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遠征出発

すみません、投稿が遅れてしまいました。

 ヴム達、ドライアド姉妹が加わって一週間の時が経った。

 アヨニ達はこの一週間を服作りやスプーンなどの食器など日常生活レベルをあげる様な作業を中心に活動していた。

 未だに部下ガチャは回していなかった。

 食糧は貯まってきたが、まだ生活スペースが小さいのでせめてもう一回建造物ガチャか、自分らで小屋を建てれるレベルになるまでは回すのは見送る予定になっていた。


「それではアヨニ様、行ってきます。」


「うん……いってらっしゃい。気をつけてね…」


「はーい!頑張って調査してくるね!」


 マルク達騎士団はヴムの能力で発見した水場に向けて調査に向かったのである。

 今回は前とは違って鎧の代わりに枯れ草で作ったコートなどで軽装に変えていた。

 その上、今回の場所は日帰りは不可能なので水筒やミミズの虫肉を使った干し肉など食糧も持って遠征準備は万端で向かうのであった。


「必ず、新しい生命を発見してきます。」


 今回の目的は砂漠の詳細調査とこの星で文明があった場合の交易の中継地点として活用できないかの査定もあった。

 そのおまけとして未だにこの砂漠で見た原生生物は巨大ミミズだけだった。

 全体目標のリストの中に原生生物を5種見つけると言うものがあった。

 建造物ガチャではないが、このリストの先にガチャを選択できる自由ガチャ券が貰える。

 それ狙いもあってこの一週間はヴムに生命が棲んでいそうな場所を探してもらっていたのである。


「あっ、後、ヘェイにこれ、あげる。今日のその他ガチャで当たったから。」


「ありがとうございます。アヨニ様。一生大事にします。」


「うん、大切に使ってね。」


 その他ガチャは闇鍋仕様で欲しいものが狙いにくいのとレアリティが低いものが高確率で排出される仕様であることが回してみて発覚したである。

 ただ、そのかわりその他ガチャは1日一回、回せる仕様な上に、同じ品が複数個排出される仕様でもあるのである。

 この一週間で1番の当たりは100gの塩瓶10個であることからいかにしょうもないものが出てきたのか分かるだろう。

 価値的に一番高いのはある世界で世界的大人気だったロボットアニメの限定プラモだったが、そんなものはこんな状態では無用の長物でしかなった。


「これはメモ帳かしら?」


 アヨニがヘェイにあげたものはメモ帳ではあるのだが、見た目は普通だけど質感やメモ帳に描かれる紋様は独特だった。

 そこから手に持ったヘェイはこの手にあるのはメモ帳か?と疑問に思ってしまった。


「ヘェイ!」


「そんな大声で呼ばなくても分かっているわ。私は冷静よ。」


 遠征が始まる前にダイスロールを回させるわけにはいかない為、正気を無くしそうと感じると呼びかけたりして冷静にさせることを厳命にしていた。

 アヨニの能力説明から一週間の実験と実践でこのダイスロールの対処法が確立し始めていた。

 この大声などによる五感を刺激するのが一番良いと結論づけられ始めていた。

 ただ、あまりにも正気を失っているとこれをしても無駄だった。


「何でも皮製のメモ帳らしいから。紙製とは違うと思うよ。」


 書き心地は変わらないとアヨニは言っているが、たまにアヨニの心情がマジで分からなくなるタイミングある事に騎士団は不安を感じていた。


「…………はいはい、もう行くぞ!」


 このままでは全員がダイスロールしそうだと感じたマルクは自身を含めて喝を入れて出発した。


「それにしても枯れ草、増えたな。」


 前までは砂しかなかった砂漠が今ではところどころで枯れ草が生えていた。

 こんなサラサラな土壌でどうやって吹き飛ばされる事なく根を張れているのか不思議だが、ヴムが言うには吹き飛ばされないくらい根を深くまで最初に根を張る様に品種改良をしている様だ。

 気のせいかミミズも枯れ草の根を地中で食べているのか、前より肉の質が上がってきている様に感じていた。


「団長、今回は愛剣なんですね。」


「あぁ、お前達がダイスロールしない為にも不安要素は徹底的に無くさないとな。」


 何が起こるか分からない遠征で発狂でもされたら死亡、最悪、全滅の可能性すらあった。

 だから、今回の遠征には召喚時に持っていた愛剣を装備してきたのである。

 アヨニの渡してきたメモ帳も不安ではあるが、主人であるアヨニから渡されたものを置いていけとは言えず持ってきてしまっていた。

 マルクはこの一週間で自分も含めて騎士団全員の心境が色々変化している事に気づいていた。

 そして、マルクはそれを無視していた。

 それを確信してしまうと今までの比じゃない狂気がやってくると長年の勘が悲鳴を上げていたのだ。


「………どうかしたのか?マルク団長。」


「いや、何でもない。」


 他の団員もその事にはマルク程ではないが気がついていた。

 その事については暗黙の了解として誰も話題には出していない。

 でも、心中で誰か言ってくれと思ってもいた。


「マルク!ミミズだ!」


「了解!みんな!配置につけ!足元には気をつけろよ!」


 今回は遠征である為、軽装である。

 一、ニ回群れのミミズの奇襲で団員が足を噛まれたりした。

 その時は鎧だった大事には至らなかったが、今回は足元も軽装である。

 このミミズに生えている無数の歯に噛まれたらただでは済まないことを理解していた。

 それにこのミミズは地中の岩も砕いて潜っている様で顎の力と歯の頑丈さがミミズの癖に強いのである。


「来た!」


 ミミズは一番密集したところをよく狙う性質を知っている為、あえて密集地点を作ることでミミズの襲撃場を限定させたのである。


「よし、幸先が良い。」


 ミミズが来る事は想定内である為、ミミズの襲撃は問題なかった。

 問題は怪我人が出るかどうかである。

 今回の襲撃では誰も怪我する事なく速やかに討伐できたので幸先が良かったのである。


「今日はもう此処でキャンプする。」


 日が沈むまでもう少し時間があるが、ミミズ肉が取れたのでさっさと此処でキャンプして次の日のために休む事にした。

 先はまだ長い。

 治療薬もないこの状態で怪我するのは致命的である。

 緊張して普通は休まらない夜を過ごす事になるところだが、アヨニの恩恵によってどんな心的状態でもぐっすり眠った様な状態になれる事に感謝して皆は休んだ。

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