来訪?襲撃!ろけっとがーる! ~001~
久しぶりの投稿だー!
さて、今回は天ノ原家2日目となります。
もう色々久しぶりすぎてアレですが、よかったら楽しんでいってね('◇')ゞ
珍客を迎え、嵐の初日を終えた天ノ原家。
時刻は朝の六時頃であろうか。
表を覗けばさすがにこの季節、花が咲き乱れているといった華やかさはないが、和風厳か、手入れの行き届いた見事な風情の庭園が広がっている。
小鳥が水差しに止まり、清涼な声を響かせ、朝のすがすがしい雰囲気に一役かっていた。
そしてその雰囲気には似つかわしくない、縁側の廊下を歩くゾンビのような人影。
完全に睡眠不足で目の下にクマを作ったカケルだ。
どうやら結局、朝までほとんど一睡もできなかったようである。
思春期の男子高校生が女の子と一晩同衾、やはり少々刺激が強すぎたようである。
「……おのれ、ひなこめ……」
そんな誰に言うでもない恨み言を呟きながら、洗面のために廊下を頼りない足取りでふらふらと進む。
何があろうと日々は進み、昨日の夕食の時のように、今度は朝食の用意をしなければならない。
その前に顔を洗って今日一日を過ごすための気持ちを整えるつもりなのだろう。
時間の流れは誰に対しても平等なのだ。
「さて、朝食は味噌汁と卵焼きと……」
そんな小難しいことはさておき。
思考を外へ漏れさせながら頭の中でメニューを組み立てているとそこに。
「おはよう、カケル。いい朝ね」
瑞姫と洗面所でばったりと出くわした。
「おはよう、ねーちゃん」
寝ぼけ顔で答えるカケル。
瑞姫は朝だというのに、普段通りの凛とした居住まいで、いつもの通りに隙がない。
しかし後頭部の美しい銀髪の一房が寝癖で乱れているのを、カケルは見逃さなかった。
「今日はどうする予定なのかしら」
本人は気づいていないのだろう。瑞姫が朝の洗面を進めながらカケルに問う。
家にいる間はリラックスしているんだなと思いながら、
「そうだなぁ、とりあえず朝食だろ。それから……そうだなぁ、ひな子の服をなんとかしてやらんとなぁ。昨日のアレでもうすっかりボロボロだし」
そう、とまるでこちらの返答をすでに知っていたかのような気のない返事。
「なるほどね……ちなみにお爺様にはもう連絡したのかしら?」
「あ……わすれてた」
カケルは昨夜のバタバタで、すっかり失念していたことを思い出した。
「なるほど、まぁその必要はないかもしれないわね」
「ん?どういうことなのさ」
「すぐにわかるわよ。」
意味深なことを話す瑞姫。そして続けて
「いいわね、最初の正念場よカケル。まずは自分で何とかしてごらんなさい」
なんだか不安になってきた……
瑞姫の言わんとすることの真意を測りかね、『正念場』という言葉の重さにひっかかりつつも、瑞姫に続いて洗顔をすませ朝食を作るために居間へ向かった。
時間はさらに進んでここは天ノ原家の居間。
朝食のメニューは、味噌汁、漬物、メインに保存用の魚の干物をあぶったもの。
残念ながら今回もカケルの干物はひな子に奪われてしまったが、昨日の今日で耐性がついたのか、さして腹も立たなかった。
そんな食事の時間も終わり、三人が各々、食後のお茶などを片手に思い思いにくつろいでいる。
カケルはテレビを見ながら、ひな子と瑞姫は食卓でカケルをネタにおしゃべりに花を咲かせ、それぞれ穏やかにすごしていた。
妹がいたら兄貴ってこんな感情なのかなぁ。
そんなことを考えながらカケルが何気なくテレビを見うていると、画面の中では様々なニュースが流れている。
世界のどこかで血が流れた、本日のかわいい動物、今年120歳になる田中さんの含蓄あるお話を伺いましょうetcetc……
そんな中、あるニュースがカケルの耳に流れ込んできた。
「連日にぎわいを見せる、○×市で行われている航空宇宙博覧会ですが……」
テレビの画面の中のニュースキャスターが話し始める。
昨日の今日の事だ、いやおうなしにカケルの意識はそちらに集中する。
「昨日の日中、謎の発光現象で会場は一時騒然となりました。幸い、怪我人などは出ておりませんが現場は一時騒然となり……」
おいおいおい。
カケルの朝食後の穏やかな気持ちはあっという間に吹き飛んでしまった。
確かにちょっとのんびり構えすぎたな。そりゃあんな場所であれだけの騒ぎになったんだ。ニュースの一つも流れておかしくないよな……
そんなことを考えながら、引き続きニュースキャスターの言葉に耳を傾ける。
「主催者から説明によりますと、『模擬ロケット打ち上げ会場で使用する予定だった、セレモニー用の花火が誤って暴発した。ご来場の皆様にはご迷惑とご心配をおかけした。今後このようなことがないよう、より一層安全に配慮した対策をし、問題を真摯に受け止めたい。誠に申し訳ない』という旨のコメントが発表されております……」
なるほどね、そういうことになったわけだ。
カケルは覚次郎やひな子という身近な存在が報道されなかったことに安堵し、再び手に持ったお茶を傾ける。
傾けるがしかし、
「しかし、我々はその映像を偶然手に入れることに成功しました!」
ブッ!!
キャスターの力強い、全国のお茶の間の皆様にお届けされたメッセージに、今度こそカケルは飲んでいたお茶を吹きだす。
「あー、もうカケル。きたないですよー」
ひな子が瑞姫とおしゃべりしている食卓から、こちらに声をかけてくる。
「いやいや、おまえそれどころじゃ……」
カケルは声には反応するが、テレビから目が離せない。
キャスターの言葉通り、映像が切り替わりカケルも見た昨日の空の光景が映し出された。
画面には確かに、空を飛ぶ謎の飛行物体がはっきりと映し出されている。
幸いなのは素人の撮影なのであろう。
ひな子と分るほどには画像は鮮明ではなく、白いフレアをたなびかせ空を飛行する『物体』を中心に、四つの光体を引き連れた『謎の未確認物体』という事がわかる程度の映像であった。
てってって、とカケルに近寄ってきたひな子がのんきな声でコメントする。
「あーこれはわたしですねぇ~。うんうん。こうしてみても私はしっかりロケットしてますね~」
などとお気楽に、うんうんとひとり満足げにうなずいている。
カケルも
「そりゃそうだよな……」
という以外、言葉もなかった。
そんな呑気な二人をよそに、瑞姫が静かに食卓からカケルに話しかけてくる。
「さてカケル、そろそろ来客が来るはずよ。心の準備ぐらいはしておきなさい」
「今朝の言ってた『例の件』か、それって一体……」
カケルが瑞姫に返事をしようしたところに……
天ノ原家への来客を知らせるチャイムが鳴り響いた。
読了、お疲れ様でした!
今回のお話はいかがだったでしょうか?
自分もしばらく間が空いて、仕事で文章を書かせてもらうようになり、うまく言えませんが正直なんだか違和感バリバリでしたw
良かったら感想等いただけると嬉しいです。
ぜひ皆さんの力をひな子たちにお貸しくださいませw
それではまた、次のお話で。
2015/03/11
ぽんじ・フレデリック・空太郎Jr
@もっとうまく頭の中身を出力できるようになりたい。




