表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

第6話 お花畑のトルコライス


現在十六時、電車が止まって既に五時間。


私はまだ何とか耐えて居る。でも限界はとっくに越えている。


「あうあうあう……」


「みー、もう無理そう?」


「無理だけど、耐える……」


本当、いい加減動いてくれないかな。まさかと思うけどこのまま夜まで閉じ込められるとかじゃ無いよね? うん、あり得るから怖い。


この会社って前に全線止まった時、半日止まった事もあるし、前科があるんだよね。

車内は益々イライラ度が増して、モジモジしてる人が増えてる。

喉も渇いてるしお腹も減った。そして私の決壊は近い。嫌な予想だけどそんな気がするのは決して気のせいでは無いだろう。


「はぅぁ…… あうう~ この世に神は居ないの? あお君、あお君……」


「みー、もうちょっと頑張ろう。俺は側に居るからね」


う~~ 神は居ないけどあお君は側に居る、居てくれる。精神的には心強いけど、それでも肉体的には限界が近い。漏らすのは嫌だよ…… あお君の前で何て嫌だよ……


『御乗車のお客様、大変長らくお待たせ致しました。本車は運行を再開致します。御迷惑をお掛け致しまし、誠に申し訳御座いませんでした』


「あっ! みー、動くよ。ねっ、もう少し頑張ろう。もう次の駅で一旦降りよ、ねっ、後十分で降りれるから」


「はうっ。うん…… 安心して今気を抜いちゃって危なかったよ。うん、もう少し頑張る」


やっとだよ、やっと動き出したよ、安心の余り一瞬危なかったけど、動き出しの振動で危なかったけど耐えたよ。後少し、後少しでお花畑に行ける。気合いを入れなきゃ。一瞬でも気を抜いたら非常に不味い、頑張れ私。


『◯✕駅~ ◯✕駅~』


「着いたよみー、後ちょっとだからね、慌てず行こう」


「うん、降りてる人も多いからぶつからない様にしないとね」


今誰かにぶつかったら多分決壊しちゃう。気をつけて急ごう。


~~~


「うわー、やっぱ混んでるね。と言うか混み過ぎだよ」


「女子トイレ百人以上並んでる? もしかして二百人越えてない? 外まであんなに並んでるなんて…… 男子トイレも外まで並んでるけど二~三人位なのに」


「男は結構早いからね。それにしても、もう一ヵ所の方も同じ位並んでそうだね。さっき駅構内の案内図見たけどここって二ヶ所しかトイレ無いんだよね」


もう、何でなの? 特急が停まる駅なのに少な過ぎだよ。いやまぁ私も期待して無かったけど、混み過ぎじゃ無い?

多分だけど各駅停車の電車が臨海側行きと、都心側行きで最低でもそれぞれ二~三本は、私達が乗ってた電車の前に入ってただろうから、それでかな?


電車が止まったのが十一時位だから、丁度お昼前位に都心側や臨海側に到着する時間だったから、結構混んでたんだよね。

私達は運良く座れたけど、立ってる人も多かったし、そう考えればかなりの人数が降りてるからこうなるよね。


「みー、期待して無かったけどやっぱこれは無理だよ、外に行こう。これ、時間が経つ事に増えてくのは間違いないから早く行かなきゃ、外のトイレも待ちが増えてくと思うよ」


「そうだね、そうしよう、一刻も早く行こう」


改札側をチラッと見たけど、改札から急いで出て来る人が多い。そしてトイレの並びを見て絶望した顔の人が多いけど、あの人達の内、結構な人数が外に向かってる。

うん、絶望した様な顔をした人は主に女の人が多い。そして何故か男子トイレを見て思い詰めた顔した人も結構居るけど、気持ちは分かる。


私も一瞬、そう、一瞬男子トイレ行っちゃおうかと思っちゃったから。でも流石にそれはダメだ、私にも恥じらいがある。

あっ! おばちゃんが男子トイレに入って行った。わぁ、それ見ておばちゃんが何人か男子トイレに入ってっちゃったよ……


「みー、もう一緒に男子トイレに行っちゃう? 俺と一緒なら、緊急事態だし、良く無い事だけど、さっと済ませてなら……」


「止めとく、私にも恥じらいがあるし、それは流石にちょっと…… それに恥ずかしいよ……」


「そっか、そうだよね、ごめんねみー、外に行こう」


「うん、あお君、男子トイレは並びが居ないから、先に行って。私待っとくから」


「いやいや、みーを置いて一人で行けないよ。俺はまだ我慢出来るから、駅から出よう。ロータリー側の方が栄えてるから、飲食店も多いみたいだし、コンビニもあるみたいだから」


う~ 私のあお君が優しいよ~ 大丈夫! あお君が側に居てくれるからまだ耐えれる、うん、耐えよう、耐えなきゃ。




「うわ~ コンビニも凄い並んでるね、アレってトイレ待ちの列だよね」


「だねあお君…… 道路渡った側のコンビニも無茶苦茶並んでるよ」


皆考える事は一緒なんだね。そう言えば私達が乗ってた電車からも結構な人が降りてたし、皆トイレで降りたんだろうけど、多過ぎだよ。


「みー、道路渡った側に行こ。あっちは飲食店が多いみたいだから」


「うん…… はぁう、あうう。歩いた振動で危なかった」


「ゆっくり歩こう、振動に気を付けて行こう」


不味い。今もし、例え子供であろうと、もしぶつかられたら間違いなく決壊しちゃう。本当に気を付けなきゃいけない。


何だろう? 急がなきゃいけないのに、急いだらいけないって、矛盾してるけど、とんちかな?

周りの人、主に女の人達も私と同じ様に急ぎたいけど、早く歩けないって顔してるけど、凄い顔になってる。


私もあの人達と同じ様な顔してるんだろうなぁ。何で休日にこんな事になってるの? 休日って本来は楽しい日のはずなのに。笑顔溢れる日なのに、地獄絵図が広がってるよ。


『あーっ! あっあっあっ…… イヤ……』


あっ…… 決壊しちゃってる…… 駅にあるコンビニで待ってる人が……


「みー、辛いだろうけどなるべく急いで行こう。コンビニで待ってる人達、列の後ろで待ってる人達が列から抜け出して道路側に移動し始めてる。駅からも大勢の人が凄い顔して道路側に行ってるし、コレ道路渡った側の飲食店も混みそうだ」


「コンビニの並んでる列を見て絶望した顔してるね、あの人達もトイレ探してる人達なんだろうね……」


ライバルが多いなぁ、私耐えれるのかな?


『いゃん、あ…… あああ~ あ・・・』


又一人…… さっき走ってた人だ、私も気を付けよう。一瞬でも気を抜いたら私もああなっちゃう、本当に気を付けて安全に行かなきゃ。楽園に辿り着く迄、それまで持って欲しいな。



「ねえあお君、飲食店らしきとこに凄い行列が出来てるけど、ここら辺って美味しい飲食店が多いんだね」


「みー、気持ちは分かるけど、現実逃避だよね? もう少し先に行こう、そしたら人も大分減るはずだから、ね」


「うん、お花畑って遠いんだね。私もお花摘みたいなぁ……」


周りに人が多い。そしてほとんどの人、女の人達が絶望に満ちた顔をしながら歩いて居る。歩き方も早く歩きたいけど歩けない様な、何と言うか生まれたての小鹿みたいだ。もしくはゾンビの様になって居る。


うん、声もゾンビみたいに、そして小さいながらもうめき声が出てる人が結構居る。

時折、裏声と言うか、変な声が出てる人も居るけど、周りに居る人達はあまり気にして無い。うん、だって皆同じ様な状態だから。


「みー、ごめんね。今にして思えばあのまま電車に乗って、臨海アウトレットモールに行っちゃえば良かったかも」


「でもあお君、あのまま乗ってたとしても、全体的に止まってたからダイヤが乱れてて、到着がかなり遅れたと思うよ、そう考えれば降りて良かったんだよ。それに、臨海アウトレットモールに着いても、あっちのトイレも混んでたと思うし、トイレの数が多いっていっても、それ以上並んでたら結果的に時間が掛かってたかも知れないし」


あっちに行く迄にかなりの時間が掛かってただろうし、一斉に動き出したら人だっていっぺんに向こうに到着して、人で溢れてる可能性も大きい。ならどっち道、降りても乗ってても一緒だったと思う。


それに、あのまま電車に乗ってたら、電車の揺れと振動で決壊してた気もする。うん、してたと思う。


あっ、立ち止まった人が居る。うん、耐えてるんだね、分かるよ。電柱に片手をついてて、息遣いも荒い。事情が分からない人からしたら、今にも倒れそうだけど、耐えてるんだよね。

その人の側を通る時に「もう少し」って、繰り返し言ってたけど、あれってあの状態で歩いたら振動でかなり不味い状態なんじゃ……


あんな状態の人が居たら、普通なら大丈夫ですかって声を掛ける人も居るんだろうけど、私の周り皆がそんな感じだし、駅側から歩いて来てる人はさっき電柱に片手をついてる人みたいな状態の人がいっぱいだからか誰も声を掛け無い。いや、違う、事情を知らない人からしたら、何故か皆目が血走ってるから声を掛けれ無いんだ。

そして私を含めて、おそらく電車に乗ってたであろう誰も彼も人に気遣う余裕も無い。うん、今この状態で他人に気遣いが出来たら聖人だよ。


「みー、大丈夫?」


「うん、大丈夫じゃ無いけど大丈夫だよ」


私は何を言ってるんだろう、もう訳が分からなくなって来ちゃったよ。このままではかなり不味い。限界を越え過ぎて感覚が無くなって来てる。


ダメ、折角ここまで耐えたのに何とか最後の力を振り絞って。負けるな私。あお君の前で粗相はしたく無い。私は只でさえ地味でパッとしないのに、お漏らししてしまったら私の中の大事な何かが失われる気がする。

女として、一応女としての大事な何かが、最後の砦が、人生が失われる様な気がする。


「みー、息遣いが無茶苦茶荒いし、顔色もかなり悪いし、顔が真っ青になってるんだけど……」


「まだもう少しだけ、本当に少しだけ決壊しないで持つと思う。あお君、私頑張る」


「みー、まだこの辺はトイレ待ちの人が多いから、空いてそうな所があるか見て来ようか?」


「でもあお君も辛いでしょ?」


「正直少しきついけど俺はまだ何とか持つと思う。それに男は女よりも尿意は我慢が出来る身体のつくりだから大丈夫だよ」


「ごめんあお君、お願いしても良い? 私、希望が無かったらもうこれ以上耐えれないかも……」


「分かった。みー、きついだろうけど少しづつでも歩いて先に進むんだよ。直ぐ帰って来るから、諦めないでね、みー」


あお君…… あお君も辛いだろうに走って探しに行ってくれてるよ。う~ 何て優しいんだろう。この地獄に天使が居るよ、仏様だよ。


進もう、前に進もう。少しづつでも進まなきゃ。希望を捨てたらダメだ、前に進もう。

周りが益々ゾンビみたいになってるけど、多分私もそのゾンビの一員だけど、後少しだけ……


『あー…… 何で…… あっあっあっあ~……』


「・・・」


又一人、脱落…… ここは戦場かな? 撤退戦の最中(さなか)なのかな? 私、あお君が戻って来るまで耐えれるんだろうか?……


~~~


ヒイヒイ、不味い、かなり不味い。とうとう私も立ち止まってしまった。進まなきゃ、立ち止まったら終わっちゃう。あお君…… あっ! 私のあお君が、私の天使、あお君が戻って来た!


「みー、後少し、後百m頑張って。百m先にある道を左に曲がって直ぐの所に喫茶店があって、そこはトイレ待ちが二人しか居なかったから」


「本当?」


「うん、だからもう少しだけ頑張ろう。それと周りにバレちゃうから声を抑えてね」


おっと! 嬉しさの余りつい。周りにバレちゃったら待ちが、ライバルが増えちゃう。

あお君は小さな声で、耳元で(ささや)いてくれたけど、何時も以上に耳が幸せになる声だよ。あお君好き、大好き。


「ひゃう、危ない危ない、一瞬で今までの努力が台無しになる所だったよ」


あお君のお陰で希望が、先が見えたのに、嬉しさの余り漏らしちゃう所だったよ。犬じゃ無いんだから、嬉しさの余り漏らすのはちょっと……


「行こう、みー」


「うん、ありがとうあお君」


嗚呼、足取りが軽い。もう何もこわ…… おっと、危ない危ない、フラグを立てる所だったよ。

それにしても、希望が見えて少し冷静になったけど、駅から歩いて来てる人、私の周りが本当に酷い。死屍累々と言うか、敗残兵の群れと言うか、ゾンビ物の撮影してるみたいになってる。

これ冷静になったらあの鉄道会社に対しての非難、クレームが凄い事になるだろうなぁ。


ん? 何か泣き笑いしてる女の人が居る。あっ…… 足元に水溜まりが…… 間に合わなかったんだね。私も気を引き締め直そう、最後に気が抜けてやらかさない様にしなきゃ。




「みー、後少し、後十mだから」


「あお君、私を置いて先に行って」


「何言ってんの。みー、今立ち止まったらもう動けなくなるよ」


「ハァハァハァ……」


だ だめ、その十mが遠い。一歩踏み出す度に振動が私を痛め付ける。今、あお君が手を握って支えてくれてるけど、そっと足を降ろして歩いてるけど、かなり響いちゃってる。


私のダムは決壊寸前を通り越して、何時崩壊してもおかしくはない。それでも進んでるけど、歩みは決して早く無い。


「みー、この角を曲がったら着くから。後五mだから」


「ハァハァハァ…… あぁぁ…… あお君、私頑張ったよね? 何か無理な気が……」


「後少しだから、ねっ、希望を捨てないで、報われるから」


角から左手側を見ると、一見何も無い様に見える。でも良く見ると喫茶店の看板らしき物が見えてる。

あれ、あそこに喫茶店があるって知らないと分からない。多分地元の人が行く様なお店だと思う。


あお君良く見つけたなぁ。周りの人達は信号を渡って向こうに進んでる人が結構多いけど、信号を渡った先にワックとファミレスがあるし、何らかの飲食店らしき物が見えるから、そこを目指してるんだろうね。


でも私達の後ろに気配がある。私は武術の達人では無いのに何故分かるかと言うと、多分だけど私とあお君の会話を聞いて居て、着いて来てるんだろうな。

うん、それに後ろから荒い息遣いや、呻き声が聞こえてるしそりゃ分かるよ。

後ろから抜かれない様にしないと。この死のお花摘みレース、正にデッドヒートに負けるのは嫌だ。


「みー、頑張ったね、ドア開けるよ、先に入るから、もう直ぐだかね」


カランコロンって、喫茶店のドアにあるベルが鳴るあの音がこんなにも心地好いだなんて、今まで私知らなかったよ。


「すいません二人です。先にトイレ借りたいんですけど? 大丈夫ですか?」


「あー どうぞどうぞ」


「みー、行こ、本当頑張ったね」


ああ、やっとだ、やっと行けるよ…… ん? アレ? トイレらしきとこに、五人位待って無い?


「あ…… あお君、待ちがある……」


「五人なら直ぐだよ、俺もやっと行ける。みーの次に行く」


「えっ? あお君、もしかしてさっき探しに行った時に行かなかったの?」


「うん、そうだよ、何で?」


「だってあお君もキツイって言ってたから……」


「一刻も早くみーの所に戻りたかったから、だからさっきは行かなかったんだよ」


うぅ~ 何て、何て思い遣りがあるんだろう。私は本当に幸せ者だよ……


あっ、列が減った。早く並ばなきゃ、ここは最後の気力を振り絞らなきゃ。

後ろから次々とお客さんが入って来てるけど、アレって私達について来てた人だよね? えっ、あんなに居たんだ……

何だろう、まるでゾンビの群れが避難所に雪崩れ込んで来たみたいに見える。あっ、又並びが減ってる。



「ふぅふぅふぅ、あ、後、後と二人、何とか持ち堪えたよあお君」


「だね、危なかったね。それにしても後ろの並びが凄いね、この辺りの飲食店、ちょっとしたバブルになってるんだろうね」


「うん、どの店もお客さんが多いだろうね、私の膀胱もバブルだよ。危うく弾けるところだったよ」


本当に危なかった。バブル…… 何時、膀胱が弾けるかヒヤヒヤ物だったよ、それにしても……


「ねぇあお君、何か今入ってる人長くない?」


「そうだね、ちょっと長いね。もしかして……」


「「・・・」」


うん、私も薄々分かってる。もしかしなくても、今入ってる人って大きなお花摘んでるんじゃないかって。


「あお君、もし私の後にあお君が入って異臭がしても私じゃ無いからね。私は小さなお花を摘みたいだけだから」


「大丈夫だよ、だからもう少し声を抑えようね」


これは声を大にして言いたい。そうで無いと私がって誤解されちゃうから。

それにしても長いよ、早くしてよ~ ここまで来て粗相は嫌だ。次は私の番なのに、なんで?


あっ…… ビックウェーブが、私を地獄に引きずり込もうとして来た。悪魔の最後の抵抗だコレ。


「ハァハァハァ、はぅん。あぁぁぁ…… は 早くして~ お願いします、お願いします」


「みー、冷や汗が。拭いてあげるから、じっとして」


「あお君、ありがとう。ねぇ、このお店トルコライスが名物みたいだよ、お薦めみたいだ。最近食べて無いね、アハハ…… 私、今この中に入ってる悪魔が出て来て、全て終わったらもう何も怖く無い。コールドアイアンでいっぱいアイス食べるんだ」


「みー、しっかりして。支離滅裂だし、それにそれフラグだから」


私も訳が分からなくなってる。今ならアレと契約しても良いかも。確かどんな願いでも叶うんだったよね?


【ガチャ】


やっとやっと開いた! もう、危うくアレと契約しちゃう所だったよ。本当もう!


~~~


「はぁ~ コーヒー美味しいね」


「本当だねみー、この店大当たりだよ」


私は何とか間に合った。最後辺り少々トリップしかけてしまったけど、結果オーライ、終わり良ければ全て良し。


それにしても散々な休日だよ。この時間からじゃ臨海アウトレットモールに行くにしても中途半端過ぎちゃう。

お腹も減ったし疲れたりで、行くのは止める事にした。そしてこのお店でトルコライスを食べようって話し合ったけど……


コールドアイアンでアイス食べたかったなぁ。

こんな事があったから仕方無いけど、又今度だ。

それにしても。このお店の名前が秘密の花園って、何なんだかなぁ。


「お待たせ致しました、トルコライスです」


まぁ良いや。あお君と一緒ならどんな所でも私にとっては楽園だ。


トルコライス美味しそう。さぁ食べよ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ