01生い立ち
私の母は世間一般でいういわゆる毒親だった。私が小学生の頃に母と父が別居した。
それからの人生は壮絶なものだった。いや、生まれる前もそうだったんだが、、、
私がどうやら父親に似ていたらしく毎日母は何かといちゃもんをつけてきた。
「あんたは本当に父親に似て出来損ないなんだよ」と小学生にしてはなかなかハードなことも言われていた。おまけに殴る蹴るも当たり前。
そんな中、母子家庭が理由で転校先でもいじめを受けた。転校する前の学校ではいじめがまったくなかった学校だっただけに転校先の学校での出来事は非常にこたえた。
学校でも家でも居場所がなっかた。そんな時、あまり学校には来ていなかったギャルの子が
よく私を放課後近所の公園やゲームなどに誘ってくれた。
私とは性格もタイプも違うのになぜ遊びに誘ってくれるんだろう。
私といて楽しいのかな。こんな自分なんかでいいのだろうかとずっとモヤモヤと考えていた。
「なんでいつも私を誘ってくれるの」と不思議に思った私はギャルの子に聞いてみた。
「遊びたいと思ったから誘っただけ。誰がなんと言おうと遊ぶ人は自分で決める」
あまりにもかっこよかった。たった一言でここまでかっこいいと思わせる言葉は当時の小学生の自分にはなっかた。
「こうやったら落ち着くでしょ。」
と、ふわっと後ろから抱きしめられた。
『気持ち悪いから近づかないで!!』
と母親に幼いころから近づいたら殴る蹴るしかされてこなった私には抱きしめてもらったことが衝撃的だった。
じんわりと背中から伝わってくる体温があったかくて泣きそうになった。
そんな矢先、その子は家庭の事情で突然転校していってしまった。