新入りとドラゴンステーキ
何とかギリギリ七月中に投稿できました。
なんと感想を書いてくれる方達がいて驚いています。作者がコミュ障なので個別にお返事をすることは怖くてできませんが、とても感謝しています。有り難うございます。
愚作では有りますが、楽しんで頂ければ幸いです。
【飛行】が【神翔】にバージョンアップしました。
「ヤッホーーーーーーー!!」
結局、ビートルの皆さんは全員拠点にくることに成りました。せっかく皆さん飛べるので空中散歩の真っ最中です。
「・・・・・・・凄い。」
「いやいや凄いって次元じゃないでしょうどうやったらあんな機動が出来るんですかってゆうか翅が無いのにどうやって飛んでるんですか魔力使ってるにしても・・・&’%%**・・・!!・・#$&。」
いやあ、好対照ですね無口と御喋り、この兄妹は二人ともキャラが立ってます。ちなみに三本角な兄の方の名前をライさん、御喋りな妹の方をレイさんと名付けました。二人とも気に入ってくれたようです。
森の上空を飛んでいると、この樹海の広さが分かりますね。下手すると日本がニ三個、すっぽり入るぐらいの広さがありますね。【探索】と【探知】を重複発動するとエライ数のモンスターが居るのが分かります。少なくとも察知可能な距離に万単位で居ます。
「あれ??」
モンスターでは無い反応が・・・・・・しかも、エライ弱いですね。樹海の浅い所ですからそんなに強いモンスターはいませんが、それでも放っておくと彼ら死にますね。
・・・・・・しょうがないか。
「ちょっと寄り道しますね。」
ビートルの皆さんに断りを入れてから方向転換します。放っておくのも寝覚めが悪いですし、話が通じる様なら彼らも拠点の人員にしちゃいましょう。いやあ、まだまだ人が全然足らないんですよね・・・・箱モノは沢山作ったんですけど。
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『DOOOOGAAAAOOON』
爆音が響き渡りました。
やれやれ、着地失敗しちゃいました、クレーターが出来ちゃってますね。前世の自分ならミンチになってる所です。魔術障壁とか展開してないのに我ながら頑丈になったモンです。
目的の三人の緑の小柄な方々は目の前で巻き起こった大惨事に呆然としていますね。第一印象が大事なのでフレンドリーに話しかけます。
「どうも!!元気ですか!?」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・。」」」
・・・・・・・・あれ?闘魂の人だと反応がすぐ来るんですが・・・やっぱり顎とかしゃくれて無いとダメなんでしょうか。
「おーい。生きてるか~~~い。」
「・・・・ダレ?」
お、三人組のリーダーらしき人からようやく反応がありましたね。
ちょっと失礼して検索掛けさせて貰います。
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ゴブリンエリート LV.6
属性:鬼
HP:500 MP:65
腕力:45 守備力:35
速力:60 魔力:50
運:150
《技能》 双剣術LV.2 防御LV.1 剣舞LV.1
《能力》 夜目LV.3 鷹目LV.1
◆鬼の最下級種族。エリートであるためステータスは通常種に比べて高め。
ゴブリンが技能才の三つの以上習得することにより特殊上位種化条件を満たし、ゴブリンエリートになる。
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ワイズゴブリン LV.6
属性:鬼人
HP:100 MP:850
腕力:5 守備力:12
速力:10 魔力:210
運:120
《技能》 下位属性魔術LV.2 回復魔術LV.1
《能力》 夜目LV.3
《職業》 魔術使いLV.10 癒し手LV.2
◆鬼の最下級種族。ワイズゴブリンは非常に希少。ステータスは通常種に比べて魔力が非常に高く、他は低め。
攻撃系の属性魔術と回復系の魔術を習得することにより特殊上位種化条件を満たし、ワイズゴブリンになる。同系統の技能や能力でも条件は満たせる。
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ゴブリンファイター LV.6
属性:鬼人
HP:600 MP:10
腕力:80 守備力:55
速力:15 運:65
《技能》 兜割りLV.1
《能力》 夜目LV.3 強力LV.3
《職業》 戦士LV.10
◆鬼の最下級種族。ファイターであるためステータスは通常種に比べて腕力が高め。
ゴブリンが技能才の【強力】を習得することにより特殊上位種化条件を満たし、ゴブリンファイターになる。
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見た目から、もしかしてと思っていましたが・・・・やはり彼らはファンタジーの定番ゴブリンだった様です。まあ、肌が緑ですし多分そうじゃないかと思ってましたが・・・・・。
まずは何故、彼らのステータスでは自殺行為な所にいるのか聞かないといけません。道に迷ったとかいうわけでも無い様ですし・・・・・。
質問してみると何やら怯えながら話を始めました。・・・・・別に怯える様なことしてませんよね。ちょっと空から落ちてきてクレータを作った位ですし・・・・・・アレ?
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話によると彼らは生まれ育った村を棄てて逃げてきたらしいです。その村は恐らく今頃人間に滅ぼされているだろうから帰ることは出来ないし、その近くにいたのでは人間に殺されかねないので新しい住処を探していたそうです。
・・・・・少々不謹慎ではありますが、コチラにとっては好都合です。拠点への移住のことを話すと、すぐに飛び付いてきました。何か、土下座までされちゃいました。・・・・・・この世界にも有るんですね土下座。
ライさんとレイさんの背中に乗せて貰って拠点に飛んで戻ることにしました。空を飛ぶのにエリートと術士の二人はビビっていましたが、ファイターの方は非常に喜んでいました。ついでに、彼は【騎乗】の技能を獲得していました。これは恐らくゴブリンライダーへの上位種化布石と見ました。得物も槍ですしね。
四十分ほど空を飛んで拠点に到着しました。城門の前に着地すると、皆さん何故か城壁を見上げて唖然としています。
「ほら皆さん!!ボーとしていないで速く入って下さい。城門の外にいるとモンスターが来ますよ。」
皆さん心ここに有らずと言う感じで周りをキョロキョロしながら付いてきます。
・・・・・・御のぼりさんじゃ無いんですから。
「オカエリー!!」
「ナンカ、イッパイキター!!」
「エサ、トッテキター!!!ソウコ、イレトイター!!」
スライムの皆さんが出迎えてくれます。
「今日は大物が獲れましたよ。新入りも来たので豪華に行くので楽しみにしてなさい。」
「ヤッター!!」
「タノシミー!!」
「オオモノー!!」
最近スライム達もレベルが上ったせいか活発になって来ましたね。良いコトです。
「「「「スライムが喋った・・・・・・。」」」」
アレ?新入りの皆さんが絶句してますが何ででしょうね。
新入りの皆さんに部屋を割り当てます。箱モノは暇な時に沢山作っていたのでイッパイあります。ゴブリンの皆さんには3LDKほどの部屋が3つ一つになった家を、ビートルの皆さんには大きな体育館ほどの建物を割り当てました。
「イヤ・・・・・ムラニイタトキヨリ、ヒロイノダガ・・・・・。」
「・・・・・広くてイイ。」
「いやあ、こんなに良い家頂いてしまいまして有り難うございます。前住んでた所なんて木の洞ですよ。けっこう湿気が溜るんですよね・・&’%%・*・・・!!」
何か皆さんビックリしてましたが、そうこうしてる内にスーさんとハムさんが帰ってきました。課題はなんとかクリアしたようですね。
新入り達と前から居た人達でお互いに自己紹介をさせている内に料理を作ります。メインはドラゴンのサーロインステーキです。付け合わせもニンジンのシャルロット、ポテトサラダなど豊富に揃えました。残った部位は焼き肉にして頂きます。酒も用意しましたよ・・・・前世では飲んだこと無いですし、残念ながら今世では体質的に酔うことが出ないんですが・・・・・。
「用意出来ましたよ~~~~!!」
「マッテマシタ!!」
「ニク!!ニク!!」
「おお、旨そうだな!!」
好評の様で結構なことです。結局その日は夜遅くまで騒ぎました。
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【竜の因子】を獲得しました。
特殊条件を満たしました。
位階上昇を開始します
・・・・・・種族変更 ブラックコボルト・霊王種⇒シンコボルト・霊龍種
少し短かったと反省しています。次はもう少し量が書きたいと思っていますが・・・・・無理かもしれません。