シークレット3
三話めでも緊張に殺されそう
こんなことになるなんて思ってもみなかった…
これは悪夢としか言いようがない…
こんな魔物普通はこんなところにいない
もっと辺境の地にいるはずの魔物なのに…
死にたくない!死にたくない!
でも!レイアを置いてけなんて絶対できない
戦うんだ…
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「うーん、やっぱいまいちだよねー」
ロイドとレイアは森の中にいた
平原にいるクライモスでは相手にならないということで森の中にいるヤルバという魔物を倒している最中だ
ヤルバとは木人形の魔物で主に殴る蹴るなどの動作で攻撃してくるがこれも武器を持っているギルドのメンバーにとっては苦にならない
「まあ、いいんじゃないか、平和ってことは」
「いーや!私は刺激がほしいねー、こうビリリってくるようか刺激が」
「そんなこと言ってもし強い魔物がでたらどうするんだよ」
「その時はロイを囮に逃げるわ!」
「ちょっと、話あおうかレイア」
拳を握るロイドにたいして嬉しそうに
キャー襲われる〜などどぽわぽわ空間を作り出す二人
そうしているうちに時は過ぎ去り日もくれようとしている
「よし、じゃあ、あと一匹狩って終わりにしようか」
「えー、早くない?」
「日がくれたら面倒になるだろ」
「まあ、そうだねー」
っと二人が歩きだそうとしている時茂みから
何かが突然現れた
ロイドとレイヤはそれに驚きながらも素早く身構える
しかし
「なんだこいつ?」
それは無残にも両腕を無くしたヤルバだった
足取りも弱々しく今にも倒れそうだ
ヤルバはこちらに気づいたのか一瞬動きをとめたが無職してロイド達から離れて行ってしまう。まるで何かから逃げるように
しかし少し歩いたところでヤルバはいきたえたのかパタンと倒れてしまった
「なんだったんだこいつ?」
「わかんないよそんなこと聞かれても」
ロイドはいきたえてしまったヤルバに近づいてそこにある爪で引っ掻かれたような傷を見つけた
「この傷ウェーベルタイガーか?」
ウェーベルタイガーは獣型の魔物である
このあたりでは結構強い部類だかやはりそこまでの強さはない
だが毛皮の質がいいのか売れば割と儲かるそこそこレアな魔物だ
「ウェーベルタイガー!?うしし!レアもの発見ー!!」
っとレイアが走って行ってしまう
「おい!レイア!」
っとルイドが声をかけても止まらずに見失ってしまった
「あーもう!レイアめー!」
ルイドはレイアを追いかける
もうすでに彼の頭の中には倒れたヤバンのことなど残っていなかった
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「レイヤー!レイヤー!」
おかしい普通これだけ叫べば反応があってもおかしくないはずなのに…
ルイドがレイアを探している間に太陽はもうすでに半分以上沈みかけている
いくら魔物が弱いからと言って夜の森にとどまるのはバカだ
焦りはじめたルイドは走りだす
レイアと声をあげながら
そしていきなりだった
横から凄い勢いで何かがぶつかった
「うがぁ!!?」
ルイドは吹っ飛ばれながらも受け身をとる
そしてすぐに自分に飛んできたものに視線を向けて驚いた
「レイア!?」
血だらけだった微かに息をしているのはわかるがそれも苦しそうだ!
「レイア!?レイア!!?」
必死に呼びかける
何が起きているのかわからない
「ル…イ…?」
レイアが反応してくれた!
「どうした!?何があった!?」
「ル…イ…逃げ…て…」
これはまずいルイドは直感で理解した
早く医者か誰かに回復魔法をかけてもらわなければ死んでしまう…と
とりあえずここから移動しなければいけない!そう思い後ろを振り返ると
獣がいた
ウェーベルタイガーなどど比べものにならないほどの大きな獣が…
「ぐフルルルルルルル…!」
ルイの思考は止まってしまった
恐怖で後ろに下がることしかできない
「ルガァァァア!!」
「うわぁぁぁぁぁあ!!!!」
獣は爪を横にないだ
ルイドはつまずいて転んだ
運が良かったのかもしれない
つまずいたおかげでその恐怖の爪から
避けられた
しかし外れた爪が横の木を真っ二つにしてしまうのをルイドは見た
思えばヤルバの傷をもっとしっかりと見とくべきだった
ここは比較的弱い魔物しかいないと思っていたのがあだとなった
あの、ヤルバの背中にあった大きな爪の傷の正体はこいつだったのだ
逃げようそう思っただから視線を後ろに向けた
レイアが倒れていた…
こんなことになるなんて思ってもみなかった……
これは悪夢としか言いようがない…
こんな魔物普通はこんなところにいない
もっと辺境の地にいるはずの魔物なのに…
死にたくない!死にたくない!
でも!レイアを置いてけなんて絶対できない
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戦うんだ…
ピンチピンチピンチピンチピンキー