第17章~緊急避難の要請
ここで、あるさんが悔しそうに言いました。
ある「クっ…、結局売れるのは若い子だけなのよね…」
はるみ「そんな事ないわよ、あるるも途中までいい感じだったじゃない!」
ある「あ~あ、これで今日もまた在庫が残っちゃいましたぁ~」
まさき「あの展開は誰も読めなかったからね」
はるみ「そうよ、まだチャンスはあるわよ」
ある「ひで君と連絡先を交換する約束だったのに…、それがこんな事になるなんて…」(悲しい顔になる)
けいすけ「それだったら、俺が今日中にメールしといてあげようか?」
ある「本当ですか!そうしてもらえると嬉しいです」(ぱっと明るい顔になる)
けいすけ「じゃあ、携帯番号を教えるから明日の夜にでも電話出来る?」
ある「はい!それくらいは出来ますよ」
けいすけ「ひでは夜9時には家にいるから、その時間に連絡するってメールしてもいい?」
ある「はい、お願いします!」(みるみる明るい顔になる)
はるみ「何よ、急に元気になったわね」
ある「フフッ、まあそれはね」
けいすけ「俺も少しは役に立ったようで良かったよ」
はるみ「これで2組のカップルが3組になった可能性が出てきたわね」
けいすけ「そうだね、こんなにうまくいくとは思わなかったよ」
きらり「かなっぴ先輩はどうするんですか?」
りえ「けい君からしげ君の連絡先を聞いて、明日電話をすればいいんじゃないですか?」
けいすけ「かなえちゃんはどうする?よかったらしげにメールしておくけど」
かなえ「いいえ、私の事はもういいのよ…」
りえ「え~、そうなんですか~?あんなにアプローチをしてたのに諦めちゃうんですか~?」
きらり「かなっぴ先輩がしげ君とカップルになれば全制覇ですよ!」
かなえ「私もそうなればいいと思っていたわ…」
かなえ「でも、途中から考えが変わっちゃったのよ…」
はるみ「まあ、あれだけはっちゃけていたらね…」
かなえ「頑張ったんだよ…、でも、ダメだった…」(かなえさんが泣きそうになる)
はつのり「幹事としては頑張っていたと思いますよ」
まさき「そうですよ、今日の合コンの事は忘れませんから!」
かなえ「違うの…、私はけいちゃんの事が大好きなのよ!どうしても忘れられないの!」(情熱的な思いを打ち明ける)
(しばらくシーンとなる)
ある「でも、けい君には彼女がいるんですよね?」(恐る恐る質問する)
きらり「あの~、けい君とかなっぴ先輩はどんな関係なんですか?」
かなえ「けいちゃんと私は体だけの関係よ!」(ここぞとばかりにぶっちゃける)
ある「またまた~、いきなり何て事を言い出すんですか~」
けいすけ「バ、バカ!お前何で皆に言っちゃうんだよ!」(急に平静さを失う)
かなえ「だって~、こんなの堪えられなかったから…」(悲しそうに項垂れる)
りえ「やっぱ、これってマジなやつだよね?」
きらり「どうやらそのようね…」(ここで皆さんはいろいろと察する)
そこで、はるみさんは皆さんに落ち着くように諭します。
はるみ「ねえ、皆よく聞いて!2人の事は私に任せてもらえないかな!」
はるみ「あと、皆には悪いけど別のお店に緊急避難をしてもらえないかしら」
そこで、はるみさんは預かっていた2万円をあるさんに渡します。
はるみ「これから先はあるるが幹事をやってよね」
ある「まあ、それはいいけど…」
はるみ「このビルにはカラオケ屋さんも入っているから、とりあえずそこに行っててもらえない?」
きらり「了解しました!」
はるみ「よろしくね」
りえ「緊急避難は任せて下さい!」
はるみ「明日仕事で早い人はここで解散しちゃってね」
はつのり「まだそんなに遅くないから大丈夫だよね?」
まさき「まあ、そうだね」
ある「行くのはいいけど私が行ったらお邪魔じゃない?」
りえ「私達3人は久し振りの再会なんだからそんな事言わないの!」
きらり「そうですよ、善意で置いていってくれたお金はここが使い時でしょう!」
はるみ「悪いわね、1時間だけでいいからね」
はつのり「でも、もうアルコールは飲めないからそんなには使わないかもね」
まさき「そうでもないよ、夜のカラオケは結構高いからね」
きらり「あっ、私デザート食べてないから丁度いいや」
りえ「それいいね~、私も食べたくなっちゃいました~」
まさき「俺もデザート食べようかな」
ある「1人5分としても10曲は入れられるわね」
はつのり「じゃあ、1人2曲歌ったらお開きですね」
りえ「じゃあ、皆さん行きましょうか」(はーい)
ある「混んでて入れなかったら連絡するね」
はるみ「分かったわ」
きらり「あんまりヒートアップしないでね」
ある「もう、いいから早く行くよ!」
緊急避難となった5人はどやどやとお店を出て行きました。




