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異世界犬妖精 -Demi god of talent-  作者: 亭恵
最果ての樹海の犬妖精
17/34

位階上昇と腕試し

 エアコンが無いので執筆していると軽く死ねます。

 ・・・遅くなりまして申し訳ございません。暑くて体調を崩し気味です。

 最近、感想を送って頂ける奇特な方が居られるので、本来は感想返しをしなければならないのですが・・・・・すいません作者はチキンなのでそんな恐ろしいことは出来ません。

 まことに申し訳ないのですが、この場を借りてお礼を言わせて頂き、その代わりとさせて下さい。誠にありがとうございます。

 何やらエラく騒がしくて目が覚めました。前世から朝は弱いんですよね・・・・。ですが、一応この拠点のトップなので余り見苦しい姿は見せられません。洗面所で顔を洗って昨晩位階上昇ランクアップしたので容姿を確認してから外にでます。・・・・・ほとんど変わってなかったんですけどね、主に身長。ド畜生。

「誰です?騒いでるのは。」

 アレ?外に出ると見覚えの無い方達が沢山・・・・・。

「クロエか?」

「スーさんですか。ってオイ?」

 スーさんの容姿がえらく変わっています。まず大きいのはスケルトンでは無くなっていることで、シベリアンハスキーの様な頭部をした180位の細マッチョになりやがりました。しかもスケルトンの時の名残なのか右側の半身が骨の装甲で覆われてステータスも大幅に上昇しています。・・・・ダークヒーローっぽい骨格のデザインを残した鋭角な装甲でかなりカッコいいです。

駄目な子のくせに生意気な!!

「・・・・・えらくカッコよくなりましたね・・・・駄目な子のくせに」

「ああ、不死犬妖精ノスフェラトゥコボルトという種族に位階上昇ランクアップしたな・・・・・。」

「・・・・ああ、それはステータス見て分かっています。エライカッコいい種族に・・・・駄目な子のくせに」

「・・・・なあ・・・・・私はそんなに駄目な子か?」

「ええ、結構!!」

 何落ち込んでるんですか・・・・事実でしょう。さて、スーさんがこうなっているとなると見覚えの無い方達は種族が変わったココの住人達なんでしょうね。

「どうも全員位階上昇ランクアップした様じゃぞ。」

 おや、この声と口調はハムさんですか。振り向いた自分は別の意味で驚きました。

「・・・・ハムさん・・・・全然変わってませんね。」

 そこには色が変わっただけで全く他は変わって無いハムさんがいました・・・・・。その色も一応金色なんですが、色合いが薄いためゴージャスさが欠片もありません。どちらかと云うと貧相に見えます。

 というか、前世の何とかレモンとかいう御菓子のパッケージの色に似てますねコレ。

「・・・・・色の貧相さについては自覚している。」

「・・・・・まあ、次に期待しましょう。」

 慰めるしか無い残念な色はともかく属性カテゴリー半精霊獣(ハーフエレメンタルビースト)から精霊獣エレメンタルビーストになり、種族も木精鼠(ドリアードマウス)から森霊鼠エルフィンマウスになりましてステータスも大幅に上昇しています。しかし・・・・・・。

「スーさんがアレですからなねえ。」

「えらくカッコ良くなったのう。」

「あ、自分も位階上昇ランクアップしたんですよ。シンコボルト・霊龍種ですって。」

「・・・・どこか変わったんかい。」

「・・・・・・・髪の色に少し金色が混ざりましたね。・・・・あと身長がちょっとだけ伸びました。」

「・・・・・1センチも伸びとらんのではないか?」

「・・・・だからチョットて言ったじゃないですか。」

「・・・・・・・・・・・・・・すまん。」

「「ハア・・・・・・・・・。」」

 二人で顔を見合わして溜息を吐きます。それから恨めし気に勝ち組を睨みます。

「・・・・え、何。」

「別に、何でもないですよ・・・・・・・・・・」

「気にせんで良いぞ・・・・・・・・・。」

 二人についてはこれくらいにしまして、他の皆さんはどうかと言いますと・・・・・。

 スライムの皆さんは元が不定形で弱い種族だったためか、多種多様な種族に変化をしておりました。

例を上げますと・・・・・・・。

 二足歩行の人に似た姿になり、魔術や武器や道具を扱える様になったスライムヒューマン。

 体に金属の様な質感が出来て、高い物理防御力と攻撃力を獲得。さらに、金属を食べて体表にその特性を再現したり体内で精製する能力を得たNMC(ナノメタルセル)スライム。

 炎に特化して炎熱をほぼ完全に無効化し、体表に高温の炎を発生して攻防に使用。口から昨日のドラゴンの半分ほどの威力の炎のブレスを吐くことが出来るバーニングスライム。

 他にも色々いましたが、炎系統の力を持った種族が多く、ステータスは攻撃力の伸びが比較的多い。ということは・・・・・・・・。

「大体原因は分かりましたね。」

「分かったのか!!」

 スーさん驚きすぎですよ、原因なんて昨日の晩飯が一番怪しいでしょうに・・・・・。

「フム・・・・・結構メジャーな話では有るのう。【竜の因子】とステータスに有ったしのう。」

「え・・・・・。」

「クロエや、昨日の肉は・・・・・・。」

 ハムさんはどうやら気付いたようですね。

「ご想像の通りですよ。アレはドラゴン・・・・・確かフレイムドラゴンだったかな。」

「えええええええええ!!」

「全員たらふく食ったからのう。スライム達が炎系統に偏っているのもそのせいじゃろう。弱い種族な分、食った物の影響を大きく受けたんじゃろうな。」

「・・・・ただの伝説と云う訳じゃ無かったんですね。ま、強くなる分には構わないですかね。」

「そうじゃな。」

 ドラゴンを倒して力を手に入れるのは前世でも伝説とかにあります。代表的なのは竜の鮮血を浴びて不死身になったという竜殺しの英雄ジークフリートですよね。

 不死身とまではいかないにしても、この世界のドラゴンを食べると【竜の因子】とやらを取り込んで位階上昇ランクアップする様です。

 【検索】で調べた所、【竜の因子】は持っていると位階上昇ランクアップ上位種化グレードアップの時に通常とは違う特殊な成長の仕方をする様ですね。

 昨日連れて来た方達も全員【竜の因子】を取り込んで位階上昇ランクアップしておりました。

 主要な方々を纏めてみますと


 クロさん:ゴブリンエリートLV.6⇒隠鬼オニLV.1

 アオさん:ワイズゴブリンLV.6⇒ワイズホーン.1 

 アカさん:ゴブリンファイターLV.6⇒ドラグオーガLV.1

 ライさん:メガサンダービートルLV.12⇒雷甲蟲人LV.1

 レイさん:メガビートルLV.10⇒⇒甲蟲人LV.1

 

他にもメガビートルの皆さんは、オメガドラグビートルという竜の要素を持った大カブトムシになりました。関節部や弱点の腹部に鱗が出来て防御力が増した他、甲殻も角や突起が増えて攻撃的な印象になりました。

 ちなみにゴブリン三人組の名前は自分が付けました。といっても体色から付けただけなんですけど。

 大体の確認が終わった所で良い時間になったので朝食にしました。

 とはいえ、この世界に来てからタンパク質は肉しか食っていないので鮭の切り身が恋しいですね。・・・・・・今度魚系のモンスターでも探してみますか、水中戦の訓練も必要でしょうしね。

 とりあえず、訓練所で全員の力量を見てみることにしました。訓練所は自分一人に対して適当に集団を組んでもらって闘ってみることにします。

「さーとりあえず最初はだれですか?」

「最初はワシらからじゃな。」

「ああ。」

 自分の問いかけに答えたのは最古参の二人でした。前衛のスーさんに後衛のハムさん、パーティバランスは良いですし実力的にもココで最強のコンビです。

 こちらとしても実力を良く知っている二人ですので位階上昇ランクアップの影響がどれぐらいの物か知るためには良い相手です。

「さあ始めましょうか。」

「「おう!!」」

 掛け声と共にスーさんが踏み込んできくると同時にハムさんは無詠唱の中級魔術を放ってきます。この魔術は火属性と地属性の複合魔術の爆裂ですね・・・・恐らく目的は撹乱。

 スーさんがその間を縫うように迫ってきます。確かにスピードは上がっていますが、それ以上にそのスピードを使いこなしています。きちんと真面目に訓練や実戦をこなしていたのが分かる動きですね。 この連携ならば上位ハイランクのモンスターでも倒せるでしょう・・・が!!スーさんの闘気と地属性の魔力の込められた一撃を受け止めます。【魔闘混成撃】教えた通りに出来ていますが、まだ技に名前が着くほどには練られていませんね。ちなみに技に名前が着くと、その技の名前が特殊技能スペシャルスキルとして世界に登録されるので技の威力が跳ね上がります。そんなわけで・・・・・。

「ほいと。」

スーさんの攻撃を受け止めてから武器の触れあった所から運動ベクトルをコントロールしてハムさんの方へ放り投げます。

「「げ。」」

 ハムさんが慌てて発動中の魔術をキャンセルします。上級魔術が使えるのに中級魔術を使ったのはキャンセルしやすいからですか・・・・ハムさんも考えるようになってますね。とりあえず上級魔術で追い打ちを掛けておきます。

「「どおああああああああああ!!」」

 ボロボロになった二人をスライムの方達が運んでいきます。・・・・・良し良し、魔術防御も上がってますね。

「ハイ次の方~~~~。」

 何か新入りの方々が少し怯えていますが・・・・まあ、すぐ慣れるでしょう。

 次はスライムの皆さんですね全員でかかってくるようですが・・・・・・・・。

「いくよ~~~~。」

「がんばるよ~~~~。」

「ゴーゴーだよ~~~~~~~。」

「「おーーーーー。」」

 次の瞬間、上級魔術クラスの範囲と威力で炎が襲ってきます。全員による火炎ブレスの一斉攻撃ですか・・・・コレ、相性良ければ上位ハイランクのモンスターでも瞬殺でしょうね。

 水属性と風属性の複合魔術、吹雪ブリザードをぶつけて丁度ゼロになる様に威力を調節し相殺しました。力の制御の訓練に良いので、この手の攻撃は相殺する様にしています。

 スライムヒューマンとNMC(ナノメタルセル)スライムが接近戦を仕掛けて来ました。しかし、ヒューマンの方は武器の扱いがまだ拙く、NMC(ナノメタルセル)の方は自分の重さに振り回されています。

「てい。」

 思いっきり武器を一振りすると、発生した衝撃波で逆にみんな吹っ飛ばされていきました。

「う~~~わ~~~~。」

「や~~ら~~れ~~~た~~~~~。」

 セリフがどこかで見た様なことに・・・・・・マンガとか読ませすぎましたかね。

 後は新参の方達ですか・・・・・チャッチャと済ませて昼までには終わらせましょうかね。

 




  

 次は少々閑話を入れてみようと思っています。出来れば8月中に投稿出来たら良いなと思っています。・・・・・・出来るでしょうか。

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