人の前でコスプレライブ配信をやってみた!
主人公:野々上 彩未
黒髪で身長168cmの美少女JK。18歳。身長のわりには貧乳ぎみだが、スタイルは良い。動画内では伊達眼鏡に、ツインテール。普段はコンタクトで、髪も下ろしている。シスコン。元男だが、ほぼ女性みたいなもの。女性が好きなこと以外、ほとんど男要素なし。
妹:野々上 舞香
彩未が美人な美少女だとすると、舞香は可愛さ全振りの美少女。身長は148cmで中学1年になったばかり。お姉ちゃんのことが大好きで、基本一緒にいる。絵が上手で、彩未のお手伝いをすることがある。
彩未の友達:冴木 恵
眼鏡にポニーテールの童顔女の子。吹奏楽部で、YouTubeで動画を見るのが楽しみ。彩未と舞香のツーショに何故か癒されるらしい。彩未が唯一クラスで話せる友達。
「ただいまー。」
「お邪魔します。」
結局、恵ちゃんを連れて家に帰ってきた。別に目の前でライブ配信をしなくてもバラさないと思うけど、念のためにすることにした。
「お姉ちゃんおかえり!…あ。」
リビングから出てきたのは私のラブリーマイエンジェルシスターの舞香だった。ちなみに月曜は会議日で部活が無いらしい。
「えっと、友達の恵ちゃんだよ。恵ちゃん、この子が妹の舞香だよ。」
「あ、よろしくお願いします。」
「生の舞花ちゃんだ…よろしくね舞花ちゃん!」
今恵ちゃんが小声で、生の舞花とか言っていた。確かにずっと写真しか見たことなかったもんね。
「お姉ちゃんが友達を連れて帰ってくるって、珍しいね。」
「あー、えっと…恵ちゃんに私があまのだってバレちゃったんだ。」
「あー…やっぱり。それで脅されたの?」
「やっぱり…?脅された訳じゃないけど、ライブ配信を目の前で見たいって言われちゃって。」
「え、なにそれ!私も見たい!」
「えぇぇ…。」
「どうぞ、ここが私の部屋です。」
ドアを開けて、二人を部屋に招き入れる。
「お邪魔しまーす。おぉ、凄く片付いてる!」
恵ちゃんがじろじろと部屋を見る。さすがにそんなに見られると恥ずかしいです。
「えっと、今から着替えるから、ちょっと待っててね。」
荷物を置いて、棚からコスプレ衣装を取り出す。
「…っ!ちょ、ここで着替えるの彩未ちゃん!?」
「別に女の子しかいないから良いでしょ?」
元々男だったし、女子に見られても何も思わないしね。最近男だった自覚が薄れてきてるけど。
「私の下着姿ぐらいで騒ぐなんて、恵ちゃんは大袈裟だなぁ。舞香なんか凄く静かだし…逆に私のことガン見してるぐらいだし。」
舞香は私の体を舐め回すかのように、瞬きもせずに凝視していた。
「まあ、なんというか、姉妹揃ってシスコンだね。」
「両思いって言ってよね。じゃあこの格好のままいるのもおかしいから、着替えるよ。」
それにしてもこのゴスロリ衣装、結構着にくい。見た目はかなり好きだけどね。バラみたいなカチューシャも可愛いしね。
「おー、眼鏡なしで髪を下ろしてる方が似てるね!」
「やっぱりそう思う?でもなぁ、ちょっとぐらいは変装しないと怖いし…。」
「だよねー。あ、写真撮らせて!」
「良いよー。」
「えーと、こんにちは~。平日の夕方に見てくれる人がいるのかわからないけど、ゲリラライブ配信を始めまーす。」
今は17時前。部屋には私と舞香と恵ちゃんの3人。2人はカメラに写らないところで、私を観察している。
「んー…今日は編集作業でも写すことにしますね。」
パソコンを操作して、画面も写す。
次の動画は、バレー部に入った妹にバレーボールを教えようとしたときに思い付いた事をしている。それは、バレーボールの練習用動画だ。
舞香にバレーを教える際に、動画を撮ってもらい、それを編集してアップする。これならゲームに興味のない人や、バレー関係の人にも見てもらえるはず。そうして、視聴者を増やしていく作戦なのだ。
あー、次は水泳の動画でも撮るか。近くに平日の午前限定で、2時間6000円で貸し切りにできるプールがあるから、そこで動画を撮ろう。これは伸びるぞ…!
ちなみに前世では、バレーと水泳だけは出来た。他は今の方が出来る。高スペックな体で助かった。
「んー…あ、こんにちは~。すみません、来てるのに気付かなかったです。」
気付いたら30人ほど人が来ていた。こんな時間なのに見てもらえるなんて、視聴者が増えてきた証拠だね。
「じゃあ編集は終わって、雑談でもしましょうかね~。何か質問とか、話題とかありますか?」
視聴者に話題提供を求めてみる。
チャット
:今日は何で急に配信始めたの?
「あー、それはですね…ついに学校の友達に、私がYouTuberをしてることがバレたんですよね~。」
チャット
:なん…だと…
:草
:マジかwww
「それでー、誰にもバラさない代わりに、目の前でコスプレライブ配信して言われたんですよね。」
チャット
:わけわからんwww
:ナイスw
:友達って男?
「友達は…どっちだと思います?」
チャット
:女性
:女
:女子一択だろw
「あ、さすが私の視聴者さんですね。正解ですよ~。だから、この部屋には女子が3人もいるのです!」
チャット
:3人?あ、妹か。
:妹もいるのかw
:二人とも喋って
「二人とも喋ってってチャット来てるよ~。…二人ともめっちゃ首振ってますね。」
チャット
:どうにか喋らせて
:普通断るだろww
「んー…あ、二人ともパンツ見えてるよ~!」
「ちょ!」
「何言ってるのお姉ちゃん!」
二人は大きな声を出しながら、スカートを押さえた。三角座りをしているのが悪いのです。まあ実際は、黒パンのせいで見えてなかったんだけどね。
チャット
:有能
:可愛い声が聞こえたぞ!
:切り抜き班はよ!
「ふっふっふ…このぐらい簡単よ。今見ている視聴者さん達は、私が収益化出来るようになった暁には、お礼のスパチャをするのですよ?」
チャット
:任せろ
:少しでいいなら
:その代わり、また頼むぞ
「ふっ、任せるがいい!私はそのお金で2人の機嫌を取らないといけないからな!スパチャ頼んだぞ!」
あー、ちょっと楽しくなってきた。ちなみにさっきからずっと、2人に睨まれ続けている。…後で土下座して、何でもするって言っておこう。
「ねぇ恵さん…調子乗ってるお姉ちゃんも可愛いですけど、そろそろギャフンと言わせたくないですか?」
「いいね…どうしよっか?」
…何やら2人がこそこそ話し始めた。そろそろやめておかないと、何かが起きそうだね。
「えーっと、他に話題とかないですか?」
チャット
:今日の下着の色教えて
:↑おい、消されるぞ!
:↑あまのちゃんにセクハラはやべぇwww
「そういうこと聞く男子って超キモいです。私が言うわけ…「黒の透けてるエロい下着だったよー!」ちょ、おま!何言っちゃってんの!?」
くっそ、舞香め、やりやがったな!
「そ、そういう嘘は良くない…「さっき私の目の前で着替えてたじゃん!証拠写真もあるんだからね!」め、じゃなくて、お前まで言いやがったな!しかも写真とか撮ってんじゃねーよ!?」
次は恵ちゃん…いや、恵までぶちまけやがった!ちょ、2人して何言ってくれてんの!?
「さっきのやり返しってか!?お前ら、今何人の人が見てると思ってんの!?」
「104人でしょ?」
「知ってて言ったのかよ!性格悪いな!」
「お姉ちゃん、落ち着いて!ごめんなさい!」
「ごめんね、あまのちゃん。」
「あー、もう!スー、ハー…。後で覚えてろよ。…よし、視聴者の皆さん、この数分間のことは忘れてください、いいですね?」
チャット
:草
:切り抜きました。
:それは強引すぎるwww
:黒くてエロいの履いてるの?w
「…これから下着のことに触れたらブロックしまーす。」
チャット
:怖いw
:ガチトーンww
:このメッセージは削除されました。
:ブロック早すぎwww
「あーあ、残念ながら1人ブロックされてしまいました~。…次にされたいのは誰ですか?」
「じゃあそろそろ配信終わりますね~。さよなら~。」
配信を終わり、機材をシャットダウンしていく。
「おーわりっと。…さて、何か言いたいことはありますか?」
「あ、えっと、ごめんね?」
「お姉ちゃん、ごめんなさい…。」
私が2人に近付くと、自ら進んで土下座をする2人。
「まあそこまで謝るなら、許してあげないこともない。」
「ホント?ありがとね!」
「お姉ちゃん優しい!」
「あ、条件はあるから。今から脱いでね。」
「…え?それはどういう?」
「私の下着写真も撮ったんでしょ?だから、私も2人の下着姿を撮ります。」
「そ、それはさすがに…。」
「断るの?じゃあ…何されても文句言わないでね?」
「うぅ…分かりました、脱ぎます…。」
「舞香ちゃん!?」
おぉ、舞香が大人しく脱ぎ始めた。
「こういうときのお姉ちゃんは本当に怖いから、素直に従った方がいいよ…。」
「うぅ…分かりました…。」
恵ちゃんも脱ぎ始めた。
「ほら、早くしなよ~。」
私のスマホには、2人の下着写真が保存されることとなった。
あと、私のブチギレ場面が切り抜かれてて、ちょっとSNSで伸びてた。ちょっとチャンネル登録者数も増えた。…微妙に嬉しくないです。
今回も読んでいただき、ありがとうございました!