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プロローグ

「婚約は破棄したい」


その刹那、陶磁器の割れる音が響き、紅茶は飛び散りテーブルを濡らす

彼女は何も言えずにただ呆然と婚約者を見ている

彼女の婚約者である彼は、決意に満ちた顔で彼女を見返す

その瞳に彼女の存在は、どう認識されているのかは、明白だった

彼女の手から滑り落ちたティーカップは見るも無残に、この世界の法則に従って壊れていた


ああ、この日が来てしまったのか


成り行きを見守っていると、

彼女は、手を膝に置き握りしめ、微笑を浮かべて言い放った

「わかりました」

彼は何処か安堵した様子で、婚約者を置いて去っていく

彼女は独り、椅子に座ったまま動かない


これはわたくしが招いてしまった一つの愛の破綻だった

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