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第6話 よろしくな、美咲!

河野と須藤と一緒に帰り、夏休みにダブルデートをすることが決まってから数日後

夏休みに入る前に実行委員全体で集まって会議をすることになった

その日の授業もすべて終わり、会議もちゃくちゃくと進み終わりを迎えた

「よし、とりあえず連絡は以上だ、各係で今ある問題点なんかはリーダーに伝えるように、

それでリーダー達には悪いが全体で何度も集まるのはさすがに無理が出てくると思うから定期的に集まるようにしたいんだ、

んでその日付とか決めたいから悪いけど実行委員室のほうにきてくれるか?

それ以外の人たちは今日は解散ってことでかまわない、お疲れさん」

そう言ってとりあえず会議を終了させた

しばらくして各係のリーダー達はそれぞれの問題点を実行委員の人たちから聞いたあと集まってくれた


「とりあえずは会議についてはお疲れさん、それと集まってもらって悪いな」

そう謝ってみるがみんな気にした様子はない、全員今年の夢想祭を盛り上げようと気合十分みたいだ

「さてと、まずはさっき他の実行委員を集めて今現在の問題点を聞いてきただろ?

とりあえずはそれを聞いておきたいんだがなんかあるか?」

俺がそういうと企画係の相川が手を上げた

「問題とは少し違うんだけどみんなの話を聞く限り今年は劇を希望しているクラスが多いみたいなんだ

まだ決定したわけじゃないみたいだけど夏休み前から準備しとかないと間に合わないだろう?

だから取り合えず参加したいクラスがどれくらいあるのか希望調査を取ってみたんだけど…」

ふむ…いっつもが何クラスくらいなのかがわからない…

そのことを質問してみると相川が返事をしてくれた

「そうだね…午前中は開会式とかがあるから2つ、それから午後に3つか4つだから5、6本ってとこかな」

んー、と考え込んでいると河野が話しかけてきた

「桜木君も去年夢想祭いたんじゃないの?」

うっ、痛いとこをついてくる…まさか当日も爆睡してたなんて言えない…

「もしかして…当日も寝てたとか?」

図星をつかれた俺は顔を明後日の方向に背けるしか選択肢が残っていなかった

当然のように周りからはこいつがリーダーで大丈夫かよ、という目で見られたわけだが

「ま、まぁそれは置いといてだ、今年の出演希望クラスは何クラスなんだ?」

「それが委員の人たちに聞くとクラスでやりたいって話がでたのは今の時点で8クラスもあるんだ

今までこんなに多かったことがないくらいなんだ」

そんなに多いのか…なんで今年は多いんだろうな、とか考えていると

「例年は3年生は殆ど参加することがなかったんですけど今年は3年生の希望が3クラスもあったんです」

と川野(企画1年の、だ)が補足をしてくれた

「そうか…それじゃ取り合えず企画書を希望のクラスに書いてもらったらどうだ?」

「企画書?」河野(今度は美咲のほうだ)が首をかしげる

「そ、企画書、たとえばストーリーとか公演時間に必要な材料を集める目処はあっているのかとか

そういうのを企画書にまとめたものを提出してもらえばいいんじゃないか?」

相川がなるほど、とつぶやく

「そうすればこっちとしてもその後のプログラムの組み立てもしやすくなるね」

「あと、できるだけ3年を優先してやってくれないか?今年で最後だろうし

あ、でも1年とかのほうが断然いいとかだったらそっちにしてくれ

いくらなんでも3年は確定だから手を抜いても大丈夫だとか思われても困るしな」

「そうするんだったら一応その旨は各クラスに伝えておいたほうがいいんじゃないかな?」

と、河野が言うがなんでだろうか?

「そうしておいた方があとで文句言われないで済むんじゃないかな?

ちゃんとした理由って言えばそうなんだからあとで文句言われるよりは

最初から事情を説明して納得してもらったほうがいいと思うし」

なるほど、と今度は俺がつぶやく番だった

「そこで落とされてしまうクラスには申し訳ないがそうしてみるよ」

でも河野があんまり納得してなさそうな顔をしていた

「ん?どうかしたか?」「えと、それでも出来ないっていうのはやっぱり悲しいかなとか思って…」

んー、どうしたもんかね…

「なんかいい案あったりしないか?」「難しいところだね…」

と、悩んでいると大道具の早乙女が

「2日目と3日目って体育館はバンド以外使わないはずなのよね?それにバンドで使うって言っても確か午前中だけのはずじゃなかったかしら?」

それには同じ大道具の江口が答えた

「はい、そうっすよ、2日目は開会式が終わって1時間後からバンドがあって1時前には終わるはずっす

3日目も似たようなスケジュールっすね、開会式がない分バンド数は増えるみたいっすけど」

1年なのによく知ってるなぁ、俺は知らなかったぞ

「詳しいんだな」「えと、一応自分もバンド組んで出るつもりなので」

とちょっと恥ずかしそうに答えた

「あっと、話をそらしちまった、それで?」早乙女に改めて聞きなおす

「午後からの時間どうせ体育館を使わないくらいならその時間にそれぞれ一クラスか二クラスずつぐらい演劇を入れたらどう?それなら希望しているクラスが全部劇が出来ると思うけど」

確かにいい案かもしれない、でも

「休憩所とかはどうするんだ?去年は確か体育館が当てられてて昼飯をそこで食ってた人もいたと思うが」

と情宣の雪村が俺と同じことを考えたようで聞いてくれた

「あたし、去年は体育館で休憩したけど昼ご飯の時間が過ぎたら殆どいなくなったわ。

それに休憩場所なら屋上にとってみたらどう?わざわざ他の建物に行かなくてすむ訳だし

そこにも飲み物の売店みたいなの作ったらみんな休みやすいと思うけど」

すごいな、ちゃんと考えてあるみたいだ、それなら文句ないな

「よっし、俺はそれで文句ないけどみんなはどうだ?それでいいと思うか?それか意見とか」

と聞いてみると誰も文句はなさそうだったがふと思いつくことがあった

「舞台装置とかそういうのを必要としなくて体育館で十分に出来る範囲だったら

そっちに回してもいいか交渉したほうがよくないか?

体育館になる代わりに時間は他の劇よりも長めに取るとかしてさ」

「なるほど、最初からそう伝えた方が確かに口論にならなくて済みそうですね」

「んじゃ演劇は一応今希望してるクラス全部を行えるようにするけど

それぞれのクラスと協議して内二つは2、3日目の体育館に回すって事と

その代わりとして今年の休憩所は屋上に設置、そこに臨時の購買みたいなのを作るってことでいいな?」

と、そこまで言うと河野が聞いてきた

「あれ?飲み物だけじゃないの?」

「ああ、一応昼時以外でもくる人がいたときに何か口にできたほうがいいだろ?

そりゃ基本的には出店で買うだろうけどまぁあったほうがいいのはいいんじゃないか?

それかそこにも出店をいくつか出せるようにしておくとか」

それを聞いて鈴木が疑問をぶつけてきた

「あ…でも先輩、そんなに劇にクラス分けを回すだけでも出店が少なくなりそうじゃないですか?

その上で屋上にも出店を出すってなると全体的にお店が少なくなりそうですが…」

確かに…それはもっともな意見だったな

「となるとやっぱり屋上は飲み物だけにしておくべきか?」

そう言うと雪村が意見を出してくれた

「体育館を使う劇となるとそんなに舞台装置もないわけだし、早乙女さんの話からすると

劇をする時間はそれほど休憩所には人も入らないみたいだから劇をするクラスに

簡単な出店を出す事も協力してもらうのはどうかな?」

「なーるほど、そのクラスは大変にはなるだろうけど良い思い出作りってことで参加してくれるとこが

案外出てくるもんかもしれないしな、それでいこう!」

他に意見はないかどうか聞いてみたがこれ以上はなさそうだ

「演劇の話はここまでな、他に今んところの問題点は?」

しかし誰も手を上げない、さすがにこの時期から問題はそんなにはないだろう

「なら今回の本題に入るけど夏休みまでの間週一くらいのペースで集まりたいんだけどいいか?

一応放課後に集まってそれぞれの係でのそこまでの進行具合を聞きたい

特に問題がないようだったらすぐに解散にするけど何かあるようだったら

今日みたいに話し合いをしていきたいんだけどそれでいいか?」

と聞いてみると「いいよー」「わかりました」「問題ないよ」などみんな了承してくれた

「まぁそれとは別に各係でも集まったりしてもらわないといけないと思うけどな

あ、別に会議のときじゃなくても問題が発生したら教えてくれ、今日のところはそんなもんかな」

そういって終わりにしようとすると情宣の鈴木が聞いてきた

「えっと、どうやって連絡すればいいですか?」

「あぁ、そうだな、みんな携帯は持ってるよな?メルアドとか番号を教えてくれ」

それからみんなと連絡先を交換して今日の会議は終了となった


会議が終わってから今日の帰りのことを話そうと河野を呼ぶと

「どうしたの?」「はい?」二つの返事が返ってきた

「え、あ、悪い、2年のほうだ」そういや同じ苗字だもんな

「あー、紛らわしいですね」「確かにそうだね」と二人の「かわの」が言っていた

と早乙女がある提案をしてきた

「どうせこれからしばらく長い付き合いになるんだからみんな名前のほうで呼び合わない?」

「そうだな、そっちのほうが団結が深まりそうだし」と雪村

「わかりました、そうしようよ」と川野

文句のある人はいないようでそうすることになった

「じゃあこれからよろしくね、篤志君!」

「ん、ああ、改めてよろしくな、美咲!」

「先輩達仲がいいですね」なんて言いながら脇をつついてくる結衣花をスルーすることにしながら

これでまたちょっと河野…じゃなくて美咲と仲良くなれたかなとか思ったのは内緒だ

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