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飲み会の途中に隣席で始まった合コン  作者: きつねあるき
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第6章~合コンの序盤

 3人の飲み会で、2人だけでガチンコで話されると、もう1人は完全に蚊帳(かや)の外でした。


 ただ、(となり)のテーブルでは仕切り無しで合コンをやっていたので、その様子を垣間見る事が出来たので退屈はしませんでした。


 女性側の自己紹介が終わると、男性側幹事のけいすけさんが言いました。


 けいすけ「この後、全員(そろ)ったら会費を集めますんで!」


 けいすけ「告知の通り、男5000円、女3000円ですのでお釣りの無いようにご用意下さい!」


 全員「は~い」


 はつのり「ところで、もう1人はいつ頃来るの?俺の前だけ空席だからさぁ…」


 ある「すいません…」


 ある「あと1人は私の友達なんですけど、ちょっと連絡してみますね…」


 あるさんが携帯(けいたい)電話を取り出すと、そこでタイミングよくメールが来ました。


 ある「今から15分以内には到着するそうです」


 ひでゆき「悪いね~、()かしちゃって」


 ある「いえいえ、そんな…」


 けいすけ「とにかく、俺は集金だけはちゃんとやらないといけないから、そんなには飲まないけどお(かま)いなく」


 かなえ「またそれですか~、別にそんなの私がやっときますよ」


 皆さんは、もう1人の女性の登場に備えてチビチビと飲んでいましたが、しげあきさんとひでゆきさんだけは自己紹介の最中でもお互いを挑発(ちょうはつ)しながらハイペースで飲んでいました。


 なので、元体育会系のしげあきさんとひでゆきさんのグラスだけは、みるみるうちに空になりました。


 ひでゆき「すいませーん、ビールと緑茶ハイをピッチャーで下さ~い!」


 店員1「は~い、ただいまお持ちしますね~」


 数分後、追加のピッチャーがテーブルの中央にドンドンと2個置かれました。


 店員1「お待ちどおさまで~す」


 ひでゆき「よし、今日はガンガン飲もうぜ!」


 しげあき「OK!今日は気合い入れて来たから、飲みとトークはバッチリだよ」


 けいすけ「おいおい、今からそんなに飛ばして飲むなよな!」


 しげあき「大丈夫、大丈夫だって~」


 けいすけ「第一お前らそんなに酒が強くないだろ」


 ひでゆき「そこは格好(かっこう)つけさせて下さいよ~」


 けいすけ「まあ、待て待て待て!とりあえずもう1人が来てからでもいいだろう」


 ひでゆき「そうだな、もう一回自己紹介があるからな」


 この時点では席が近い者同士であれこれと話していました。


 しげあきさんとかなえさん、ひでゆきさんとあるさん、まさきさんとはつのりさんはきらりさんと話をしていました。


 その間、けいすけさんとはるみさんは、ピッチャーからグラスに注いだり、料理を取り分けたり、片付けや注文に関して積極的にやっていました。


 (たま)に、しげあきさんとひでゆきさんがはるみさんに話し掛けてはいましたが、私に話しても意味が無いからと相手にはしてもらえませんでした。


 合コンは序盤(じょばん)でしたが、段々と話が(はず)んできた感がありました。


 その中でも特に気が合いそうだったのが、ひでゆきさんとあるさん、はつのりさんときらりさんでした。


 ひでゆきさんは、女性の中でも小柄なあるさんの事を気に入ったようでこんな事を言っていました。


 ひでゆき「女性陣の中だと俺は断然あるちゃん()しだよ」


 ある「またまた~、うまいですね~」


 ひでゆき「こう見えて本気で言ってんだよね、どう?今度2人で飲みに行こうよ」


 ある「え~、少しだけ本気にしますよ~」


 ひでゆき「へへっ、俺はいいインド料理屋知ってんだよ!(から)いのは大丈夫?」


 ある「まあまあかな、シシカバブなら辛くないからいいですよ」


 ひでゆき「そう言ってもらうと社交辞令(しゃこうじれい)でも(うれ)しいね」


 ある「いえ、そんな事ないですよ、最近は全然出会いが無いですから」


(その後、ひでゆきさんとあるさんはしばらく見つめ合う)


 きらりさんは、はつのりさんから占いについてあれこれ聞いていました。


 きらり「ねえ、私っていつ頃結婚出来るかな?」


 はつのり「じゃあ、僕に左手を見せて」


 きらり「いいですよ、どうぞ」(左手を差し出す)


 はつのり「そうだな~、結婚は…、」


 きらり「どうしたんですか?」


 はつのり「何本か障害線が出ているから遅くなるかもね」


 きらり「え~、そんなぁ、私早めに結婚したいんです~」


 はつのり「手相を見る限り、理想よりも現実重視の傾向が強いので結婚はすると思いますよ」


 きらり「本当、良かった~」


 はつのり「でも、まだ若いんだから親とかからそんなには言われないでしょう」


 きらり「それがそうでもないのよね…」


 きらり「あの~、さっきから何で(てのひら)をもみもみしてるんですか?」


 はつのり「あー、これは9つの丘の盛り上がり具合を見ていたんですよ」


 はつのり「まあまあ運気はいい方だと思いますよ」


 きらり「へ~、そうなんですね」


 はつのり「あと、君と付き合う人は浮気出来ないな~」


 きらり「何でですか?」


 はつのり「感情線が真っ直ぐで1本だからね」


 きらり「それが原因なのかな?」


 はつのり「何が?」


 きらり「飲みには誘われるんだけど、彼女にするのは嫌って言われるの…」


 はつのり「俺だって全然モテないですよ~」


 きらり「えっ、そうなの?そうは見えないけど」


 はつのり「俺もあれからいろいろと努力を重ねたんだよね…」


 きらり「何があったか聞かせてもらってもいいですか?」


 はつのり「そうだなあ…、この際だからいっか、つまらない話でもいい?」


 きらり「ええ、是非(ぜひ)聞かせて下さい」


 はつのり「じゃあ、話し終わったら感想を聞かせて下さいね」


 そう言うと、はつのりさんはゆっくりと話し始めました。

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