指名されてみた!
そういえば、50000PV達成しました!っていうのを忘れてたうちに、60000PVいきました!
ありがとうございます!
主人公:野々上 彩未
黒髪で身長168cmの美少女JK。18歳。身長のわりには貧乳ぎみだが、スタイルは良い。動画内では伊達眼鏡に、ツインテール。普段はコンタクトで、髪も下ろしている。シスコン。元男だが、ほぼ女性みたいなもの。男要素は女性が好きなことのみ。弱点はボッチ。
彩未の友達:冴木 恵
眼鏡にポニーテールの童顔女の子。吹奏楽部で、YouTubeで動画を見るのが楽しみ。彩未と舞香のツーショに何故か癒されるらしい。彩未が唯一クラスで話せる友達。
「…え?体育祭の応援合戦で、一番先頭で踊ってほしい?」
中間テストが終わり、体育祭があと数週間と迫ってきたある日。私は団長と応援合戦のリーダーをやっている2人にお願いされていた。
「皆で話してるうちに、彩未ちゃんが先頭で踊ってるのが一番華やかで良いよねって話になったの。」
「嫌なら別にいいんだけど…やってくれないか?」
うちの学校の体育祭は、1年から3年を3団に分けて行われる。その為、3年が基本的にリーダーとなり、体育祭の準備を進めていく。
応援合戦では、団の9割ぐらいの人が参加し、皆で踊ったりして、点数を競う。これはかなりの点数が貰えるため、競技部門も含めた総合優勝に関わる、かなり大事なものなのです。
あ、団長は男で、応援合戦のリーダー、略して応援リーダーは女の子。二人とも容姿が良いから、かなりモテるらしい。こういうときに前に出て何かをする人は、大体陽キャだから、私より人脈があって、モテるのだろう。
「えー…前に出て踊るって、めっちゃ恥ずかしいじゃないですか…。ちなみに、何をするんです?」
「彩未ちゃんには男性パートを踊ってほしいの。」
「ん?私も女ですよ?」
「この学校には、彩未ちゃんと踊っても負けないぐらいのイケメンはいないんだよ。」
えっと、私が美人だから、どうしても劣ってしまう的な?そんな事は別に気にしないけど…男と踊らなくていいのは嬉しいな。
「あとはね、彩未ちゃんはクラスであんまり前に出ないから目立たないけど、それでもやっぱりモテてるの。そんな人と一緒に踊ったら…周りからの嫉妬が凄くなるって男子勢から抗議されちゃって。」
ん?それって喜んでいいの?地雷みたいな扱いじゃない?触れたらダメ的な。
「えー、でもなぁ…。目立つのそんなに好きじゃないんだけど…。」
「私的には、出来たら彩未ちゃんにやってほしいの。こいつが一番前でやるのが普通だけど、華がないからさ。」
「俺たちが前でやるより、よっぽど注目が集まるだろ?冴木もそう思うだろ?」
普通は団長が一番前だもんね。別に2人が前でも華はあると思うけど…。
というか冴木?あ、恵ちゃんか。
一緒に昼御飯を食べてたから、目の前にいるんだよね。
「え、急に私に振るの?んー…嫌じゃないならやってほしいかな?私も彩未ちゃんが前で踊ってるのみたいし。」
「ほら、冴木もこう言ってるし、頼む。」
「彩未ちゃんお願い!」
団長と応援リーダーが私の前で頭を下げる。
「ちょ、分かった、やるからこんな所で頭を下げないで!」
陽キャ2人が陰キャな私に頭を下げてるとか、凄く注目されるんだからね!
「やった!ありがとう彩未ちゃん!」
「すげぇ助かる!また今度なんか奢るわ!」
「別にいいよ。あ、じゃあ代わりに教えてほしいんだけど、2人って付き合ってるの?」
私が質問した瞬間、2人が止まった。
「え、え、なんでそう思うの?」
「なんか…定番だから?団長ってモテるようになるらしいし、2人から仲が良いオーラが出てたし。」
「そ、そっか。」
「で、付き合ってるんでしょ?別に恥ずかしがらなくて良いのに。」
「ま、まあね、一応付き合ってるよ。」
「へー、やっぱりそうなんだ。だと思った~。」
「それを聞いてどうするんだ?」
「ん?気になっただけ。」
というか、2人がほぼ隙間もなく、ずっとくっついてる時点で、何となくわかるよ。
「そ、そうか。じゃ、じゃあ俺たちは行くから。」
「あ、私の相手は誰なの?聞いてないんだけど。」
「あ、それはね、恵ちゃんだよ。お二人で王子様とお姫様になってもらいます!」
「え、私!?全然関係ないって思って、ボーッと聞いてたんだけど!」
「すまん、これは彩未ちゃんがやるって言った時点で確定なんだ。」
「あ、なんかごめんね恵。」
「嫌だ~!やりたくない~!」
こうして、保護者や全校生徒の前で、一番目立つ場所でのダンスwith恵が決定したのだった。
読んでいただき、ありがとうございました!
短めですみません。
いつも感想やブクマ、評価などありがとうございます!
最近はよく感想が来てないか確認してます笑