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種子ガチャ、2連!

「それでは腹ごしらえも出来ましたし、次は種子ガチャを引きますか?」


「あっ、植物園が出たから。種子を引いても良いんだね。」


 種子を育てる環境が整ったので、これからはできる限り種子の方にガチャの回数を選べるなら回したい所になっていた。


「そもそも、ガチャの回数はどうやって増えるんですか?」


「目標達成したりしたら、貰えるらしい。」



 そう言ってアヨニはあるリストを見せた。


 全体目標

 規模を村にする(達成)

 規模を町にする(未達成)

 こんな感じの目標がずらっと並んでいた。


 神目標

 適性のある手下(一定以上の知能を持った種である)を十名従える(達成)

 など色々と目標があり既に達成しているものがあった。


「私たちが召喚された事によって色々と目標達成していますね。」


「この達成報酬は何ですか?」


「えっと………」


 規模を村にする達成報酬

 部下ガチャを一回と食糧系ガチャを一回、回せる。(食糧系ガチャを持っていない場合は報酬の部下ガチャを回した時に一緒に食糧が召喚される。)

 適性のある手下(一定以上の知能を持った種である)を十名従える達成報酬

 性能の高い部下をピックアップで部下ガチャを一回、回せる。

 分かりやすく書くとSR以上ピックアップキャラ確定で回ると言うものである。


「今の状態では回せるのは食糧系……アヨニ様の場合は種子ガチャですね。」


「そうだな。今の我らの食糧状況ではこれ以上従者が増えても餓死してしまうからな。」


「そうだよね……まだ、僕のピックアップが何か分からないからね。」


 特に神目標達成報酬の方はピックアップ確定である。

 有能な者が陣営に加わるのはマルク達も歓迎なのだが、もし、アヨニのピックアップが騎士団の場合、これ以上人が大量に増えたら食糧がヤバくなる。

 この村にある安定供給が出来る食糧は水と蜜と言う圧倒的な流動食しかないのである。


「じゃあ、種子ガチャを2連するね。」


 騎士団はマトモな野菜的なものが来る事を願っていた。

 万能植物園には成長促進効果もある様でアーシが花を摘んでは種を植えているが、既に芽が出てきている。

 植物園に植えている植物は幾らでも植物園に付属している種子庫に保存されているので種が枯渇する事はないのである。


「エフェクトとか細かく違うな……」


 部下ガチャでは台に置いた瞬間、棘でグサグサされたのに対して、種子ガチャは手から植物が生えてくる演出だった。

 二輪の花がアヨニの手から咲いたと思うと、花がすぐに枯れて種に変わった。


「あれが特殊エフェクトですか?」


「たぶん?」


 レアリティの高いものが確定で当たる。

 当たり演出を教えるのはさっきの特殊エフェクトである。

 因みにマルク達を召喚時に特殊エフェクトが無かったのはピックアップ確定ってだけでレアリティは確定していないからである。


王米華(おうべいか)と天然アロエヨーグルト」


「また、クセが強そうな名前の植物ですね。」


「取り敢えず、植物園に植えてみましょう。」


 初見の種には植物園の種子庫にある登録機に入れる事で種を量産してくれるのである。

 その後は土に植えるだけで自動的に環境を適正にしてくれるのである。

 説明も解説版の方が丁寧なのでまずは植物園に植える事にしたのである。


「こちらも新芽が早く出ましたね。」


 五味花と同じで植えて直ぐに芽が出てきたのである。

 植えた場所は2階、マンドラゴラが植えてあった場所である。

 今のところマンドラゴラが一番使い道がないので此処を潰して種子ガチャに出てきた2種を植える事にしたのである。


「これなら問題ないですね。」


 王米華(おうべいか)

 米の中の王様の異名をもつ王米華(おうべいか)は青と赤の花を咲かせる。

 ただ、米と名は付いているが、正確には米でもなく、稲科でもない。

 種の形状と炊いた時の食感と味が米に酷似している上に美味いが為に米だと騙された人が王米華(おうべいか)!!と叫ぶそうである。

 因みに、タカやサルなど野生生物にも人気のある種である。


 天然アロエヨーグルト

 アロエヨーグルトが好きなアロエ農家が人生を賭けて生み出した種である。

 アロエの葉を切るとヨーグルトに似た液が出てくる。

 この液とアロエを和えることで即席のアロエヨーグルトを作る事が出来るのである。

 アロエ自体も美容効果を極めていて食べても塗っても肌に良くスベスベになると実証されている。


「あれ?これって、王米華(おうべいか)は種子庫から取ったら良くない?」


「そうですね。種が過食部なら態々育てなくても食べる事は可能でしょう。でも、炊かないといけないのが………」


 この村には料理器具は存在していないのである。

 あるのは植物園に備わっていたバケツや壺などの貯める事が出来るものであり、火を使って料理する場所がないのである。


「でも、これで食糧問題は解決したも同然ですね!」


「そうだな。竈とかは何とか組み立てれる石などを探したら良いだろう。」


 騎士達は頼もしい限りである。

 料理器具は培ってきたサバイバル技術で工夫したら補う事が可能である。


「アロエヨーグルトも蜜に合いそうですね。」


 アーシは蜜を吟味しながら甘い蜜に合いそうだと舌舐めずりしていた。


「レアリティが高いだけあって当たりですね。」


 因みにレアリティが高いからと言って使えるかは別である。

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