初ゲスト配信をやってみた!
舞香回です。
最近またRAISE A SUILENというバンドへの熱が高まったため、余計に投稿がゆっくりになっております。皆さんもぜひYouTubeで調べてみてください。
「どうお姉ちゃん?似合ってる?」
私の前には、だて眼鏡にツインテールの舞香がいた。
「うん、似合ってるし、凄く可愛いよ!私より似合ってるからちょっと嫉妬しちゃうよー。」
「えへへ、そっか。それなら良かったよ。」
「あとはこのマスクをしてね。私がしようと思って買った布マスクなんだけど…ちょっと似合わなくて。」
一応ちゃんと選んだんだけど、美人過ぎたのだ…というより、マスクをすることに慣れてないから、マスクをした自分を好きになれなかった。
「どう?私は似合ってる?」
「うん!舞香は何でも似合っていいね!」
私は可愛い系の服とかは似合わないのに、舞香は可愛い系もカッコいい系も似合うのだ…羨ましい。
「じゃあ配信を始めるから、呼んだらカメラに写るところに来てね。」
「はーい!」
「はーいこんばんはー。」
チャット
:こんばんは!
:ゲストまだ?
:ゲスト誰だー?
今日の配信タイトルは、『1週間ぶりの配信&初ゲスト!』である。
「ゲストは…目の前にいるけど、もうちょい待ってね。最近配信や動画投稿をほとんどしてなかったのに、登録者が3000人を超えました!Twitterで宣伝してくれていた人がいるのも知ってます!ミカノさんは絵も描いてくれてたし、凄く嬉しかったです!ありがとうございます!」
チャット
:3000人おめでとう!
:ミカノさんの絵がさらに上達してたね
:あのあまのちゃんの絵は最高だった
ミカノさんは、私のデフォルメキャラの体操服姿の絵とかを描いてくれていた。まるで実際に見たことがあるかのようなリアルさだったなぁ。
「他にも色々喋りたいけど、ずっと立たせてるのは良くないので、ゲストを呼びまーす。どうぞ~。」
「はーい!お姉ちゃん、座るね。」
舞香は私の足の間に座った。今日はいつもと違って、ソファーに座って配信をしているから、余裕で座れるのです。さすがにずっと足の上だと、舞香もお尻が痛くなるかもしれないもんね。
「というわけで、ゲストは妹です!」
「こんばんは皆さん。今日はよろしくお願いします。」
舞香はそう言ってペコリと頭を下げた。
私はなんとなく舞香の頭を撫でながら、視聴者の反応を見た。
チャット
:おー!ついに妹ちゃんだ!
:マスクをしててもわかる可愛さ
:マスクとって
:声も可愛いぞ!
「マスクはダメです。さすがに中学生が身バレは危ないですので。えっと、なんて呼べば良いかな?考えてるって言ってたよね?」
「あ、うん。えーっと、皆さん私のことはミカノって呼んでくださいね~!」
「ということで…え?ミカノ?」
「うん。私がTwitterとかで使ってる名前なんだよ~。」
「ミカノって…あのTwitterで絵を描いたり、私の公式ファン1号の?」
「そうだよ?」
「え、えぇぇぇぇ!!!マジで!?」
チャット
:なん…だと…!?
:ファン1号は妹ちゃんだったのか!
:知ってたw
「だって、お姉ちゃんの一番近くにいる私が、お姉ちゃんの応援をしないわけないじゃん?」
「いや、でも、今まで何も言わなかったし!」
「お姉ちゃんのその反応が見たかったんだよ~!」
舞香は体を捻って振り返り、ニコッと笑った。くそぅ、カメラに写ってないのに凄く良い笑顔をしやがって…!
「あー!なんで気付かなかったんだ!よく考えたら私と似たような名前の付け方じゃんか~!」
(あ)ミ (まい)カ ノ(のうえ)って名前の付け方でしょ?私が名前の頭文字と名字の頭文字だから、舞香は名前の最後と、名字の頭文字ってか!
「うぅぅぅ!なぜ気付かなかったんだ!」
「ちょ、お姉ちゃん、悔しいからってそんなに抱き締めないでよ…!」
「うぅぅぅ…こんなに抱き心地の良い体をしやがって…!」
「普通だからね!?あ、頭の匂い嗅がないでっ!」
「スーハー…スーハー…あー、良い匂い…ちょっと落ち着いた。」
「お姉ちゃんが変態なんだけど!?」
さっき一緒にお風呂に入ったはずなのに、私と違う匂いがするのはなぜなのだ…。
チャット
:あまのちゃんが変態で草
:動転しすぎwww
:尊い…のか?w
「あー、落ちついたっ。次から隠し事はしないでよねー!」
「ごめんなさい…謝るから匂い嗅ぐのやめて…。」
「良い匂いだよ?…なんか暖かくなってきたね。照れてる?」
「恥ずかしいのっ!そろそろ怒るよ!?」
「嫌われたくないからやめときまーす。
はい、まぁこんな感じで凄く仲が良いですよ~!」
「それは否定しないけど…抱き付いてるのはやめないんだね。」
「嫌?」
「嫌じゃないよ。そろそろ進めよ?」
「はーい。今日はミカノちゃんのリクエストで一緒にライブ配信することになりました~。」
チャット
:仲はよさそう
:ミカノちゃん可愛い
:嫌がってるように見えてデレデレだな
:その心は?
「え、えっと…お姉ちゃんが最近構ってくれなくて…寂しかったから。」
「なんと…寂しくさせてごめんね。今日と明日はずっと一緒にいようね。」
あー、やってしまったなぁ。最近舞香も忙しそうで、全然一緒にいれなかったし…でも、寂しがってもらえるぐらいには好かれてるようで嬉しい。
チャット
:あまのちゃんもっとミカノちゃんと一緒にいてあげて
:もっと一緒に配信して
:マスク外して
「皆で協力して私のマスクを外させようとするのはやめませんか?お姉ちゃんが許さないと思うけど。」
「もちろん許しません。ミカノの素顔は私だけの秘密です。」
チャット
:残念
:親とか友達も知ってるだろw
「今ここにいるのはミカノちゃんですよ?他の人が知ってるわけ無いじゃないですか。」
「お姉ちゃん、自分で何を言ってるか分かってるの?」
チャット
:草
:今日のあまのちゃんは少しおかしい模様
:いつもと同じでは…?
「ちょ、いつもと同じって酷くない!?」
「まあお姉ちゃん、落ち着いて。皆さんは盛り上げようとしてくれてるんですよ。たぶんきっと。」
「ミカノちゃんも若干酷い気がするけど…まあいいや。
何かミカノちゃんに質問ありますかー?」
チャット
:お姉ちゃんのことどう思う?
:シスコン?
:彼氏いる?
:下着の色教えて
「あ、次から下着の色聞いたやつはブロックと通報しまーす。私にならともかく、中学生にそれを聞くのは逮捕されても文句言えねぇからな。」
「お姉ちゃん落ち着いてって。別に私は怒ってないから!」
チャット
:お前らが欲望に忠実過ぎて草
:↑お前も同類だろw
:人が増えてくると、民度も下がるな
「民度に関しては…皆さん次第ですね。ミカノちゃん、何か答えたいのあった?」
「えーっと…あ、彼氏はいませんよ。お姉ちゃんのことは大好きです。好きな異性のタイプは…うーん、異性を好きになったことがないんですよね~。」
チャット
:これは…!
:まさかの両思いか?
:姉妹ラブも良いと思います
「おー、嬉しいですね~!あとで詳しく聞こうと思います。それじゃあ今からは2人でゲーム実況をしていきますね~。」
「え、詳しく聞かれるの…?えっと、質問は時々返していきますね~。」
「ミカノちゃんも成長期ですし、そろそろ終わりますね~。おやすみなさい!」
「寝まーす。おやすみなさい。今日はありがとうございました~!」
チャット
:ミカノちゃんおつかれ
:また2人で配信してー
:次はマスク外して
「じゃあ今日は一緒に寝よっか?」
「はーい。じゃあおやすみなさい!」
「待って、まだ寝ないで。」
2人でベッドに寝転がった。舞香はすぐに寝ようとしたけど、それを私は止めた。
「舞香、寂しがらせてごめんなさい。」
「お姉ちゃん…別に大丈夫だよ。」
「でもね…そんなに好きになってもらえたのは嬉しいって思っちゃった。」
「えへへ、お姉ちゃん、好きだよ。」
「うん、私も好きだよ。」
「寝よ?」
「うん…そうだね。寝よっか。」
はぁ…妹に付き合ってとか言えないよな…。私は元男だけど…舞香は普通の女の子なんだから。
私はモヤモヤとした気持ちのまま、気付いたら寝ていたのだった。
お読みいただきありがとうございました!
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