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 ⑨某月某日某時

 電子メール



 蝉よりも蠅よりもうるさいのはあいつだ。 

 またあの牧師がやってきた。

 僕は遂に怒りに任せて手に例の彫像を握りしめてあいつに見せて言った。

 二度と来るな!!

 もし来たら、こいつを壊してやると。


 するとあの牧師、神の使い何て目じゃなくまるで悪魔のような眼差しで僕を睨み、あろうことかひっひっと嗤い、まるで舌なめずりするように去って行った。 

 なんて男だ。

 こちらは未だ喪が明けぬ身であるというのに、なんという恐ろしい奴なんだ、あいつは。


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