初めての動画投稿をやってみた!
主人公:野々上 彩未
黒髪で身長168cmの美少女。18歳。身長のわりには貧乳ぎみだが、スタイルは良い。動画内では伊達眼鏡をしていて、ツインテールにしている。普段はコンタクトで、髪も下ろしている。シスコン。
妹:野々上 舞香
彩未が美人な美少女だとすると、舞香は可愛さ全振りの美少女。身長は148cmで中学1年になったばかり。お姉ちゃんのことが大好きで、基本一緒にいる。絵が上手で、彩未のお手伝いをすることがある。
こんな感じの登場人物が、ほのぼのYouTuber活動をするお話です。私自身は動画投稿をしていないので、間違っている点は教えていただくか、スルーしてくださいm(_ _)m
「えーっと、こんにちは! こんばんは! 今日から動画配信や生放送をします、あまのチャンネルの、あまのです! よろしくお願いします!」
ペコッと目の前にあるカメラに向かって頭を下げる。
「次に…私の事と、チャンネルの紹介をします! 年齢は…まあいっか。ついこの間18歳になりました! 好きなことはゲームをすること、アニメを見ること、漫画やラノベを読むことです!だからこのチャンネルでは、ゲームの実況動画やオススメの好きなものとかの紹介動画をあげたり、あとはライブ配信もします! もし興味のある人は、ぜひチャンネル登録や、見に来てもらえると嬉しいです!」
私は身振り手振りをしながら、笑顔で元気な明るい女の子を演じる。
「んー…実際に動画を撮ってみると喋ることが思い浮かばなくて難しいなぁ…皆どうやってるんだろう?
…あ、じゃあ短いですけど、そろそろここで終わっておきます! さくっと見てもらえるのも大事ですもんね。
えっと、今回の動画は終わりますが、明日の夜にライブ配信をしてみたいと思ってます。内容は、あのイカちゃんで塗りまくるゲームをするつもりです! もし人が集まれば、一緒に遊びたいなぁと思ってます! そこまで上手じゃないですが、それでもよければ遊びに来てください! では終わります。チャンネル登録はここをクリックしてくださいね。
御視聴ありがとうございました! バイバイ!」
私はニコニコと数秒間手を振ったあと、撮影を終わる。
「はぁ…疲れた。これで良いかな?さすがに取り直すのはめんどいからなぁ。」
私はパソコンを操作して、今撮ったばかりの1分ちょっとの動画を見返す。
「いやぁ…私って最高に可愛いな。見た目も声も可愛いから全然話の内容は無いのに、見てても苦にならないもんなぁ。」
私がTS転生をしてから18年。今まで少しでも綺麗になれるように、生活習慣を整えたり、色々してきた甲斐があった。
そうしてずっと磨き続けてきたこの美貌を、やっと世間に見せつけることが出来る。いやぁ…長かった。動画配信に必要な機材を揃えたり、美容品があんなに高いとは思わなかった。高校生になってから2年間、ずっとバイトして、やっと機材を買い揃えることが出来た。貯金も多少はある。やっとバイト地獄から解放されて、動画撮影までたどり着いた。
あぁ、泣きそう…。
「よし、じゃあサクッと字幕を入れたりして、編集するか~。」
コンコン
部屋のドアがノックされた。
「お姉ちゃーん、入っても良いー?」
「ん?どーぞー。」
ドアの方を見ていると、入ってきたのは私の妹だった。
「もう動画撮影終わった?」
「ちょうど終わったとこだよ。今から編集して、そのあとに投稿するだけ。」
「じゃあ、あの絵も使うの?」
「あれはもうOP用に編集してるよ。描いてくれてありがとね。」
私は妹に、OP用の絵を数枚描いてもらっていたのだ。イメージはHI○AKINさんのOPみたいに、長くないけど印象に残る感じ。
フリー音源で良い感じのBGMを探してきて、絵と組み合わせて作ってみた。あ、もちろん絵にはお金を払っている。要らないって言われたけど、お小遣いも一緒に入ってるからと言って、多めに渡した。
何故なら、妹は今年中学生になったばかり。私の妹だからもちろん可愛いけど、維持するにはお金がいくらでもかかる。これは経験済みである。
「どういたしまして。じゃあ、撮った動画でも見せてもらおうかなー?」
「んー…絵も描いてもらったし、見られるのは恥ずかしいけど見せてあげる。でも、編集が終わってからの最終確認をお願いするね。
そういえば、舞香は何か用事でも有ったんじゃないの?」
「えっと、お姉ちゃんと一緒にいたかったから来たんだけど…ダメかな?」
舞香(妹のこと)は小首を傾けて、そんなことを言った。
うっわぁ、現実でそれをやる人がいたとは…めっちゃ可愛いじゃん!
「そんなことないよ! さぁ、おいでおいで!」
膝の叩いて、座るように催促する。
「一応中学生になったんだけどなぁ…。」
舞香はそんなことを言いながらも、私の膝の上に座った。何て軽いのだろうか…それに、この柔らかいおしりの感触が…あぁ、いつでも死ねる。
「舞香は本当に可愛いね! じゃあ今から編集するね。もう見ちゃっても大丈夫だよ。」
「うん、ありがとうお姉ちゃん!」
妹は後ろを振り返って、私の頬にキスをした。
そして耳元で…
「頑張ってね。」
そう呟いた。
「あぁ…いつでも死んで良いや…。」
私はふわふわとした気持ちで編集を始めたのだった。
『―――――――では終わります。チャンネル登録はここをクリックしてくださいね。
御視聴ありがとうございました! バイバイ!』
「えっと…どうかな?」
私は最終確認をしてくれた舞香に聞いてみた。
「うん、大丈夫だと思うよ。短くて字幕もあるから見やすいし、お姉ちゃんの可愛さがバッチリ伝わる動画だよ!」
「そっか。それなら良かった。意外とすぐに編集も終わったし、練習しててよかったよ。」
「じゃあお姉ちゃん、投稿しよ?」
「…え?もうするの?」
「もしかして急に恥ずかしくなっちゃった?」
「うん…よくわかったね。」
「だってお姉ちゃんの事だもん、簡単だよ。うーん…じゃあ私が投稿してあげるね。」
「え、ちょ、それは…。」
「じゃあお姉ちゃんがやってね。今更逃がさないよ?」
妹は私の足から下りるつもりはないらしい。
「わ、わかったよ。投稿するからね。」
概要欄やらサムネやらを設定して、アップロードする。
「動画時間も短いから、わりとすぐ終わりそうだね。」
そういえばネット回線はもちろん有線にしている。親に色々お願いをして、何とか部屋で有線が使えるようにした。
「じゃあ、公開するね。」
アップロードも完了したから、公開する。こうした方が、画質が良くなるらしい。
「ドキドキするね、お姉ちゃん。」
「うん…大丈夫かな?」
サムネは自己紹介という文字と、私の姿、後は舞香の描いた、私をモデルにした絵を小さく載せている。この絵はOPでも使ったやつ。
シンプルだけど、私の顔も分かるし、人によっては見てくれるはず。
「お姉ちゃんはすっごく可愛いから、きっと見てもらえるよ!」
「えへへ、ありがとね、舞香。」
「そういえば、あまのって名前はどこから持ってきたの?お姉ちゃんの名前は彩未だし、名字は野々上だし。家族にも友達にも、あまのって人はいないでしょ?」
なんで私の友達の名前まで把握してるのか、すごく気になるけど…まあ許そうではないか。
「えっとね、私と舞香、あと名字の頭文字を合わせたの。彩未、舞香、野々上…あまのってね。」
「あ、私の名前も入れたの?」
「うん。だって、絵を描いてくれたし、何より私が舞香の事を好きだもん。」
「す、好き…えへへ、私も大好きだよ、お姉ちゃん!」
「うぅ、可愛すぎる…ありがと! よし、ずっとパソコンの前にいても仕方ないし、お姉ちゃんと遊ぼっか?」
「うん! そうする!」
舞香は私の上から下りて、振り返って満面の笑みでこう言った。
「あまのちゃん、これから頑張ってね!」
可愛い妹に言われたからには、大人気YouTuberになるしかないよね!
読んでいただきありがとうございました!
基本的に、少しずつ人気になっていくお話にするつもりです。