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君の舞が咲く頃に  作者: 陽炎みかん
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女衒、そして松扇館へ

 遊郭街。それは夢と希望と絶望が入り交じる世界だ。高級妓楼の花魁ともなれば客を選ぶこともできるし、夜伽をする必要もなくなってくる。遊郭外である夜月街(よげつがい)は王宮近くの国内最大級の遊郭街である。100件以上の遊郭が立ち並ぶ中で高級妓楼と呼ばれているのはたったの3つだけ。太夫は各妓楼に二人ずついるので高級妓楼の太夫になりたければまず女衒に買われて、次に高級妓楼の番台に雇ってもらい、その中でトップ2に成り上がる必要がある。とんでもなく狭き世界だった。

 とりあえず行く宛もない私は夜月街近くにある女衒を訪ねた。夜月街の中は華やかで夜も明かりが付いているがその周辺には元遊女である夜鷹や酔っぱらいが多くて治安が悪い。そんなところにとどまったまま夜を迎える訳にはいかないので先を急いだ。


「こんにちは。」

「お嬢ちゃんどうしたんだい?迷子かな?」

「いえ、道に迷ったのではありません。私を買っていただけないでしょうか。」

「それがどういう意味かわかった上での発言なのかい?一度入ったら二度と出られないかもしれないんだぞ?」


やけに優しい女衒だと思った。少女を売買している時点で優しいということはないのかもしれないがそれでもそんな印象を受けた。


「わかっています。お金がないんです。こんな餓鬼を雇ってくれるところなんて遊郭以外ないのはわかっているでしょう?」

「いいんだな?今なら見逃してあげる。それでもいいならついておいで。」


こんなところに来た時点で覚悟は決めている。年季が明けるまでここで働くか、はたまた病気にかかって野垂れ死ぬか。選択肢などその2つ以外にないとわかってここに来たんだ。


「姉さん。新入りを連れてきました。」

「え?最近何処かの村に仕入れに行かせたっけ?」

「いや、それが自分からここに来たらしくて。覚悟も決まってるっぽいですよ。」


奥に連れて行かれてどんな怖いのが待ち受けているのかと思えば30代くらいのきれいな女性だった。おそらく遊郭上がりでここに努めているのだろう。服装は男物を来ているし、髪も男のように縛ってはいるが体型と声がどう見ても女だ。


「あんたいくつだい?」

「3日前に10になったばかりだ。問題ない。」

「ふーん。自らここに...ねぇ?どうやら実際10歳未満は雇っちゃいけないことも知るようだね。頭はいいようだ。器量も悪くない。出生日も覚えているということはいいとこの生まれで家が没落したって感じかい?」

「それは答えたくない。」

「そうか。無粋なことを聞いたな。ごめんよ。おい、高千。この子は松扇館に売る。」

「松扇館に!?この子がそんなたまには思えないんですけどね…。でも天泉が言うならそうなんだろうな。」

「私が連れて行こう。護衛と行ったら大げさだが天泉もついてきてくれ。さぁ行こうか。お嬢ちゃん。」


天泉と呼ばれた女と高千と呼ばれた男はどんな関係なのだろうかと気になっていたが今後女衒と関わることなんてないし気にしないことにした。

 夜月街は大きな遊郭外なので関所があり門番がいる。関所以外の場所は私の身長の四倍はある壁に囲まれているため男ならまだしも女がその壁を超えることはかなり難しい。男は自由に出入りできるが女はいちいち検問される。そして入るときに紙切れを一枚もらう。そこに署名をしてその紙を半分に切り、片方を門番に預ける。そうすることでその紙を勘合とすることで遊女と遊郭御用達の商人たちの区別をつけるのだ。

私は遊女としてこの街に入るため勘合は貰わない。天泉は門番と顔なじみのようで、勘合を貰わずとも入れていた。


「手前にあるのが梅郭と呼ばれる低級妓楼だ。ざっと60件ぐらいかな。梅店の主な客層はそこそこ裕福な一般人だ。ほら、外壁の色が桃色から緑に変化しただろ?妓楼の位は壁の色で見分けるんだ。このあたりは竹郭と言って地方の地主などが多い。そして、お前が行くのは松郭だ。外壁の色は店主の代替わりごとに塗り替えられるから一概には言えないが、大体は派手なものではなく品のいい色を選ぶ。松郭には3つの店があり、1つ目が松陵、2つ目が松香、そして3つ目がここ、松扇だ。」

「おっ天泉に高千!久しぶりだな。後ろにいるのは新しい子かい?今女将を呼んでくるから応接室に行っといて。」


真っ昼間ということもあり、ほとんどの遊女は玄関近くにはいないようだ。客引きのためにある格子の部屋にもまだ誰もいなかった。おそらくまだ寝ているのだろう。

 そんな事を考えていると一人の遊女が通りかかった。衣装を見る限りかなり位の高い遊女なのだろう。


「天泉姉さん!久しぶり!」

「おー、元気にしていたか?」

「私ね、今度の太夫候補に選ばれたの。」

「あれ?今の太夫の年季はまだ先だろ?」

「それが、大きな声ではまだ言えないんだけど桜華姉さんの身請けが決まりそうなの。それで太夫の枠があくから、今度、」

「あ、ごめん。今日は商談で来ていてね。また後で話は聞こう。お嬢ちゃん、行こうか。」


私はその遊女に一礼すると天泉についていった。流石は高級妓楼ということもあって柱の一本一本がとても丁寧に作られている。実家で父と暮らしていた頃の家を思い出させるような造りだった。

数分歩くとひときわ大きな部屋が見えてきてそこに座っていたのは30代後半で天泉と同じくらいの世代であろうこれまた美しい女性だった。


「久しぶりね。天泉。」

「私に会えなくて寂しかったのではないか?天魁。」

「またそんなことばかり言って。その子が新しい遊女候補?」

「あぁ。四半時ほど前に来たばかりなのだが松扇館にぴったりだと思ってね。10歳になりたて、賢くて話し方はまるで大人。しかも親に売られたわけでもなく自らやってきたときた。それを聞いた瞬間にお前の顔が浮かんできたよ。」


 天魁と呼ばれた女性は私のことを品定めするように見てきた。まぁ普通は自ら見を売りに来る10歳の少女なんて薄気味悪いよな。


「あなた、名前は?」

「杏和です。」

「よろしくね杏和。まぁ名前は芸名を使うことになるだろうから杏和と呼ぶのはこれが最後かもしれないわね。ということで、天蘭?そこにいるんでしょ?出てきなさい。」

「バレてたか…。」

そう行って出てきたのは先程天泉と会話をしていた遊女だった。

「はい、この子、あんたの新しい禿。桜華の身請けが正式に決まったらあんたが太夫になるんだから。禿一人じゃ示しがつかないわ。そう思うわよね?翠蘭も。」

「正直天蘭姉さんの禿は私一人じゃ務まりませんし、私も来年から客を取り始めるのでそろそろ一人と言わず三人くらいつけてもいいかと。」


翠蘭と呼ばれた女は天蘭の禿らしく、年は15程で目鼻立ちのくっきりとした美しい女性だった。もしかすると私と同じで西洋にルーツがあったのかもしれない。一方天蘭はまだ子供っぽく、次期太夫候補だとは到底思えないほどだった。

 私が思想にふけっている間に話は進み、私は天蘭の禿となることが決定した。そんなこんなでもう夕方になっていた。そろそろこの店も開店するらしく、男衆や遊女たちが慌ただしくしている。


「じゃあ、改めまして。私は天蘭でこの子は私の禿をしてくれている翠蘭。私は19で翠蘭は15よ。翠蘭は振袖新造と呼ばれている期待の新人なのよ?」

「杏和と申します。年は10です。よろしくお願いします。」

「天魁様から話は聞いているわ。これからよろしくお願いします。私はあと一年も立たないうちに遊女になるからその間に色々教えるわね。今日は天蘭姉さんも指名がないからゆっくりできそうなの。」

「じゃあまずは松扇館の案内からね?本館はもうお客が入り始めているから案内できないけど。まずはここが応接間よ。基本的に私達が使うことはないわ。そしてその隣りにあるのが主人の部屋。今は天魁様のお部屋ね。そして、あの建物が男衆たちの部屋。あっちが遊女たちの共同部屋。その隣りにあるのが湯屋。そのくらいかな?ちなみに、遊女にも色々な位があるの。じゃあ翠蘭が説明してあげて?私はちょっと行ってくるわね。」

「では私の方から。遊女になる前段階としてあるのが禿と新造です。禿というのは主に遊女の手助けをする15歳未満の子供です。そして、15歳になると留袖と振袖の新造に分けられます。芸の上達具合や容姿、体型、性格などを加味して今後に期待できるとされたものは振袖となります。そして遊女になると散茶、格子、部屋持、花魁、そして太夫に分けられます。外で格子の中にいる遊女たちを見てきたでしょう?あの方たちが格子、つまり客引きを兼ねた遊女です。部屋持になると、一人一部屋与えられてそこで接客をすることができます。そして先程見た雑魚寝部屋を脱出できます。部屋持ちになると専属の禿を持つことも許されるのでまずはここを目指すべきでしょう。そして花魁。彼女たちのレベルになると店主が客の選別を始めます。おもに財力が観点ですね。そして最後に太夫です。この夜月街では各妓楼に二人ずつと決められています。彼女たちは自分の意志で客を取ることができ、夜伽を強制させることもできなくなります。天蘭姉さんは齢19にして次期太夫候補の花魁なのでかなりの出世頭です。それでは、天蘭姉さんの部屋へと案内します。」


長々とした話に頭がはち切れそうになりつつもしっかり粗最後まで聞いて7割理解した私を褒めてほしいくらいだ。要するに偉くなれば要望が通りやすくなるというだけの話だ。妓楼は女の園と言われるが実際は花畑ではなく曼珠沙華の咲く墓場だ。互いが互いをを牽制しながら咲き誇っているがほとんどの女にとってここが人生の最終地点となる。なんとも恐ろしい。


「あ、翠蘭に杏和。ちょうどよかった。いま木簡と筆を貰いに行っていたの。あなたの名前を決めようと思って。一応妓楼では自分の名前と自分の仕える姉さんの名前を使って決めるのが風習なんだけど、そんなの気にしなくてもいいからね?これから20年近く使うかもしれない名前だからよく考えてね。」

「妓楼全体は案内し終わりました。とりあえずもう時間なので夕食を食べに行きましょうか。天蘭姉さん、ご飯食べに行きましょう。湯浴みの準備もしておきますから。」

「そうだね。いこっか。松扇館は妓楼では珍しくってみんなで一緒にご飯を食べるの。まぁお客が入ったときにはお客様と食べるから一緒には食べられないんだけどね。」


 普通の妓楼では個室をもつ妓女は自室で食べるらしいが、松扇館では妓楼を出たあとも助け合える関係をつくってほしいと言う女将さんの意向のもと大広間で食べることになっている。

 これは完全に憶測だが、太夫などの憧れるべき存在を身近に感じさせることで禿や下級遊女たちを鼓舞する役割もあったのだろう。打算的なあの人のことだからそう考えていてもおかしくはない。


「天蘭様よ!」

「うわぁ……綺麗……。」

「みんな、ご飯にしよっか!もうお腹減ったでしょう?私のことは待たずに食べてていいのに。」

「そんなわけにもいかないのを分かってて言ってるんですからたちが悪いですよ。ほら、食べますよ。」


 基本的には部屋持ちの遊女たちは個別の机があり、そこにお付きの禿たちも座っているようだ。

 禿は全員が全員誰か特定のひとにつくと言うわけでもないらしく、姉さんがいない禿専用のの大机も用意してあった。ご飯は基本的に質素なもので麦ご飯と一汁二菜だった。これでもかなり恵まれている方だと知ったのは他の妓楼からこちらに買い取られた遊女に話を聞いてからだった。

 そんな事を考えていると一人の禿がこちらに駆け寄ってきた。


「天蘭姉さん、お客様がお入りになったようです。紫の君だそうです。」

「げ、今日は来ないと思ってたのに。化粧もしてないよ。どうしよう。」

「私が着替えを用意してきますから天蘭姉さんは化粧だけでもしてきてください。杏和にもお願いしますね。」

「りょーかい。ありがとね翠蘭。じゃあ行こうか杏和。今日は晴れ舞台初日だからしっかりお化粧しなきゃね。肌綺麗だからおしろいはいらないかな。紅をひいて、軽く目元にも。そんで頬に乗っけて。あー、髪どうしよう。ほんとは前髪を作って尼削ぎみたいにするんだけど…。軽く束ねようか。」


今の私の髪型は腰ほどまである髪をおろしているだけ。髪を切れるような精巧な刃物は持っていなかったためここ2年位は伸ばしっぱなしにしている。一応この街に来る前に清流で水浴びをしてきたが遊女たちと比べると表面が傷んでいてお世辞にも美髪とは言えない髪だった。


「とりあえず桜華姉さんの禿の服を借りてきました。着替えさせるので姉さんは御自分の化粧を。よし、とりあえずその服脱いでこの籠に入れておいて。はい、これ自分で着られそう?」

「帯は普通の結びでいいですか?」

「構わないわ。私は姉さんの帯を結んでくるからこれを着ておいてね。髪の毛はちょっと待って。姉さん?帯結びますよ?」

「ありがとー。さすが翠蘭。あんたいつ着替えたのよ。」

「杏和と話しながらです。姉さんは喋ってないで手を動かしてください。はい、できましたよ。杏和も完璧ねね。」

「今から会う彼はこの国のおえらいさんだからくれぐれも粗相のないようによろしくね。まぁ基本は黙っとけばいいから。よし、行きましょうか。」


中に入るといたのは天蘭姉さんと同じくらいの年の男性だった。これまた先日の男児と同じく紫色の衣装を身にまとっていているので貴族か何かだろう。姉さんが気をつけろと言った意味もわかる。


「お久しぶりです。急なことだったのでびっくりいたしましたわ。」

「急かしてすまなかったね。あれ?新しい禿かい?君が翠蘭以外を同席させるなんてめずらしいね。」

「この子は杏和です。今日からこの妓楼に来たんです。」


天蘭姉さんから紹介を受けたので一礼しておく。それにしても天蘭姉さんの態度の変わりようはすごいな。客前だとこの態度になるから人気なのか。先程の違和感はこれで解消された。


「そうか。はじめまして。きみは杏和っていうのか。帯の結びがきれいだ。良家のご出身なのかな?そういえば名前に天とか蘭はつかないんだな。」

「今日来たばかりでして。まだ本名なんです。これから決めようと思っていたところにお客が入ったので決まらなかったんです。」

「あはは。すまないね。今日は伝えたいことがあってきたんだ。僕は東方の部族の反乱鎮圧の指揮を取ることになった。だから数カ月間はここには来られなくなる。」

「危険な任務なのですか?」

「父上が僕に直々に頼んできたんだ。おそらく大規模なんだと思う。それでこれをきみにと思って。」

「耳飾り?」

「今度太夫になると聞いたよ。おめでとう。太夫になれば今よりもっと多くの身請け話が来るだろう。僕は立場上きみを身請けできないけど、きみには幸せになって欲しいんだ。これを売れば高望みさえしなければ一生暮らしていけるくらいの金額にはなる。もしもいい人からの身請け話が来なくて、全てを破談にしたくなったらこの遊郭を出てそのお金で暮らしてほしい。君が夜鷹になるのが僕には耐えられないんだ。」


夜鷹とは道端に茣蓙(ござ)を敷いて体を売る女のことだ。元は妓楼の遊女だったものの年季が明けても生活する術が見つけられずにそうなるものは少なくない。身分の高い彼は遊女を身請けするなんてことはできないが天蘭のことを心配しているようだ。


「ありがとう。でも私はまだ19だからこれから色んな経験を積むし、そろそろ借金分の返済が終わるからそれ以降の働きは給料が貰えそうなの。それにまた来るでしょう?もう来れなくなるってときまでこれはあなたが持っておいて。」

「でも僕は今回の戦いで…。」

「あなたはそんな弱い人じゃないでしょう?死ぬわけがないわ。それにそんなに危険な任務ならお父様もあなたに任せるわけがないわ。大丈夫よ。」

「そうかな。そうだといいな。元気が出てきたよ。じゃあとりあえずこれを。また戻ってくるからその時に返して。」

「でもこの簪って…。」

「父上に見つかったら大惨事かもね。あははっ。元気が出たよ。ありがとう。それじゃあもう僕は行くよ。」


夜までの料金を払っているのにほんの数分で帰った彼は何者なのだろう。翠蘭に聞いても「偉い人ってことしか私は知らない」と言われただけ。真相を知っているのは天蘭姉さんと女将さんだけらしい。

 そういえば姉さんがもらった簪は私が先日もらったものににていた。あの男の子も身分が高そうな服を着ていたし何か関わりがあるのかもしれない。でもそんな事を気にしていても仕方ない。私は湯に浸かりながらそんな事を考えていた。

登場人物紹介

杏和:食にも困るような生活から抜け出すために自ら遊郭街へやってきた。達観した少女。

天泉:杏和が訪れた女衒の店主。なにやら松扇館と深い関わりが…。

高千:天泉の店で働く男。腕相撲なら誰にも負けない自身がある。

天魁:松扇館の女将。天泉の友人。かなりの才女で経営能力と慈悲の心を兼ね備えている。

天蘭:松扇館の太夫候補。今は花魁をしている。茶目っ気たっぷりだがお客の前ではクールな演技派。

翠蘭:天蘭の禿をしており優秀。次期花魁候補となっている。

紫の君:身分が高い人だけが着られる紫の服をいつも来ているためそう呼ばれている。天蘭の客。

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