城壁と食材とカレーライス
ゴールデンウイーク中に更新する予定が一週間以上も遅れてしまいました。
言い訳のしようが有りません。すいませんでした。
次回も今月中に更新する予定ではありますが、こんなことを言っているとまた遅れる様な気が致します。読者の方々におきましては出来れば見捨てないで頂けると有難いです。
ムニャムニャ・・・グーグー・・・・・ZZZZZZZZZZ。
【神霊素制御】の獲得により秘匿された魂の力 【秩序】が解放されました。
概念の断片【秩序と混沌】が目覚めます。
秘匿された魂の力一定数の解放により秘匿された魂の力【破壊】が解放されました。
概念の断片【創造と破壊】が目覚めます。
【スキル、アビリティ作成】が【技能才神造】にバージョンアップしました。
【アイテム作成】が【神造具作成】にバージョンアップしました。
【魔術創造】が【魔術神造】にバージョンアップしました。
【検索】が【検索・三千世界版ver3.06】にバージョンアップしました。
昨日の夜は手に入れた本を読んで過ごしました。お陰で少し夜更かしをしてしまったせいか少し寝覚めが悪いです。とはいえ色々有益な知識が手入りました。まあ、寝ている時にえらく物騒な話を聞いた様な気がしますが、こんな土木工事日和な雲一つ無い青空なんですから嫌なことは・・・・・後回しにしましょう。
「というわけで、今日と明日は拠点の魔改造・・コホン、整備を進めようと思います。」
「・・・魔改造ってなんだ。」
「・・・・・・すっごく不安な響きのする単語じゃのう。」
「整備って言いなおしたじゃないですか!!」
「やっぱり何か感じの単語だったんだな。」
「拠点の整備というのも分からんぞ、正直嫌な予感しかせん。」
・・・・スーさんとハムさんがエライ不安そうな顔をしています。嫌ですねえ、すっかり疑り深くなっちゃって。
「「自分の行動を省みろ。」」
みごとなWツッコミ。二人とも腕をあげましたね。
「そんな訳で自分は今日は忙しいので二人は自主トレしていて下さい。手伝って欲しい時は言いますから。」
「うわ、スル―しやがった。」
「まあ、しょうがないのう。とりあえず魔力タブレット端末に新しいマンガ入れといてくれ。」
「あ、ずりーぞ。」
「・・・・いくつか専門書もダウンロードしておくのでそっちも読んでおくように。あと訓練ちゃんとしときなさいね。」
全くすぐサボろうとする。自分はあんた達の親じゃないんですからね!!訓練とかマジでやっとかないと後悔するんですからね!!
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まあ、とりあえず村を守る塀から手を付けることにしました。以前はただの土壁でしたが、【大地制御】によって固い岩盤に代わっています。ですがやっぱりドラゴンレベルが相手では不安だらけですし、高さも3メルトルぐらいしか無いのでちょっと跳躍力が高い魔物にはアッサリ飛び越えられますし、空を飛べる奴には足止めにすらなりません。
いやあ、ここら辺には兎系とスライム系の魔物しかいなくて良かったですね。
とりあえず、昨日読んだ魔術書に書いてあった結界を試しに使ってみることにします。拠点を覆います。これで空を飛んでこられても大丈夫。ついでに色々やっても大丈夫なように隠蔽効果も付けておくことにします。あ、時空魔術も使って空間ごと遮断するということも・・・・・。
特殊希少技能【封神結界】LV.5MAXを獲得した。
特殊希少技能【隠蔽・太極】LV.5MAXを獲得した。
特殊希少技能【絶界遮断】LV.5MAXを獲得した。
アレ?何か新しい技能才がえらく物騒な名前に・・・・・。えと・・・・ゲ、これだ。【スキル、アビリティ作成】が【技能才神造】に変わってる。これ、どうも獲得した技能才にもボーナスをチートレベルで付けるらしい。おかげでえらく物騒なことに・・・・・。
ま、いいか。強い分には良いでしょう。それよりさっさと工事済ませちゃいましょう。
今回!!自分には強い味方があります。それは【神霊素制御】。まあ平たくいうとこの世界は神霊素で出来てるんで材料気にする必要がなくなりました。
平たくいうと何でも好きな物質に変えることが出来ます。前世で言う所の物質転換やら錬金術ですね。
前世では物質は原子で出来てましたから、そんな事するには原子核融合とか原子核分裂とかエライ大事になっていました。しかし、この世界は神霊素という不思議物質で出来ているのでお手軽お気楽です。放射能?何それって感じです。前世の物理学者が悶死しますねコリャ。
【アイテム作成】も何時の間にやら【神造具作成】に変わったため、使い勝手を試したい所ですね。その前に念のため【隠蔽・太極】を重ね掛けしておきます。念を入れるに越したことは無いですからね。・・・・良し大丈夫でしょう。
さあ城壁を作りましょうか。
◆※◆※◆
・・・・・・・・・・その頃、放っておかれた二人は。
「・・・・のうスーさんや。」
「なんだハム公。手短にな。今丁度、空にそびえる鉄の城のピンチに偉大なる勇者が登場した所なんだ。」
「何かエライ豪勢な真っ白い城壁が村の周りに出来たぞ。」
「何を言って・・・ってオイ!!!」
「・・・・・・どうする。」
「・・・・また少年の仕業だろうな。相変わらず非常識な・・・・ほっときましょう。こっちに害とか無さそうだろうし。」
「・・・冷静じゃのう。」
「いい加減慣れた。」
◆※◆※◆
見事に城壁が完成致しました。パチパチ。
特殊希少技能【物質転換・神錬】LV.5MAXを獲得した。
特殊職業【錬金術師・至りし者】LV.99を獲得した。
新しい技能才の名前も厨二病全開ですね。もう開き直りましたから気になりませんよ。
構造はアダマンタイトとミスリル、オリハルコンの三大貴金属をそれぞれ特性の異なる配合の合金にして15層の特殊装甲として外側に配置。
前世の建築技術と魔術理論を融合して地震や火事、衝撃、今の自分の考え付くあらゆる災害、戦闘に耐えうる構造を作り出しました。
さらに上層部の内部には防衛用の部屋も完備され、百人ほどが生活出来るスペースが確保されています。階段や廊下には侵入防止の各種ギミックが満載。さらに古今東西の城塞に装備されていた防衛設備も搭載・・・・・迎撃ミサイル(魔術で再現)はやり過ぎたかもしれん。屋上は平らになっており、村を囲む崖の上に出られる様になっています。・・・・・パーフェクトだぜ。
あ、良く考えたら人員が三人しかいない・・・・作っても使えない。
・・・・・まあ、人員に関しては後で考えましょう。防衛関係の次は食料関係ですね。食材が少ない!!調味料が少ない!!何より米が無い!!!何より米が無い!!!大事なことなので二回言いました。
無ければ持ってくれば良いじゃない!!というわけで実は昨日読んだ本に召喚魔術が書いてあったのです。コイツで前世の世界から時空を超えて米や香辛料を召喚する!!!
とはいえ、初めてなので練習をしましょう。とりあえずブロッコリーを召喚してみることにします。決して、あんまり好きじゃないから失敗しても大丈夫とか思って無いですよ・・・・。この年で食べ物の好き嫌いなんて有る訳ナイジャナイデスカ・・・・・。
良し召喚!!!・・・・・あ、失敗した。
特殊固有技能【チート召喚】LV.5MAXを獲得した。
・・・・えーちょっと失敗しちゃいました。とりあえず掌の上の召喚した種を検索します。
種族 :パプリカ
状態 :種
生命力:500
魔力 :500
能力
【状態異常耐性】LV.3 【熱耐性】LV.3 【寒耐性】LV.3 【闇耐性】LV.3 【急速成長】LV.2
何故ピーマンを召喚したのにパプリカが・・・・。ハッ!!自分の潜在意識の中のピーマンへの苦手意識が術を失敗させたのでは・・・・・。
希少技能【苦手意識克服】LV.5MAXを獲得した。
希少技能【無意識制御】LV.5MAXを獲得した。
正解だったようです・・・・・・・自分そこまでピーマン嫌いでしたか・・・・・・何気にショック・・・。
さて、気を取り直して。まあ、召喚自体は出来る様に成りましたし、召喚した物には異世界モノに付き物のチートも標準装備です。御覧の通り、この種能力を四つも持ってます。
ちなみに比較のため、コッチの世界の植物を見てみますと・・・・・。
種族 :ゴントラ芋
状態 :芋
生命力:8
魔力 :6
能力なし
種族 :デモンツリー
状態 :樹木
生命力:40
魔力 :25
能力【闇耐性】LV.1【熱耐性】LV.1
あ、デモンツリーって拠点の近くに生えてる木です。比較してみると・・・いやあ、ホントにチートですね。栽培する際は結界で外に漏れないようにしないと生態系とかエライことになりそうですね。まあ、そのことは後日考えるとして、とりあえずこの種を試しに蒔いてみるとしますか。
【農夫】が【神農】にバージョンアップしました。
特殊技能【植物栽培・神業】LV.5MAXを獲得した。
特殊技能【農の極意】LV.5MAXを獲得した。
特殊固有技能【豊穣の神舞】LV.5MAXを獲得した。
特殊能力【緑を司る者】LV.5MAXを獲得した。
さてと、どうもこのままにしても技能才の効果のお陰で明日位には実が成るんですけど、せっかくなので【豊穣の神舞】を使ってみようと思います。この技能は踊りで作物を速く実らせることが出来るんですけど・・・・踊りなんて中学校でフォークダンスを踊った以来です。・・・大丈夫ですかね?
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何とか成るもんですね。でも踊りが誰にも見られなくて良かったです。いや、すっごく上手くは踊れたんですよ、体と心に刻み込まれてたというか、何十年も練習した様な感じでした。何と言うか決まった物を演じるのではなく自己の中の欲求を体で表現するというのか・・そんな感じで。
しかし、何と言いますか・・・・豊穣と云うのが悪かったんですかね、この手の物は性的物と良く混同されますから・・・具体的に言うとドラゴンなRPGのⅣで双子の姉が踊るような踊りでした。
この世界は前世と性別的な物が逆ですから合っていると言えばそうなんですが・・・・前世の記憶を持っている自分には何の罰ゲームと言う感じです。いくら容姿的に前世で言う男の娘でも基本ノーマルだったんで女装系の趣味ないんですよ・・・・。
うん、忘れましょう。幸い誰にも見られてませんし。この世界の趣味には後からおいおい慣れるということで、今回は無かったことにしましょう。うん、そうしましょう。
さて・・・・パプリカってこんな大きさでしたっけ?大人程の背丈が有りますし、幹も樹木並みにしっかりしています。実も一つに40個ほど成っています。チート恐るべし。とりあえず全部取ってアイテムボックスに放り込んでおきます。
さあて・・・次は米ですね、その次は香辛料系。とりあえず地面を【大地制御】で加工して田んぼを作っておきましょう。目標は今晩本物のカレーライスを食べることです!!よし!!召喚!!
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・・・・・・・・・・その頃、放っておかれた二人は。
「なあ、ハム公・・・・。」
「なんじゃ、今良いとこなんじゃよ。天才無免許医師が難病の患者に生きる希望を与えた所なんじゃよ。」
「いつの間にか何か見たことも無い植物がいっぱい生えているんだが・・・・・。」
「え・・・・。あ~~~~~ホントじゃ・・・・フム、あっちの方では多分米とかいう作物を作っとるんじゃろう。水とか引いておるし。マンガに書いて有ったわ。」
「あっちの方にある木は?」
「良く分からんが、結界が張ってあるのう。・・・フム恐らく内部の物を外に出さないためと、温度とかをコントロールする類の物じゃろう。恐らくあれも何かの作物じゃろうて。」
「つまり食い物か?」
「あ奴は料理の材料が少ないとか味付けが単調すぎるとか零しておったからのう。」
「・・・・・いや、百歩譲ってそうだとして何で数分目を離した隙に畑とか出来てんだ?」
「さあ・・・・・またとんでもない技能才身に付けたんじゃろう。ま、飯が上手くなるなら良いんじゃないか。」
「そーだな。気にするだけ損だな。」
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色々召喚しまくった結果色々な食材が手に入りました。これで前世の大体の料理は作れますよ。田んぼに始まり畑に果樹園、生態系に配慮して全て結界で閉じ込めました。気付けば夕方でした。
そんな訳できょうの晩御飯は予定通りカレーライスです。
「ウマ!!!!!」
「・・・・・・・・・・・・(ガツガツ)。」
「残念ながら福神漬けとらっきょうは間に合いませんでしたけど、この世界で初めて満足のいく料理が作れました。・・・って聞いてますか。」
駄目ですね聞いてません。
漬物系は技能才で作ることもできましたが辞めておきました。自宅の台所で漬けられてます。まあしばらくしたら出来るでしょう。次のカレーには間に合わせたいですね。そんなことを考えながら一杯目のカレーライスを平らげます。二杯目は火猪の肉のカツをのせてカツカレーにして頂きます。カレーの味を堪能するために敢えてのせなかったんですよ。
ハッ、殺気!!
「少年・・・美味そうな物たべてるな。」
「・・・・独り占めは良くないのう。」
「これは今日頑張った自分へのご褒美です。あげませんよ。結構手間暇かけたんですから」
「よーこーせー。あと、ついでに御代わり」
「ケチケチするもんでは無いぞ。あ、ワシも御代わり。」
「あんた方は今日マンガ読んでダベってただけでしょう!!!もう一枚づつだけだからね!!」
小麦からパン粉作ったり小麦粉引いたり、大変だったんですからね!!
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大鍋に作ったカレーと、十五合ほど炊いたご飯は全て無くなってしまいましたとさ。
中々、話が進行しません。何故でしょう?
次回は新キャラが出る予定です。ただキャラを増やして話が上手く回せるのか少し不安ではあります。