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飲み会の途中に隣席で始まった合コン  作者: きつねあるき


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21/21

第21章~絵馬掛所での出会い~最終章

 飯田橋駅西口からは徒歩で東京大神宮に向かいました。


 ここでは、参拝(さんぱい)の作法については割愛(かつあい)しますが、参道を進んで行くとその先には1人の女性いました。


 その方は、真ん中にある賽銭箱(さいせんばこ)の前で、両手を合わせて熱心に(いの)っていました。


 自分は、左側の賽銭箱に投げ銭をしてからお祈りをすると、すぐにその場から離れました。


 その後に、左側にある社務所(しゃむしょ)でお守りを購入しようと思い、短い階段を下りて行きました。


 しばらくの間、何を買おうかと迷っていたのですが、一際(ひときわ)目をひいた真っ赤なお守りを購入する事にしました。


 以前ここに来た時は、夕方だったから気付かなかったのですが、境内には絵馬掛所(えまかけどころ)がある事が分かりました。


 大量に掛かっている絵馬を見た時に、そこに何が書かれているのか興味がかき立てられました。


 辺りを見回したところ他の参拝者がいなかったので、端の方から一つ一つ見ていく事にしました。


 ざっと見た感じだと、これからの出会いをお願いするものと、いい出会いがあった事についてお礼を述べるものが半々といった感じでした。


 絵馬掛所が空いていたのもあって、時間を忘れて絵馬に書かれていたものを見ていました。


 すると、後ろにいた誰かから声を掛けられたのです。


「こんにちは、ご利益(りやく)はありましたか?」


 最初はその問い掛けに反応出来ませんでした。


 しかし、周りに人がいない事もあったので、もしかしたらと思いました。


「こんにちは、ご利益はありましたか?」


 先程よりも大きな声でそう言われると、今度ばかりは自分に向けての問い掛けだと分かったので、ゆっくりと振り返りました。


 そこには真ん中の賽銭箱の前で熱心に祈っていた女性が絵馬を持って立っていました。


 女性の背丈は160センチ弱で、可愛い系というよりは美人系の方でした。


 (かみ)(こし)の近くまであり、毛先にはウエーブがかかっていました。


 天野「すいません…、ここに居たら邪魔(じゃま)ですよね」


 女性「いえいえ、絵馬を掛けるだけなら向こうにも同じ物がありますから」(空いた所に絵馬を掛ける)


 天野(横を向いてから)「ああ、確かにありますね」


 女性「(あや)しまなくても大丈夫よ、宗教やマルチ商法の勧誘じゃないから」


 天野「自分にどのような用件なんでしょうか?」


 女性「あの~、失礼ですが彼女はいらっしゃるんですか?」


 天野「えっ、今はいませんけど…、短期間だけ付き合った人ならいますけどね」


 女性「そうなんですね」


 天野「ここに来る方は、お相手がいない人が良縁を願って参拝するんじゃないですか?」


 女性「そうでもないわ、地元の方もいますし、お礼参りに来る方もいるわ」


 女性「兄弟姉妹、友人知人の良縁を願って来る方も大勢いますから」


 天野「けっこう詳しいんですね」(ここで女性が得意気な顔をする)


 女性「ここで絵馬を掛けた事はありますか?」


 この時、自分は体裁(ていさい)を考えるよりも、出来るだけ本音で話そうと思っていました。


 天野「実は、絵馬は買わなかったんですよ、買ったのはお守りだけなんですよ」


 女性「いつも身に付けていればお守りも充分に効果があるみたいですよ」


 天野「そうなんですか?初めて買ったんですけどね」


(しばらく沈黙(ちんもく)する)


 女性「あの、この後にお時間があったら一緒にプリクラを()りに行きませんか?」


 それを聞いて、自分はこんな事を考えていました。


「この辺にプリクラなんてあったっけな?」


「新宿迄行けば確実にありそうだけど…」


「でも、この後はWINS後楽園に行く予定なんだよな」


「だから、これから馬券を買いに行くからって言えば自然と(あきら)めてもらえるかな?」


「でも、せっかくの機会なんだから無下に断るのもなぁ…」


「そうだ、WINSなら新宿にもあるじゃないか!」


「いや、でも、ちょっと待てよ…、やっぱり当初の予定通りに本音で話す事に(てっ)しよう」


 天野「残念ですが、これから歩いてWINS後楽園に行こうと思っていたんですよ」


 女性「それでしたら、最終レースまでお付き合いしますので一緒に連れて行ってもらえませんか?後楽園だったらプリクラもありそうですし」


 その返答に断る理由が見付からなかった為、彼女と同行する事になりました。


 彼女は、カバンから消臭スプレーを取り出して両脇と胸元に吹き付けました。


 自分も、体のあちこちに消臭スプレー吹き付けたかったのですが、初対面だったので“貸して下さい”の一言が言えませんでした。


 道中に、彼女にいろいろと聞いたところ、分かった事が以下になります。


 福永未帆(みほ)さん、年齢は26歳、足立区在住のOL、彼氏いない歴は3年以上、趣味は旅行と映画鑑賞と買い物と料理、婚活を始めて2年目との事でした。


 偶然(ぐうぜん)ではありましたが、自分も26歳でした。


 あの時の合コンメンバーも、同い年の人が大半でしたが、最近ではそういう巡り合わせなのかな?って思いました。


 自分は、長い事彼女がいなかったので、突然のお誘いではありましたが悪い気はしませんでした。


 ただ、彼女の事ばかりを聞いたのではなく、こちらの情報も大まかに話しました。


 福永さんは、何年か前にWINS後楽園には来たことがあると言っていました。


 競馬は、メインレースを500円ずつ()けましたがトントンでした。


 ただ、男性ばかりのWINSで同い年の女性と一緒にいるのは新鮮でした。


 メインレースが終わると、ほとんどのお客さんが帰って行ったので、最終レースは2人でベンチに座る事が出来ました。


 最終レースは、福永さんも500円だけ賭けましたがハズレてしまいました。


 一方、自分は馬連5点ボックスを100円ずつ計1000円買ったのが見事に当たり、44、5倍の配当がつきました。


 気を良くした自分は、その流れでプリクラを撮りにゲームセンターへと移動しました。


 この当時、プリクラは大人気でしたが、後楽園には何台も機械があったので、待ったのは2組だけでした。


 ただ、綺麗(きれい)な写真を撮る為には、思った以上に密着しないとなりませんでした。


 自分が遠慮(えんりょ)がちに間隔を空けていると、福永さんは後ろからぐぐっと身を寄せてきました。


「うっ、背中に福永さんのおっぱいが強めに当たっているんだけど…」


 そう思ったのですが、彼女は全く気にする事もなくキメ顔をしていました。


 完全に密着していると大丈夫なのですが、ちょっとでも動かされるとくすぐったくて仕方ありませんでした。


 しげあきさんが、背中に張り付かれるのはくすぐったいから嫌だと言っていたのを、ここで身をもって体験しました。


 彼女が()れた手付きで機械を操作をすると、あとは撮影(さつえい)をするだけでした。


 プリクラを撮るのは2回目でしたが、案外といい出来になっていました。


 撮影が終わるとプリント待ちの表示が出ました。


 取り出し口からプリクラが出てくると、彼女は備え付けのハサミでプリクラを半分に切って片方を自分に渡してくれました。


 ゲームセンターから数メートル離れると彼女はこんな事を言ってきました


 福永「これを友達に見せて“彼氏が出来ました~”って言ってもいいでしょうか?」


 天野「いいですけど、すぐにバレちゃうんじゃないですか?」


 福永「いいんです、私もそろそろ実績(じっせき)が欲しいので…」


 天野「それは構いませんが、何か突っ込まれてもうまく誤魔化(ごまか)して下さいね」


 福永「その辺の対策はしてありますから」


 この時、ずっと歩いてきた事もあり少し疲れていました。


 天野「どこかに座りたいので喫茶店(きっさてん)でも入りませんか?」


 福永「そうですね、この近くにもありますよ」


 2人は(のど)(かわ)いていた事もあり、JR水道橋駅東口付近のカフェに入りました。


 天野「あの、今度はこちらから聞きたいことがあるんですけど?」


 福永「はい、何でしょうか?」


 天野「何であの時自分に話し掛けてきたんですか?」


 福永「私は、相手を選ぶ時に頭で考えないようにしているのよ、体全体でいいと感じた人を選んでいたのよ」


 福永「だから、闇雲(やみくも)に声を掛けていた訳じゃないのよ」


 天野「へ~、そうだったんですね」


 福永「縁結(えんむす)びの神様にお願いする時は“どうか私にマッチする人を体で感じさせて下さい”って祈っているのよ」


 天野「だけど、実際に声を掛ける時は怪しいとか(こわ)いとは思わなかったんですか?」


 福永「いいえ、私は体全体でいいと感じ取った人には少しでも近付きたいという気持ちしか無いの!」


 福永「だから怖さなんて微塵(みじん)も無かったわ」


 天野「でも、こちらの事を全く知らない訳でしょう」


 福永「私はその人の全てを知ろうとは思わないの、あなたにとっては唐突(とうとつ)な事だったとは思うけどね」


 福永「私の事が怪しいと思ったら無視をするのが普通なんだけど、あなたは真摯(しんし)に耳を(かたむ)けてくれましたね」


 福永「だから、それが何よりも(うれ)しかったのよ」


 天野「そう言われると照れますね…」


 自分は、もっと曖昧(あいまい)な答えが帰ってくるのだと思っていました


 ですが、福永さんから聞かされた言葉は何と深いんだろうと思いました。


 これまでの流れを(かんが)みると、彼女がガンガンに押してきている事が嫌でも伝わってきました。


 ここにも恋愛マスターがいたのかと思うと、感慨(かんがい)深いものがありました。


 カフェに入って30分位で、連絡先を交換する事になりました。


 ただ、その後に彼女から聞いた言葉が衝撃的(しょうげきてき)でした。


 福永「ご迷惑になるかも知れないから、私からは電話をしません、メールもしません」


 天野「えっ、何で?」


 さっきまではあんなにグイグイ来ていたのに、何故(なぜ)か急にベタ降りしてきたので、そのギャップに付いて行けませんでした。


 天野「何で急にベタ降りしてきたんですか?」


 福永「ベタ降りって何ですか?」


 天野「麻雀用語で勝負を諦めて試合終了まで安全牌(あんぜんぱい)を捨て続ける事ですよ、まあ、世間一般では無難に退こうとする事かな」


 福永((くちびる)()()めながら)「それでずっと失敗してきたからです」


 天野「あんなに押せ押せだったのに?」


 福永「これでも以前から比べると大分押せるようになったんですよ」


 福永「わがままだとは思うんですけど、最後の最後は男の人に押し返してもらわないと不安で不安で仕方ないんです」


 天野「押し切れないところでガクンとなっちゃったんですね」


 福永「大概(たいがい)の男の人とはそれでダメになっちゃたんです」


 福永「私が急に心変わりをしたもんだと思って遠ざかっていってしまうんです」


 福永「だから、私を変な人だと思ったら無理しなくてもいいですから」


 その時、はるみさんの話が頭を()ぎりました。


 天野「あの、福永さん!明日の夜9時に電話をしてもいいですか?」


 天野「あと、明日から10日以内に改めてデートをしませんか?」


 そう言うと、彼女の表情がパーッと明るくなりました。


 その直後、彼女は目に涙を浮かべていました。


 自分は、その表情がとても(いと)おしく思えたので、彼女の頭をそっとナデナデしてみました。


 すると、さっきまでとは打って変わって、子供のようなあどけない表情に変わりました。


 福永「ねえ、これだけはちゃんと覚えておいてね」


 天野「何をですか?」


 福永「私の名前は未帆だからね!」


 天野「えっ?」


 福永「だから、今度会う時にはみったんって呼んでね」


 天野「あー、はい…」


 福永「何よそれ?反応(うす)っ!」


 天野「だってさ~、また教訓(きょうくん)でも言うのかと思ってたからさ~」


 福永「プっ!私ってそんな感じなのかな~?」(2人で笑う)


 天野「福永さんって早く彼氏さんが欲しいんですよね?」


 福永「ええそうよ、何で分かったの?」


 天野「まあ、あれだけ一生懸命に祈っていればね」


 福永「誰もいないと思っていたのに見られていたんですね」


 天野「何か(つぶ)いてるのが聞こえましたよ」


 福永「もう~、()ずかしいから誰にも言わないでよね」


 天野「分かってますって!」


 福永「約束だからね!」


 天野「でも、本当は結構モテるんじゃないですか?それに(すご)くいい人そうに見えるんだけどね」


 福永「でも、結局はいい人止まりなんですよね」


 天野「もう少し自信を持った方がいいんじゃないですか?」


 福永「じゃあ、これからはそうしよっかな」


 天野「自分もあんまり人の事は言えないけどね」(2人で笑う)


 福永「ねえ、今度会う時もまたプリクラを撮りませんか?」


 天野「いいですよ、でもくすぐったいからあんまり密着しないで下さいね」


 福永「え~、女の子同士だといっつもあんな感じですよ~」


 天野「だからあんなに遠慮(えんりょ)がない感じなんだ」(2人で笑う)


 福永「それと、彼氏が出来たらやってみたい事があるのよ」


 天野「何をですか?」


 福永「プリクラを撮る時にキスをするのよ」


 天野「えっ、マジで?」


 福永「私はね、高校生カップルがプリクラでチューチューしているのが(うらや)ましかったのよ」


 福永「プリクラは入り口のカーテンを閉めても真横から丸見えなのよね」(当時のあるあるでした)


 福永「でも、プリクラでキス撮影をするのは難しいのよ」


 福永「だから、1枚目は男が画面の正面を向いて女が目を閉じて真横からほっぺにキス、2枚目は同じ様にして男女逆転で撮影だからね」


 福永「撮影はそれで終わりなんだけど、気持ちが高まった高校生カップルはプリクラから出ないで本気のキスをしているのよ」


 天野「チューチューしてるっていうのは本気のキスの事だったんですね」


 福永「そうそう、それを今度のデートでやってみたいの」


 天野「他のお客さんに見られるのは前提って事?」


 福永「躊躇(ためら)うのは最初だけよ」


 天野「じゃあ、キスは最低でも3回って事ですか?」


 福永「いいえ、顔がにやけたら撮り直しだからね!」


 天野「いきなりハードルを上げてきたな~」


 福永「こんなのは普通よ」


 天野「本気のキスで変な気持ちになっちゃうんじゃないの?」


 福永「ふっ、そうなったらやる事は1つだけでしょう」(2人で笑う)


 天野「もう1つだけ聞いてもいい?」


 福永「何をですか?」


 天野「浮気には(きび)しい人ですか?」


 それを言った時、彼女は一瞬だけ物凄(ものすご)く怖い顔をして(にら)んできました。


 自分は、地雷(じらい)()んだ事に気付いてサーっと血の気が引きました。


 それと同時に脂汗(あぶらあせ)も出て来ました。


 やはり、美人さんが怒った顔はリアルに怖くて、(へび)に睨まれた(かえる)みたいになってしまいました。


 福永(強い口調で)「浮気をするんですか?したいんですか?」


 天野「いやいや、そういう事じゃなくて、知り合いに浮気がバレて早朝からビンタを食らった人がいたんですよ」


 天野「やっぱり、浮気をされたら復讐(ふくしゅう)に燃えるんですかね?」


 福永「私だったら悲しみに耐えられなくて車に飛び込むわ」


(しばらくシーンとなる)


 それが、全く冗談に聞こえなかったので狼狽(ろうばい)しました。


 振った話題が、明らかにダメダメだったので、逆方向にはぐらかす事にしました。


 天野「でしたら、結婚ってどう思いますか?」


 福永「結婚ですか?」


 天野「ええ、もし結婚したらこんな事がしてみたいとかですよ」


 ここで、さっきまでの重苦しい雰囲気(ふんいき)とは打って変わって、急に彼女の表情が豊かになりました。


 福永「私はね、子供を真ん中にして親子3人手を(つな)いで動物園に行く事が夢なの」


 天野「そんな事を考えていたんですね」


 福永「だから結婚したらすぐに赤ちゃんが欲しいの」(福永さんがニマニマする)


 天野「何かいいお母さんになりそうですね」


 福永「そう言われると嬉しいわ、でもお相手がいないとね」(そう言うと()めるような視線で自分を見てきました)


 天野「えーと、お相手として意識しているのは分かったけど、それが自分でいいのかなぁ」


 福永「いいのよ、最初は実感がないだけなんだから」


 福永「ねえ、さっき買ったお守りを私に見せてもらえないかしら」


 自分はお守り用封筒から真っ赤なお守りを取り出しました。


 福永「実は、私もお守りを買ったんだよ」(お守り用封筒をサッと差し出す)


 天野「そうだったんですね」


 福永「私が買ったお守りはこれよ」(封筒をからお守りを取り出す)


 それを見て自分は驚きました。


 何故なら、彼女が持っていたお守りも真っ赤だったからです。


 それも、自分が持っていたものと全く同じ物でした。


 天野「えっ?これって運命か何かなのかな?」


 福永「ふっ、驚いた?私はあなたと同じお守りを遠目で見てから買っただけよ」


 福永「でも、いきなりお守りを見せちゃったら面白くないから、最初は絵馬を見せたって事なのよ」

悪戯(いたずら)っぽい笑みを浮かべる)


 その時、自分は言葉がありませんでした。


 福永「あれ、どうしたの?(だま)り込んじゃって」


 天野「福永さんは恋愛マスターなんですね」


 福永「何それ~、でも驚いたでしょ?」(2人で笑う)


 天野「プリクラの操作も覚えないとですね」


 福永「それと、来週迄にはキス撮影の練習をしてきてね」


 天野「福永さんもやるんですか?」


 福永「ええそうよ、エアーでね」


 天野「手鏡とかで練習するのかな?」


 福永「そうね、でも他の子にはしないでね」


 福永「それと、デートの前の日には確認の為に私から電話をするわ」


 天野「分かりました、確認するってオペレーターみたいですね」


 福永「あと、1回目のデートが無事に終わって2回目になったら、今度は安産のお守りをもらいに行きませんか?」


 天野「それってメチャメチャ気が早くないですか?」


 福永「だって私はもう26歳なのよ」


 天野「自分も26歳ですけど…」


 福永「男と女じゃ年齢で動かなきゃならない事が違うでしょ」


 天野「確かにそうですね」


 福永「今日はこの後予定があるからこの辺でお開きにしませんか?」


 天野「りょーかい、じゃあ、そろそろ出ましょうか」


 福永「そうね、また来週会いましょう」


 その後、JR水道橋駅から秋葉原駅迄移動すると、そこで福永さんは電車を乗り換えました。


 あの時の自分は、何であんなセリフを咄嗟(とっさ)に言えたのだろうか。


 恐らく、自分もはるみさんの影響を受けた1人に他ならないからでした。


 それと、一旦燃え盛った恋の炎は、簡単には消せないというのは承知の上でした。


 これを、冒険と言うのかどうか定かではありませんが、初対面から次のデートまで辿(たど)り着いたのならば、それは及第点(きゅうだいてん)という事なのでしょう。


 以上で今回のお話は終了になります。


 最後までご拝読頂きまして誠にありがとうございました。


                                        きつねあるき

今回のお話はいかがだったでしょうか。


内容のほとんどが誰かの会話という何とも言えない作品だったと思います。


実際の合コンでは、皆で誰かの話をじっくりと聞くというのではなく、あっちこっちで会話が飛び交っているのでこんな風にはならないとは思いますが、敢えてこのテーマにしてみました。


もし、あなたが友達と飲み会をしている時に、隣の席で合コンが始まったらどう思うでしょうか。


やはり、少しは気になるでしょうか。


それとも、全く関心が無いでしょうか。


合コンに行ったとしても、何の盛り上がりもなく時間とお金が無駄になる事も多々あります。


しかし、いいと思うお相手が目の前にいたとしたら、そうも言っていられませんよね。


押して何とかなりそうなお相手だったら、争ってでも勝ち取りたいと思うものです。


しかし、そこには邪魔も入るし意外な展開にもなるわで一筋縄ではいきません。


男性と女性では、同じ25歳だとしても価値観がかなり違います。


婚活をする時期も違うし、恋の仕方も違います。


だから、来る日に備えて日頃からありとあらゆる準備をしておかないと、ライバルにドンドン引き離されてしまいます。


それに対して従順な人、抗う人、のんびりと構える人、独自の理論を展開する人と様々だと思います。


人間誰しもが嫌な事や面倒くさい事は避けて通りたいものです。


そこを、正面突破して行く人達には、それぞれのドラマが待ち受けているのでしょう。


よく、男女関係を競馬に例えて男性と女性のどっちが騎手か馬か?何て言っている人がいますが、どちらにしても走り出した以上はゴールを目指す可能性はあるのでしょう。


ライバルが多いと尻込みする事も多いですが、レースの条件は様々です。


短距離、長距離、芝、ダート、晴天、雨天、騎手の変更や乗り替わり等々です。


レースの展開も重要で、脚質を考えての騎乗が勝利へのセオリーだったりしますからね。


勝てそうなレースはガツガツやって、そうでない時は次走に備えるのが定番です。


まあ、競馬の話はこのくらいにして、今回は合コンのアフターストーリーについてもじっくりと取り組んでみました。


あの時にたまたま会った人だとしても、後日偶然にも再会すると心が躍る事もあると思います。


それが切っ掛けになって、物語が続いていく事も否めませんので、一つ一つの出会いは大切にしたいものですね。


長くなったのでこの辺にしたいと思います。


皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。

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