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ファンと初遭遇してみた!

最近投稿頻度が落ちていて申し訳ないです。

その代わり、今日はもう1話あげれるように頑張ります。

ぽけーっと、メルクさんに手を引かれながら歩いていると、急にお姉さんが立ち止まった。


「あうっ、すみません。」


当然のごとく、メルクさんの背中に顔をぶつけた。


「あ、急に止まっちゃってごめんね。人が少ないし、ここでオープニングを撮ろうと思ってね。」


周りを見てみると、駅の近くの人通りが少ない場所にいた。


「あ、そうですね。…えっと、どう撮りますか?」

「自撮り棒を使って2人で撮るか、私がカメラを持って、あまのちゃんを撮るか…よし、あまのちゃんを撮ろう。」

「え、いや、2人で撮りましょ?」

「でもなー…やっぱりあまのちゃんを撮りたい…。」


なんで私だけを撮ろうとするんですかね…?


「あのー、すみません。メルクさんとあまのちゃんですか?」


名前を呼ばれて振り返ると、スーツを着た、OLぽいお姉さんがいた。


「そうですよ。もしかして視聴者さんですか?」

「はい!メルクさんのファンです!あまのちゃんも、コラボの時から好きになりました!」

「ありがとうございます。」

「おー、ファンの人と初めて会った…。ありがとうございます。」


私のことも知ってくれてるっていうのは嬉しいなぁ。


「あの、握手してもらえませんか?」

「はい、喜んで。」


メルクさんがニコッとしながらお姉さんの手を掴んだ。さすが慣れてらっしゃる。


「あまのちゃんもいいですか…?」

「あ、私もですか?えっと…これでいいですか?ちょっと恥ずかしいですね。」

「わぁ、ありがとうございます!お二人とも凄く美人で背も高かったので、すぐに気付きました!」


OLのお姉さんが嬉しそうにニコニコ話してくれる。メルクさんは私より背が高く、170cmぐらいはある。今日は歩けるようにスニーカーだけど、ヒールだともっと高いんだろうな。


「ふふっ、ありがとうございます。あ、そうだ。

お願いしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?」

「私にですか…?私でよければ何でもどうぞ。」

「ありがとうございます。実は今日から私たち旅行にいくのですが、動画のオープニングを撮ってもらいたくて。」

「あ、前のコラボの時に決めてたやつですね!もちろんお手伝いします!」

「ありがとうございます。じゃあカメラはこれを使ってくださいね。」


メルクさんは、カバンからビデオカメラを取り出した。あれって最近出た高いやつだよね?テレビで見て、すごい高性能だなぁと思った記憶がある。10万円以上のやつを買ったんですね…さすがです。


「はい!出来るだけぶれないように頑張ります!」

「お願いしますね。じゃああまのちゃん、撮ってもらおっか。」

「はい!でも、何を話せば良いんですか?」

「適当に、普段通りで大丈夫だよ。じゃあお願いします。」

「はーい!撮りますね。3,2,1…。」


お姉さんが手で挨拶を出した。




「はーい!皆さんこんにちは。メルクです。

今日からですね、隣にいるあまのちゃんと2泊3日の旅行に行きます!ぱちぱち~!」

「あ、あまのです。よろしくお願いします。」


ペコリと頭を下げておいた。メルクさんのテンションの切り替えが凄い。ビックリしちゃった。


「行き先は前から行っていた通りに、伊勢志摩です。観光とか、食べ物とかを存分に楽しんでこようと思います。ねぇあまのちゃん、この旅行は楽しみだった?」

「あ、はい!メルクさんと実際に会うのは初めてで、凄く緊張してますけど、楽しみです!」

「もぉ、緊張しなくて良いのに!」


メルクさんが私の後ろに回り込んできて…抱き締められた!


「ちょ、メルクさん!?」

「そんなに慌てちゃって~…嫌なの?」

「あ、違います!そんなことありません!むしろ大歓迎です!」


あ、勢いに任せて言っちゃった!


「ふふっ、じゃあまた抱き締めてあげるね。それじゃあオープニングはここまでで、そろそろ新幹線に乗りたいと思います。ではでは~!」

「あ、ばいばーい!」




「よし、オープニングはこれで大丈夫でしょ。カメラありがとね。」

「いえいえ!目の前でイチャイチャしてくださってありがとうございました!」


メルクさんがお礼を言うと、OLのお姉さんは凄く良い笑顔でそんなことを言った。くそぅ、私は凄く驚いたのに…!


「あ、3人で写真撮りましょう。お姉さんの顔を隠してから、後でSNSに上げてもいいならだけどね。」

「はい!ぜひお願いします!」


あ、私が喋ってない間にどんどん話が進んでいく。さすが本物の女性ですね。


「ほら、お姉さんはもっと寄って。あまのちゃんはお姉さんに抱き付くぐらい近付いてね。」

「え、あ…失礼します!」


OLのお姉さんを私とメルクさんで挟んで写真を撮った。勢いでOLのお姉さんに抱き付いたから、私もお姉さんも顔が赤い写真が撮れた。


「お姉さんのTwitterのアカウントを教えて。」

「あ、はい!…あまのちゃん、動けないです…。」

「ふぇ?…あ、ごめんなさい!すぐ離れます!」


つい、抱き付いたまま2人の会話を聞いてしまっていた。完璧に動作が止まってた…。


「これです。」

「あ、あなたがサチさんだったんですね!初期の頃から応援ありがとうございます!」

「え、知ってくださってたんですね…!こちらこそありがとうございます!」

「サチさんのお陰で今も頑張れてます。DMで写真送っておきました。あとフォローもしておきましたよ。」

「わぁ…ありがとうございます!これからも応援してます!頑張ってください!

あまのちゃんのことも応援してるからね!」

「ありがとうございます!」

「そろそろ仕事行かないと…。写真とか握手とか、あとハグとかありがとうございました!あと3年は頑張れそうです!」

「それは良かったです。また個人的に会いたいので、お誘いしますね。」

「やった!凄く楽しみです!それでは!」


OLのお姉さんは走り去った。


「サチさんと会えるなんて…。ふぅ、それじゃあ行こっか。」

「はい、行きましょう。」


気付いたらメルクさんに手を繋がれていて、私はまた背中を追いかけて駅に向かった。

お読み頂きありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] あまのちゃんとメルクさんの百合最高です。OLのお姉さんうらやましい [一言] 他のバンドではどのバンドが好きですか?        小説に関係のないことですいません。
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