1人目の1話
私は天使?みたいなものである。人の願いを叶えてあげるのが仕事。今日は誰の願いを叶えてあげようかと探しているところだ。
なかなかこの人がいい、という人は見つからないものでずっと空の上から眺めているばかり。
そんな時たくさんの人混みの中に気になる青年を見つけた。
ずっと下を向いてため息をついている。今を生きれてるんだからもっと幸せそうにしろよ。と、思うけどそんなことは言わない。
さて、あの青年に話しかけに行くか。
私は雲の上から羽を出して地上へと降りたった。私の姿は私が話しかけた人にしか見えないので人がたくさんいるところに立っていても誰も私に気づかない。便利だなと思う。
私は彼に話しかけた、、、のではなく肩をぶつけにいった。
ドン!!
「いったーーー
あ!!
大丈夫ですか?
よそ見してて!ごめんなさい!!」
彼はそう言いながら私に手を差し伸べてきた。私はそれの手をとり立たせてもらった。
「いえ!
私もボーっとしていたので!ごめんなさい!!」
「お怪我はありませんか?
どこか痛いとことか」
「大丈夫です!
ほんとにすみませんでした!
あの、お詫びと言ってはなんなんですが、お茶しませんか?
これも何かの縁かもしれませんし」
「え!あ!はい。」
「よかった〜(*^-^*)」
あ、ここまでの流れはいつもの感じだから。こうしないと急に話しかけたら怪しまれちゃうからね。ということでカフェに行ってこの青年から願いを聞かなくては。
「ここでお茶しよっか」
「あ、はい。」
「ていうか君、さっきからすごく落ち込んだ顔してるけど何かあったの?
私で良かったら聞くよ?」
「え!まじですか!?
すいません(´・_・`)
いやいや!いいですよ!見ず知らずの人に相談なんてできないです!」
「そう?
ぶっちゃけちゃうと貴方が落ち込んだ顔してるからお茶に誘ったんだよ?」
「あ、そうなんですか!
すいません、気使ってもらっちゃって。
でも、、、」
あー煮え切らないなー。早く言っちゃえよー。こっちはさっさと終わらせたいのにー。
「言っていいんだよ?
結構悩んでることなんでしょ?顔見たらすぐに分かるよ。
幸い私は君の事も君の周りのことも何も知らないから誰かに言う心配も無いし良い相談相手だと思うよ?
どう?」
「う〜ん。
じゃーお言葉に甘えても良いですか?」
「どうぞどうぞ!」
「、、、実は、、、」
彼の悩みは恋らしい。青年にはよくある悩みだ。でも、少し彼のは複雑だった今現在8ヶ月にもなる彼女がいるのに昔好きだった女の子が忘れられないらしい。最近その子とまた話したりしたいという願望があるらしいが、彼女がいるからと会わずにいるという現状だ。その女の子とは家に行ったり2人て遊ぶほどの仲だったらしい。でも、その女の子には他に好きな人がいて叶わない恋だった。だが、彼女とのメールのやりとりには恋人のような甘いやりとりもあり脈が有るかもと期待してしまったと。その気持ちをその女の子に伝えたわけではないのでなかなか消えないらしい。
私からしたらよく8ヶ月も我慢したなー。というのが正直なところだ。
そして彼の願いは、
「おれは2人て遊んでた時の頃に戻ってあの子に告白したいんです。
それが今のおれの願いなんです。」
はい、いただきました。
ということであのセリフいきますか。
「あなたの願い叶えましょう」