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16話 出立

今回も開いてくださりありがとうございます!


楽しんでいってください。

 村の周辺で待っていると旅支度を整えたカグチがやって来た。


 腰布を巻き、魔物の牙で作ったであろうナイフが下げられている。

 ナイフと同じく魔物の毛皮で作ったであろう赤茶のコートを纏い、片手には小さな風呂敷。

 何より目を引くのはカグチの背中に背負われている大弓。

 デカすぎん? 背丈くらいあるぞ?

 同じく背負われている矢筒。


 毛皮を被り大弓を担いだ半裸の巨漢……完全に変質者である。


「お前さぁ、半裸って……」

 

 まず気になるのはその服装だろう。

 コイツ旅する気あるん?

 そんな思いから俺がそう尋ねると……。


「安心せい! 儂は火魔法に特化した炎鬼じゃ、寒さなど無縁! 服なぞ最低限の体裁を保つための布切れにすぎん!」

 

 とのこと。

 思想は兎も角、ちゃんと考えての服装だったらしい。

 それなら別にいいや。


「そもそもお主なんて全裸ではないか!」


「はっ! 確かに……人の事言えねぇわ……」

 

 悲報、俺も変質者だった!


「だろう? 儂とお主は変わらんのじゃ」


 非常に遺憾ながらその通りだ。

 ぐうの音も出ねぇ……。

 

 

「いやー、それにしても懐かしいのぉ、この服装に儂の弓……。若いころを思い出すわい!」

 

 ウッキウキな様子でそんな事を言うジジイ。

 本当に大丈夫だろうか……。

 それに……。

 

「その大きな弓背負いながら旅できるのかよ? 嫌だぜ俺が持つとか」

 

「安心せい! 全盛期より衰えたとはいえまだまだ現役! 大弓を携えての旅や戦闘など容易いわい!」


 と豪語しているが……。

 非常に心配だ。


「ほんとかなぁ~」

 

 思わず首を捻ってしまう。

 だってねぇ……。


「意地張ってるだけちゃうん?」


「意地ちゃうわ! グヌヌ、今に見ておけ! 度肝を抜かしてやる!」


 

 そんなこんなで話すこと数十分……遂に村を発つ時がやってきた。


 

「地竜様、オヤジをよろしく頼む。オヤジ……くれぐれも地竜様に迷惑をかけないよう」


「カグチ様お元気で!」

「よい旅を!」

 

 村からの見送りはテンガイと従者2名……村で初遭遇した時のメンバーだ。

 

「おう! 行ってくるわい。テンガイよ、村を頼むぞ。それにレンカとイザミ、息子をサポートしてやってくれ! では、さらばだ!」

 

 そんなやり取りをしている。

 てか従者の名前、女がレンカで男がイザミって言うのか……初めて知った。

 

「地竜様! 待たせたのぉ」


「気にすんな。それにしても別れの挨拶はもういいのか? もっと時間をかけてもいいが?」


「問題ない。旅支度の際に村の皆には別れの挨拶は済ませたし……あいつ等が居るなら、この村も安泰じゃろうて」


「へぇ、随分と信用してるんだな……。ま、テンガイがあんだけ強ければ大丈夫だろうけど」


「そうとも! 儂の自慢の息子じゃからのぉ!」

 

 そんな事を歩きながら話していると、カグチが立ち止まった。


「そういえば、ちゃんとした自己紹介をしてなかったのぉ。では改めて……これから地竜様に同行する元村長、炎鬼のカグチだ。気軽にカグチと読んでくれ! これからよろしく頼む!」

 

 そういって手を差し出してくる。


「……俺もしてなかったな。地竜のドラドだ。こちらこそよろしく!」

 

 俺の手は大きいので2本指を突き出し、カグチと握手。

 

「それとさ、これから一緒に旅するんだから様付けや敬語はなしで」

 

 上下関係など糞くらえ!

 旅にそんなものは不要!


「あい、分かった。では呼び捨てでドラドと呼ばせてもらうぞ!」

 

 いきなりの呼び捨て、流石だねぇ。

 もっと戸惑うかもと思っていたが……杞憂だったようだ。

 この大胆な行動、嫌いじゃねぇ。


 こっから楽しくなりそうだぜ! ギャハハハ!


 そんなことを思いながら歩を進める。

 村は段々と遠ざかり、やがて見えなくなった。

 やはり、長年過ごした村から離れるのに思うところがあるのだろう。

 カグチの名残惜しそうな表情が印象的だった。


はい、どうでしたかね?

今回のカグチの武器はかなり悩みました。

初期段階では大剣か金棒にしようと思ったんですが。

ふと古代の弓の話がショートで出てきて「弓かっけぇなあ」となり大弓になりました。

主人公とも役割被らないしね。


誤字、脱字報告、アドバイス等よろしくお願いします。

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