シークレット2
「嵐のようだったな」
「お役人さんも大変だねー」
「ルイこのあとどうするの?」
「そうだなぁ、やることないし魔物でも倒しにいこうかな…」
「だよね!掃除とか道案内なんて私たちに出来ないもんねー」
「お前だけだ俺は別に掃除と道案内ぐらいできる」
「本当かなぁ…?」
「まあ、いいよ!そんなことは、とりあえず魔物討伐にいこ!」
「あぁ、でも準備がいるから午後からでいいか?」
「もーんだい、ナッシングー!」
「…………」
とゆうわけでルイドの午後の予定が決まるのであった
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「って言ってしまったけど失敗だったな…」
ルイドは街中を歩いていた
討伐は午後からと言って準備を午前にしようと思ったのだが思ったよりかなり早く準備が出来てしまったのだった。
「まあ、よく考えればこの辺りの魔物なんて弱いからそりゃ準備の量も少ないよなぁー」
ルイドは歩く、暇つぶしを探す為にボーと歩いていたらいきなり
「あの…すいません」
っといきなり声をかけられてビクッ!っとしてしまった
そこには小さな女の子が立っていた
年齢は7から8歳だとおもえる
「オォ、ナンダイオジョウサン、オニイチャンニナンノヨウカナ?」
「すいません…いきなり声をかけて…驚かせてしまいした…」
少女が悲しそうな顔をする
「いやいや、全然いいんだよ!そんな顔しないで!っと何のようかな?なんで話しかけてきたの?くれたの?かな?」
ロリコン気味なロイド君
「あ、えーと、商業区にある雑貨屋さんを知りませんか?私道に迷ってしまって…」
「あっ、あーそれならこの道をまっすぐいって二番目の曲がり角を右に行けば行けるよ」
「そうですか!ありがとうございます!」
トテトテと小走りでいってしまう女の子それを見ながらルイドは思う
シルミンド学園の生徒がなんでこんなところにいるのだろうと
シルミンド学園とはこのローエンド王国の人材育成機関である
その学園では将来有望な子供達が日々魔法や剣の扱いや算術などを習い将来の為に腕を磨いているという場所なのである
勿論校内にも店などがありこんな街中の店よりもいい品物が置いてあるはずなのだが…
「まあ、詮索するのはあまりよくないよな」
あまり深く考えないルイドであった
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「ルイ待ったー?」
「いや、俺も今来たところだ」
あの女の子と別れてしばらくたったあと
ルイドはレイアと合流していた
「ルイ今日は何か討伐したいモンスターいる?」
「特にめぼしいものはいないかな、まあ、あまりきついのは嫌だから、スライムとかぐらいでいいんじゃないのか?」
「それは、弱すぎじゃない?クレイモスあたりにしようよ!」
「うんじゃ、それでいいや」
というわけでルイドとレイヤは外に出るのだった
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「せいや!」
ザンッ!っと鳥型二足歩行のクレイモスを剣で斬りつけるルイド
「ほい!」「やぁ!」
クレイモアの体当たりをバックステップでかわし
カウンターでその頭部に拳を叩きつけるレイア
あっと、言う間に二人は二匹のクレイモスを討伐した
「レイア、毎回思うけど痛くないのか?」
「んー?何が?」
「手でクレイモア殴っても痛くないのかって聞いてるんだよ」
ポカーンとするレイア
「そういえばそうだった」
「おいおい…」
「まあ、痛くないんだしいいじゃない細かい男は嫌われるよルイ!」
「まあ、別に俺はかまわんが」
「ルイが嫌われても私が貰ってあげるね!」
「それは嫌」
ブーっと頬を膨らますレイアを尻目にルイドは討伐した証拠の為にクレイモアの爪をはがす
「街が賑わっているよねー」
「そりゃ、誕生祭だからな1000年に一回だからな商人の奴らも必死だよ」
「そういえばルイ知ってる?」
「何を?」
「今度シルミンド学園にあのルナ・ナタトリス・サリアさんの妹ルナ・ナタトリス・エルナさんが来るんだってねー」
「誰だ?そのルナ何とかサリアとかエルナとか?」
ポカーンとした顔のレイア
ルイドは何か悪いことでも言ったのかと不安になってしまう
「ルイ知らないの!?エルスさんはまだしも
サリアさんまでも知らないの!?」
「あ、す、すまん全く知らん」
あまりの剣幕に後ずさる
「サリアさんは大精霊使いだよ!あの水の大精霊アバランシアのサリアさんだよ!本当に知らないの?」
「知らないな…」
「もしかして精霊もわからない?」
「いや、それぐらいならわかる、精霊と契約している人物は普通の人じゃ絶対に出せない技とかを発動できる人だろう?」
「まあ、そうね、精霊と契約できるほどの魔力を持ってて戦闘とかでも頭二つぐらい抜けて強い人のことね」
この世界には精霊と呼ばれる者がいる
彼らは人間と契約しそのその力を貸すことで
魔力を貰う勿論力が強い精霊は必要となる魔力の量も大きくなる大精霊とは精霊の一つ上の位で精霊と比べても段違いに強いということだそして大精霊は契約者が生まれた時にはすでに契約精霊となっている。いわば運命に選ばれた者とでも言っておこう
なお精霊は見つけて契約すれば契約精霊となる勿論多くの魔力が必要となるが…
「でもルイがサリアさん知らないなんて驚くこともあるもんね、あのルイが知らないなんて」
「その言い方だと俺は獣か?おい?」
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魔物を狩って数時間いい加減クレイモス
だけで飽きてきたルイド
それはレイアも同じなのかつまらなさそうな顔をしている
っと急にレイアの顔が明るくなった
「ね!ルイ!少し森の方に行ってみようよ!
クレイモスはもう飽きたでしょう!?」
「まあ、そうだな、いい加減体当たりや、つつくなどは見飽きたな」
ルイド達は森に向かうことにした別に団長に森に行くなとは言われていない
それぐらいここらの魔物はたいしたことではないのだ
だが、その日は違うという事を知らずに…