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暗中模索

「さて、話を再開しようか、貴様というのも無礼じゃの、客人としてもてなしてやろうではないか。


 さて、現状我々の置かれている状況について話すところからだ。


 我々、ヘルヘイムは外部からの侵略者によって、危機にさらされている。 彼奴らは、セラフを名乗る大天使で、名をウリエル、ラファエロ、ガブリエル、ミカエルという。


 それは確かに危険な相手だった。4代セラフといえば、最高峰の難敵の筈だ。

 ヴァルキリーとはいえ戦っていいのかわからないカテゴリーの違う相手ではないだろうか?彼らは神に限りなく近い存在ーー神々の国より、こちらに攻め込んでいるであろう、イレギュラーだ。


「腰を億って悪いんだけど、勝てるの大天使に? どう考えても分が悪いと思うのですが?」


 相手が予想以上の大物であったことで早くも弱腰になる私ーー

だが、ヘルが、パチンと指を鳴らすと、 何もない絨毯の上に床がせり上がっていく、せり上がるのは、値ににれる十字架、に半死半焼の美しい少女、羽が三枚ずつせり出しているかと思えば、かろうじてつながっている翼は、すでに血ぬれていて真っ赤だった。


「こやつが、ウリエルだな、まあ一番格下のセラフよ。 試してみるがよい?


 何を言われたのかわからなかったが、本能的に現れる衝動ーー

 右手が勝手に動きウリエルの腹に、拳を突き入れた。普通なら貫通する全力でのパンチだった。

 ウリエルは、うめき声を上げるものの絶命などはせず、くの字に折れ苦悶する姿に暴力的衝動を感じた程度だった。


「見てみるがいい、こやつには同じ女神であるおぬしの攻撃でもダメージ与える。


 弱っているとは言え、確実にダメージと痛みを感じている。 後数発殴れば絶命するだろうがな、それでは面白くないじゃろ?」


 そう言うと、パチンと指をならず。私の手に現れる一振りの茨の鞭。鮮血に染まっている。十字架をあしらった柄が特徴的なそれを見ながら、またしてもわいた衝動が勝手に身体を動かす。


 鞭を振るう少女の身体が、苦悶の悲鳴を上げる。ーーだが、それに身を投じる私は、強い違和感を覚える。楽しい? 別に相手は悪い奴に見えない。


 だが、私は強い罪悪感を感じないのだ、むしろもっと試してみたいという暴力的な衝動側いてくるのを必死に押さえている状態だった。


「なんで……」なんとか腕を制御し腕を止めるが、エアリス画素の手を取り、耳打ちしてきた。


「悩める七瀬様も素敵ですわ」


妖艶に微笑んだ彼女が手を添えると、腕は嘘のように動きを再開しむち打ちを再開する。

 その後のことはよく覚えていないが、途中から、意識が途切れた。



 意識を取り戻すと、ズタボロ担った少女を前に、なんとも思わない、自分を恐ろしく思った。


 だが、それ以上にエアリスに添えられた手が熱を持ち、もっとエアリスと触れていたいと感じる用になっている気がする。


 私はどうなってしまったのだろう?


 自問自答するものの、頭にもやが掛かったように、なってしまい考えられない。


 ひたすら、褒め言葉をハッするエアリスのことば、言霊となって、頭をリフレインするのみだ。 その答えは出なかった。


「冥界のもの達よ、おまえ達には必ず、裁きが下るだろう、私の残りの仲間が、必ずおまえ達を倒す、覚えておけ、下賎のものよ、混ざり物の女神よ!」


 ウリエルがさげすんだまなざしとともに、呪詛を吐き捨てる。

 かなりつらそうだが、屈服する気はないらしい。

 それを最後に、彼女は意識を失った。


やや過激な表現が続きます。 よしなに

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