って堀を飛び越えました。
希少能力【空中浮遊】LV.5MAXを獲得した。
希少能力【飛行】LV.5MAXを獲得した。
希少能力【足場作成】LV.5MAXを獲得した。
そろそろ慣れて来た能力の獲得です。
ふむ、【空中浮遊】と【飛行】は魔術で同じことが出来るんですが・・・
此処で少し技能と能力の違いについて少し。まあ、両方とも自分の前世の人から見れば不思議パワーなんですけど。
任意発動の技能は魔術も含めて『思考』が絶対に必要です。つまり使うぞ~と思わないと発動しないということですね。
ところが任意発動の能力は『思考』が必ずしも必要では無いんです。分かりやすくいうと自分の手足みたいなものですね。ほら、ボールとかが飛んできた時とっさに手でガードしたことが有るでしょう。それと同じ様に熟練した能力は思考を介さず発動させることが出来るんですね。
これは一瞬の判断が明暗を分ける戦闘では非常に有利です。つまり同じ効果の技能と能力を同時に発動させた場合、能力の方が早く発動するということですから。
あ、でも自分【超高速並列情報処理】持っているので余り時間変わらないんですよね。もちろんゼロではないですが。
何より、思考を介さないということは複雑で繊細なコントロールは出来ないと言うことでもあるんです。元技術大国日本人の端くれな自分としては、そういう使い方は頂け無い。
まあ双方にメリットとデメリットが有るということで、単純に手段が増えるのは良いことですね。
ついでに【足場作成】。これは使えます。能力的には空間に魔力で足場が作れる言う物で、これで空中での急速方向転換とか、体勢の立て直しとか、踏み込みの足場の確保とか・・・・・まあ端的に言えば、ワイヤーアクションなんて目じゃない驚異の空中殺法が使えるようになりました。
村の周囲は整備されていた後は見られますが、十年放置されたため基本荒れています。ただ村の中の様に雑草は余り生えていませんでした。
周囲は昼でも暗い鬱蒼とした密林で、恐らく日照量の問題で雑草が余り生えないのでしょう。その割には木の根元など不自然な所に茂みが出来ていますが・・・・・。
疑問に思った時の【検索】ですね。いやあ便利、便利。インターネットがどれほど素晴らしい発明だったのか骨身に染みますね。アメリカに足向けて寝られませんね。・・・・ここ異世界ですけどアメリカどっちでしょう?
・・・・ふむ。【検索】の結果によると、どうも魔力が影響しているらしいですね。この世界の植物は、ぶっちゃけ魔力があれば日光も肥料も要らないらしいです。あるに越したことはないらしいですけど。
ただ、魔力だけで育った植物は色々無理をするせいで普通に育った植物とは正直かなり違った外見になる様です。ぶっちゃけ、すっごく毒々しい色しています。紫と黒と赤って・・・・・前世で南米辺りの毒ガエルがこんな色してましたね。当然毒有ります。
さらに言うなら点在している茂みの魔力の素は・・・・・・恐らくモンスターの死体です。まあ、前世でも動物の死体は肥料でしたから、食物連鎖と言うことで。
常時【探索】 を発動しながら進みます。周囲の地形とか、木の生え方とか、とにかく手に入れた情報を片っ端から記憶していきます。それを材料に、いつでも逃走出来る様に常に逃走経路を組み立て続けます。【超高速並列情報処理】の技能が大活躍です。
・・・・前世の頭じゃ出来なかったな、こんなこと。
希少技能【記憶制御】LV.5MAXを獲得しました。
技能【地図作成】LV.5MAXを獲得しました。
ふむ、大方予想通りの技能を獲得です。【地図作成】で頭の中に3Dの地図ができました。あと今まで任意で発動していた【探索】が自動発動と切り替え出来るようになりました。
そのままにしておくとMP削っていくんですが、自分は|魔力(MP)が馬鹿デカイので全然大丈夫です。・・・と言うか自然回復する量の方が多いですね。
煩わしい作業からもこれでオサラバです。ようやく会話する余裕ができました。と言うか、横を見たらスーさん気を抜きすぎですね。
「近くにモンスターはいない様ですが気を抜かない様にしてください。」
「少年は【探索】を持っていたからモンスターが近くに来ると分かるのか。まあ、モンスターが来たら言ってくれ。」
「人任せかい!!!」
どうもスーさんは自分の予想斜め上の駄目で阿呆の子みたいです。元からこうなのか、スケルトンになって頭カラッポになったのか。・・・・・・多分、前者でしょうね。
このままでは、かなり不安です。この人・・・道をウッカリ踏み外して崖下に転がり落ちたり、道をウッカリ間違えて迷子になったり、そんなベタなウッカリをしそうな雰囲気がします。そして、自分もトラブルに巻き込まれる!!!
予想されるトラブルを防ぐべく、昨晩作った魔力書籍を取りだします。
「いや、いくら暇でもマンガ読むのは止した方が良いぞ。」
「・・・・・違います。」
間抜けなことを言っているスーさんは無視して、魔力書籍の裏に魔術術式を込めた魔石を埋め込みます。
この魔力書籍は将来的にはタブレット端末の様に多くの機能を持たせることを前提に作りました。そのため拡張機能も最初から付けているわけで・・・・・・。
「よし。」
バージョンUPをした魔力書籍・・・いやすでに書籍だけの機能では無いので以降は魔力タブレット端末と呼ぶこととする・・・をスーさんに渡す。
顔に大きな?マークを表示したスーさんに一言。
「地図機能付けたから。」
「へっ!?」
意味の分かっていないスーさんに新機能の説明をする。
「ここをこうして・・・・・こうすると。」
画面に3Dの地図が浮き上がる。
「それが地図です。その中心の青い矢印がスーさんですね。」
【探索】と【地図作成】を解析して【検索】やら【魔術創造】を使って前世の知識も動員して再現。
周囲半径300メートルを自動的にサーチして3D地図を作り出す機能を作り出したんですけど・・・やっぱりオリジナルの〇―グルさんにはまだ敵いませんね。まあ、改良は後回しにしてとりあえずはこれで良いですかね。
「それはスーさんにあげるので、無くさない様にしてくださいね。」
「・・・・・・・・」
何かスーさんが放心状態になっていますが・・・どうやら呑気に掛け合い漫才している暇も無いようですね。手持ちの棒でスーさんの頭を軽く小突きます。
「ほら、さっさと正気に戻りなさい。」
「いや、地図というのは国家の機密だぞ、それがこんなに簡単に・・・・・アレこの赤い点何だ?近づいてくるが・・・・」
「赤い点はモンスターですよ、ほら用意しなさい。来ますよ!!」
一瞬ポカンとした後、慌てて剣を構えるスーさんを横目に、体の力を抜き可能な限り自然体になる。さらに自身の重さを分散して如何なる方向にも瞬時に動くことを可能とする。
ほぼ、一瞬で戦闘準備は完了した。いやはや、前世では運動神経オンチと言われていたことが信じて貰えないでしょうね。有難いですけど。
そうこうしているうちに相手がこちらを補足したようですね。こっちに土煙を上げて走って来ます。・・・自動車程の速度はでていますね。見た目は・・・なんというか・・・・全長2mの燃えてる猪。
「フレイムボア!!中位の中でも上級に属する魔物だぞ!!」
はい、スーさん珍しく役に立つ解説どうも有り難う。
「少年!!ココは一旦!!」
とりあえず足を止めますか。【重力制御】!!
そう念じながら上に向けた親指を下に向けます。まあポーズ取る必要は無いんですが・・・ちょっとカッコつけてみたかったので。
次の瞬間フレイムボアを中心として半径3mほどが陥没してクレーターになりました。アレ?思いのほか威力が大きい?
しかも相手が動き出す瞬間を捉えてカウンターも発動させちゃいました。そのため相手は膝や足首の関節を壊したらしく、起き上がることが出来ません。・・・ああ、足踏み外したり、着地失敗したりすると痛いですからねえ。相手は体重も明らかにトン単位ありますから、それが十倍位になったはずなのでそりゃあ関節壊しますよね。
残念ながらトドメを刺すには至らなかったですが、大ダメージ+足止め成功です。
しかし次の瞬間フレイムボアが口を開けて火炎を吐きました。かわせる攻撃でしたが、残念ながらスーさんが反応出来ていなかったので、仕方なく魔力障壁で防ぎます。
「スーさん!!!」
自分の掛けた声に反応し慌てて火炎の射線から逃れるスーさん。それを確認した後自分も射線から横っ跳びで逃れます。生憎、身を隠せる遮蔽物が周囲に有りません。このままでは次の攻撃を受けてしまいます。
ならば攻撃は最大の防御!!!いけ!!【破壊光線】!!腕を十字に交差させて光線を放ちます。まあ、何度も言いますがポーズ必要無いんですけど・・・・。
破壊光線を受けてフレイムボアは爆発四散しました。・・・感動です。大事なことなのでもう一度いいます。感動です。まさか、かの最初の光の巨人の必殺技を撃てる日が来ようとは!!!
他にも色々光線技は有りますし、確かに最近の色々芸達者で元ヤンなゼロの方も良いです。しかし、やはり一番最初に来た方を忘れてはいけませんよね!!ゼットな方に負けて地球を去る時は泣いたもんです。あ、もちろん再放送ですけど。・・・・・最近の若い人には分からないかな?
おっしゃあ!!!!次は星の入った七つの球に出ていた技に挑戦してみましょう。
あ、しまった。爆発させちゃいました。素材が取れますかねえ・・・。とりあえず【アイテム作成】使ってみますか。
・・・・魔石が一個だけ。まあ、ゼロでないだけマシですね。次は爆発させない様にしましょうか。
おや??
クロエ LV.6⇒LV.28
ステラ=アースレイ LV.30⇒LV.36
おお、レベルが上がりましたか。
・・・・あれ?スーさんほとんど何もしていないのにレベル上がってる。ゲームとかでは良く有る光景ですが実際に経験するとけっこうムカつきますね。
「少年!大丈夫か!」
「まあ、大丈夫ですよ。それより、やはり十年前とは変わっていますか?」
「ああ、中位のモンスターは十年前はもっと森の奥に行かないといなかったはずだ。」
「そうですか・・・まあ、ゆっくり慎重に無理だけはしない様にして進みましょう。今日の目標は三大貴金属が取れる鉱山です。そんなに遠くでは無いはずですね。」
「ああ、半刻も歩けば着く。ああ、そういえば鉱山の入り口の脇には本がたくさんある部屋が有ってな。」
「・・・・・・火急的速やかに詳しく話せ。」
「えっ・・そこに食いつくの?」
当たり前だ。活字中毒舐めてもらっては困る。
「鉱山の入り口横に部屋が有るのだ。昔、人間嫌いの賢者が住んでいたらしい。なんでも洞窟の中は湿度や温度が本や古文書の保管に良いらしくてな。その賢者が死ぬ時に、世話になった村のコボルトにその本や古文書を譲ってくれたんだ。村では図書館替わりに使っていて、特に魔術書の類は役に立っていたな。他にも薬草の本やマジックアイテムの本もあったな。」
「・・・・良し、全速力で行くぞ。」
「・・・えっと、ゆっくり慎重には?」
「変更だ。」
「無理だけはしない様にって言って無かったか。」
「気合いとか根性何とかなる。」
(口調まで変わっとるな少年・・・・。)
「さあ、行くぞ本が待っている。」
即座に鉱山に向かって出発する。【探索】に幾つかの反応が引っかかっているが、迷わず鉱山への最短経路を突き進む。
その進路を全長2メートル程のミツバチもどきが十匹ほど遮った。何か模様が稲妻っぽい。チッ邪魔くさい。
「少年!!あれは、サンダ―ビーだ!!集団の場合は上位に属する・・・・。」
「邪魔だ。ドケ。」
【風衝属性魔術】と【大気制御】を重複発動し、闘気と共に棒に込める。さらにそれを回転させて遠心力を付けてから大きく跳躍、大上段から敵集団の中心目掛けて叩きつける。
次の瞬間、叩き付けた地点から技能と能力によって作られ完璧に制御された小型の竜巻が闘気と共に荒れ狂う。小型と言っても保有するエネルギーは天然の竜巻と変わらない、むしろ小型に制御されているため威力は上がっている。
気圧の断層と音速を越える衝撃波、さらに圧縮状態から一気に解放された闘気、明らかなオーバーキルだが気にしない。今の俺の前に立つ方が間違っている。周囲に散乱する惨殺死体にアイテム作成を掛けて素材にして亜空間に放り込む。
特殊希少技能【魔闘混成撃】LV.5MAXを創造しました。
特殊希少技能【闘嵐裂撃】LV.5MAXを創造しました。
「行くぞ。」
振り返ることすら無く前進する。後ろで正気に戻ったスーさんが慌てて付いてきます。さあ、待っていろよ異世界の本よ。
◆※◆※◆
【魔闘混成撃】正式にはそう言われる技が有る。一般的には魔法剣や魔法拳と呼ばれる物だ。
魔闘混成撃が登場する以前の魔法剣などは現在は付与魔術と呼ばれている物で、武器や拳に魔術を付与し技や攻撃の威力を上げる物であった。しかし、付与魔術は一定時間効果を発動する代わりに攻撃魔術に比べて威力が弱く、それを習得するより攻撃魔術を覚えたり技の威力を上げた方が早いとされる中途半端な物であった。
何より付与魔術の研究から同様の効果を持つ属性武器が作られる様になると、実戦では付与魔術を使用するより属性武器を買った方が良くなり、実戦で使用するより属性武器を作成するために覚える魔術になっていく。
対して【魔闘混成撃】は、一言でいうなら闘気を使用した技能と同時に攻撃魔術や攻撃能力を放つ技であり、威力が桁違いに跳ね上がる。正に必殺技と言うべき物であり、最近の多くの劇やMANNGAに出てくる魔法剣などはこれに当たる。
ただし、その難易度は付与魔術とは比べ物にならないほど高く、魔術や闘技が非常に高いレベルで必要となる。そのため、この技が使用出来ることは一流の証とされ、Sランク冒険者や騎士団長の多くは習得している。
また、この技から派生した技に【合体魔闘混成撃】と呼ばれる物がある。これは複数の人で魔闘混成撃を放つ技であり、個人ではまだ使えないまだレベルの低い者達が協力して放つ場合や、複数で放つことによりさらに威力を上げる場合がある。
【魔闘混成撃】と【合体魔闘混成撃】はその威力と難易度、見た目の派手さを含めて、騎士や冒険者を目指す者にとって憧れの一つになっている技である。
◆※◆※◆
特殊希少技能【地剛発勁】LV.5MAXを創造した。
特殊希少技能【爆裂激突】LV.5MAXを創造した。
特殊希少技能【氷波濤爪】LV.5MAXを創造した。
鉱山の入り口横の扉を開けて中に入ると中には本棚が並んでいて、本が数百冊ほどありました。素晴らしい!!
いやあ、途中で氷の熊とか、岩で出来た兜虫とか、溶岩で出来た蛇とか色々いましたが全部瞬殺してきました。素材は適当に亜空間に放り込んであるので後で確認しないといけません。
あと、その際に技能手に入れてましたけど・・・・何この厨二病な名前。
酷い、これは酷い。本と聞いてテンションが変な風になってましたからねえ。徹夜開けとか酒の勢いとかその場のノリで行動すると良くこういう羽目になりますよね。その時は最高だと思っているんですけど、後で見てみると見れたもんじゃ無いんですよ。
しかし、スキル、アビリティ作成で一旦出来た物は名前の変更効かないんですよね。森羅万象辞典に記録されてしまいますから・・・・・・。
仕方ない、途中から急にネーミングセンス変わったら変ですし、このままの芸風で行きましょう。良く考えたら、この世界その物が結構厨二臭いですしね。大丈夫、大丈夫。
そんなことより本ですね。ふむ、魔術関連の本だけでなく他にも鉱物学やモンスター学、地理やアイテムについて、非常に役に立つ本が揃っていますね。
トン
「あ、すいません。」
「チュウ(いや、こちらこそ)」
本を読んでいた大きなハムスターの様な人にぶつかってしまいました。さてと、まずはこのアイテム図解を読みますかね。
「なあ。」
「?どうしましたスーさん。」
「いや、ネズミが本を読んでるんだが。」
スーさんの指刺す方にさっきぶつかってしまったハムスターの様な人がいます。でも、ハムスターとはちょっと違いますね。背中に小さい羽根が付いてますし、尻尾は狐とかみたいにフワフワです。直立して歩いてますし、手足などの肌が剥き出しな部分は・・・コルクみたいな木になっています。すべすべで触ったら気持ちよさそうです。
「えっと、司書さんか何かですか?」
「チュウチュウチュウ(あ、いや、そういうんじゃ無いんじゃが。)」
「ああ、するとあなたも利用者ですか。」
「チュチュチュウ(ああ、しばらく前からココに住んどるんじゃ。)」
「泊まり込みとは感心ですね。」
「チュウチューチューチュウチュウ!!(ん、ちょっと待て。御主、ワシの言ってること分かるのか!!)」
なにやらびっくりしています。
「ひょっとしてこのネズミの言ってることが分かるのか!!」
ついでにスーさんもびっくりしています。
「ええ、翻訳の技能持ってますから。」
そう言うと二人ともアングリと口開けしまいました。
まあ、とりあえず・・・・・。
「話はこの本読んでからにしましょう。」
「おい!!」
「チュウ(おい!!)」
見事なW突っ込みですね。
ネズミは魔法使い系のキャラを予定していますので、併せてこの世界の魔術に関して説明出来たらいいなと思っています。