家に帰って舞香と話してみた!
更新が急に途切れて申し訳ありませんでした。
最近、とても忙しかったので、更新できませんでした。
総合評価も3000ポイントを超えてたし、コメントまで来ちゃいました。せっかく読んでくれる方がいるのに、すみませんでした。
今回は、最後が少し暗いかもです。しかし、バッドエンドにするつもりはありません。
「あーあ、もうお別れだね。」
新幹線から降り、メルクさんとは駅で解散することになっていた。
「そうですね。この3日間が凄く早かったです。」
「やっぱり今日はうちに泊まっていかない?」
「舞香からLINEが来てるので、やめておきます。」
新幹線に乗っていると、舞香からLINEが来ていた。内容は、私を最寄り駅まで迎えに行くね、との事だった。さすがに4日も帰らないのは、私も舞香に会えなくて寂しい。
「そっかぁ。じゃあ解散で。また今度遊ぼうね。」
「はい、3日間ありがとうございました!」
「それじゃあね。あ、次会うときは、告白の返事をしてね。」
メルクさんはそう言って、歩いていった。
今度会うときは、しっかりしないと。
「よし、帰るか!」
私は自分の家に帰るため、改札に向かったのだった。
「お姉ちゃん!」
最寄り駅で電車を降りて、改札を出ると、舞香が待ってくれていた。
「あ、舞香!」
私が気付いたときには舞香は目の前まで来ていた。
そして、ぎゅっとハグされた。
「おかえり、お姉ちゃん!」
「ただいま。わざわざ迎えに来てくれてありがとね。」
「早くお姉ちゃんに会いたかったから!」
舞香はそう言って、私と手を繋いだ。
「帰ろう、お姉ちゃん!」
「ただいま~。おぉ、なんか家が久しぶりに感じる。」
「3日ぶりだけどね。お姉ちゃん、お風呂に入る?」
「んー…そうだね。今日も暑かったし、汗を流したいかも。」
「じゃあ、私が洗ってあげるね!」
「舞香、ありがとね。」
私は荷物を置いたりしたあと、舞香とお風呂に入った。
今は舞香が背中を洗ってくれている。
肌を傷つけないようにって、手で洗われてるから、少しくすぐったい。
「あ、なんかお姉ちゃんの肌が前より綺麗になってる!」
「ホントに?いっぱい温泉に入った甲斐があったよ。」
「何回ぐらい入ったの?」
「えーっと…初日に1回、2日目に3回、今朝に1回だったかな?合計で6時間ぐらいは入ったかも。」
「3日でそんなに入ったんだね。お姉ちゃんはお風呂が好きだもんねぇ。」
「うん。一人で入るのも好きだけど、こうやって、舞香と入るのも好きだよ。」
「私も好きだよ!あ、温泉って一人で入った訳じゃないんだよね…?」
「うん。ほとんどメルクさんと一緒に入ったよ。いやぁ、スキンシップが多くて、何回ものぼせそうになったよ。」
「へぇ~…そう、なんだ。」
「それがどうしたの?」
「何でもない、よ。はい、次は前を洗うね。」
「自分で洗うから大丈夫だよ。」
「お姉ちゃんは疲れてるだろうから、私に任せて。」
「いや、でも、恥ずかしいし…。」
「いいから!ほら、手をどけて。」
「うぅ…はぁーい…。」
舞香に全身を丁寧に洗われたあと、2人で湯船に入った。手で全身をくまなく洗われるのは、凄く恥ずかしかった。メルクさんにもされてないのに…。
今は、私の足の間に舞香が座っていて、私にもたれている。
「あー、なんか帰ってきたって感じ。」
「そうなの?」
「うん。メルクさんといるのも楽しかったけど、やっぱり家で、舞香とゆっくり過ごすのは別の良さがあるよ。」
そう言いながら、舞香の事を抱き締める。
「こうやって舞香を抱き締めてると、癒されるんだよね。」
「へ、へぇ~。そ、そうなんだ。」
「うん。身長差がある分、より抱き締めてる感じが強くて好きなんだよね。」
「私も、お姉ちゃんに抱き締めてもらえるの、好きだよ。」
「そっかぁ。それなら良かったよ。」
夏だからそんなに長くは入ってないけど、ちょっとだけゆっくり過ごした。
お風呂に入って、ご飯を食べると、疲れていたのかすぐに眠たくなってきた。
「舞香、ちょっと眠たいからもう寝るけど、一緒に寝る?」
「うん!今すぐ準備してくるね!」
私と舞香は、私の部屋で寝ることになった。
「んー…なんか部屋に戻ってきたら元気になってきた気がする。」
寝転がった瞬間に目が覚めてきた。あとはリモコンで照明を消すだけなんだけどなぁ。
「じゃあ、旅行の話を聞かせてよ。」
私の腕の中で寝ていた舞香が、そう言った。
背中を私の方に向けているから、顔は見えない。でもこっちの方が寝やすいし、抱き締めやすいんだよね。
「じゃあ寝れそうにないし、簡単に話すね。詳しくは、また動画を見てね。」
私は旅行の思い出を話し始めた。
「色々あったけど、すっごく楽しかったなぁ。特に一番驚いたのは…あ、えっと…。」
「何が一番驚いたの?」
「あー、えっと、あれ?なんだったかなー?」
「お姉ちゃん、嘘が下手だよ。早く教えて。」
「あはは、やっぱりバレるよね…。えー、でもなぁ…。」
こんな事、舞香に言いにくいし…。
「早く教えてよ。怒るよ?」
「あ、それはダメ。じゃあ…言うね。」
舞香が怒ってるのは、別に怖くない所か、とても可愛いんだけど…すっごく機嫌が悪くなるんだよね…。前に、私が舞香と出掛ける約束をドタキャンしたときは、1週間口も聞いてくれないし、目も合わせてくれなかったんだよねぇ。
はぁ…言いたくなかったけど仕方ないかぁ。
「えっと…あのね、私、メルクさんに告白されちゃった。」
「…え?どういうこと?」
「だから…メルクさんに好きって…付き合おうって言われた。」
なんか自分で言うのは恥ずかしいなぁ…。
「ねぇ、お姉ちゃん…。」
「ん?どうしたの?」
「メルクさんと付き合ったの?」
「あー、それはまだだよ。会ったばかりだから、次会ったときに教えてって。」
「へぇ…それなら…。お姉ちゃん、びっくりしたのはそれだけ?」
「え?あ、えっと、うん。」
「だから、嘘が下手だって。これより驚いたことってなに?」
え、あれを言えと言うんですか?はぁ、なんで私はこんなに嘘が下手なの…。
「あ、あのね…メルクさんにディープキスされちゃった。」
「…は?」
私が話した瞬間に、腕の中にいた舞香の動きが止まった。
「…え、それってどういうこと?付き合ってないんだよね?」
「うん…。えっと、メルクさんが急にしてきて…。」
「それで、お姉ちゃんは怒ったの?」
「あ、それは…えへへ…。」
「なんで?」
「え?」
「なんで怒らないの?あの人のことが好きなの?」
「好きか嫌いかで言うと…好きだけど…。舞香、どうしたの?」
なんか急に、舞香の声が大きくなった。え、怒らせちゃった…?
「お姉ちゃんって、私のことが好きなんじゃないの?どうして急にされたのに喜んでるの?」
「そ、それは…ごめんね。」
「お姉ちゃんって、私じゃなくても女の子なら誰でも良いってこと?」
「あ、違うよ、そういうことじゃない…。」
「私のことが好きって言ったのに、あれは嘘だったんだ。」
「違うって!舞香のことが好きなのは本当だよ!」
「へぇ…私、お姉ちゃんのことが信じられなくなっちゃった。」
「ごめん…。でも、私は舞香のことが一番好きだから!」
「そうなんだ。そう言うならさ…。」
舞香は私の腕から出てきたと思ったら、私の上に乗った。馬乗りって呼ばれるやつ。
「お姉ちゃん、私と付き合ってよ。それで、私ともキスして?」
舞香は私の頭の両隣に手を置き、体を倒してきた。床ドンというやつだ。舞香の髪が私の頬に当たる。
凄く、顔が近い。そして、その舞香は…泣いていた。
「あ、え…?泣いてるの?」
「そんなことは別にいい!私と付き合ってくれるの?それとも…付き合わないの?」
舞香の目から溢れた涙が、私の顔に落ちてくる。
「え、どうして泣いてるの…?」
「分からないの?」
なんで…?舞香が私を好きなのは、姉としてじゃないの…?
「前からお姉ちゃんの事が好きって言ってるのに…お姉ちゃんは私を置いて、別の女の人と旅行に行って、キスまでしたって言ってるんだよ?私のことが好きっていってくれてたのに、裏切られたんだよ?」
「舞香…。」
そっか。舞香も私と同じで、恋愛的な意味だったんだ。気付いてあげられなかった。
「ごめんなさい。舞香に好きって言ったのに、こんなのは不誠実だったよね…。」
私は…どうするの?舞香とメルクさんのどちらを選ぶの?
舞香は妹だよ?女性同士でも大変なことが多いのに、実の妹なんだよ?親にも何か言われるかも。
「お姉ちゃん。私を選んでくれるの?それとも…。」
目の前には、泣いている舞香がいる。私が泣かせてしまった…ちゃんと、謝らないと。
「舞香、こんなお姉ちゃんでごめんね。妹を泣かせちゃうなんて、姉失格だよね…。
ねぇ、舞香。」
「うん…お姉ちゃん、どっちを選ぶの?」
私は…お姉ちゃん失格だなぁ。そっちを選んだら、どうなるかなんて分からないのに。
「舞香…私はね…。」
舞香に、はっきり言わないと…だね。
ごめんね、こんなお姉ちゃんで。
お読みいただき、ありがとうございました!
彩未がどちらを選ぶのか、既に私の中では決まっています。
バッドエンドにするつもりもありませんし、次回は早めにあげられるように頑張りますね。
最近、コメントが多くて嬉しいです。こんなに貰えたのは初めてなので、驚いています。




