オタク心をそそる!?
マーズおばさんが差し出した1枚のチラシの見出しには大きくこう書かれていた。
「超レアモノグッズ販売中!初代カール・トライバルやリアス・キールのグッズ盛り沢山!」
リアス・キールという文字を目の当たりにしたカインは目の色が変わる。
『リ…リアス・キールのグッズだって…!これは行くしかないよ…!!』
リアス・キールはその昔、東西戦争を勝利に導いた西軍の英雄だ。
カインはどの時代のどの人物よりそのリアス・キールを敬愛しているのだ。
「あんたの好きな歴史の武将だろ?あたしには縁のないチラシだし持っていきなよ!」
マーズおばさんは子供のように目を輝かせるカインにそう言った。
『あ、ありがとうおばさん!やったぜっ!』
はしゃぐカインにマーズおばさんはなだめるように言った。
「でもあの茶髪坊やにも教えてやんなきゃだめよ、あの子は怒ると手がつけられないからね…」
『ああ、大丈夫!ちゃーんと誘って行って来るからさ!』
茶髪坊やというのはカインの幼馴染でもある・サイアムの事だ。
サイアムはカインに負けず劣らずの歴史オタク。だがカインと決定的に違うのは昔から暴れん坊で有名だったという事だ。
カインはおばさんに礼を言うと軽い足取りで孤児院に戻ってきた。
『ダール院長!お弁当、もらってきたよ!』
「おお、カインか!…今日はお弁当の日か…いつもすまんな」
孤児院の生計は基本、カール王国からの援助金で立てているのだがもちろんそれだけでのやり繰りは困難だ。
だからカインやサイアムが国からの仕事の依頼をこなし生計を助けている。
ダール院長はカインとサイアムにとても感謝していた。
「おお、そうだった…カイン!サイアムがお前を探していたぞ。確かあやつは2階に行ったが…」
カインはサイアムにセールの事を伝えるべく2階へと上がっていった。




