ただの作りかけの操り人形
まただ…また怒られる。これで何回目だろう。
何十回いや何百回くらいだろうか。
もういっそのこと死にたい。
僕は、ただの操り人形だ。
両親からは完璧を求められ、その期待に応えていく。
期待なんだろうか…いや、違う。
期待なんてもとからされていない、むしろ当たり前の事だから成すべきことだろう。
両親が完璧を求めている理由は、ただ1つ。
両親が、入れなかった星ノ森大学に入ることだ。
でも、僕の学力は平均より少し上だから星ノ森大学は雲の上の上の存在だ。
(明日から高校生活かぁ、また勉強勉強で親に怒られて過ごす日々を耐えていかないといけないのかぁ)
(ピンポーン)
「よっ!」
「…おはよう」
「なんだ、そんな暗い顔してこれから新たな高校生活だぜ、もっとしゃきっとしろよ」
「あぁ…」
僕は、そっけない相槌をうち小学校からの友達の星矢と話しながら今日から通う森山高校の門をくぐっていくのだった。
「春斗、何組だった?」
「3組だった」
「マジで⁈一緒のクラスやん!良かったー、知り合いがいてこれからもよろしく」
「うん」
(まぁ、星矢は僕と違って誰とでも仲良くなれるんだろうな)
「なぁなぁ、あの子かわいくね?」
「あー、確かにかわいいね」
(でも、なんか目が曇ってるな)
「だろ、名前聞きに行こうぜ」
「俺はいいや」
「いいじゃん、行こうぜ」
「…分かった」
「ねぇねぇ、君の名前何?」
「えっ、私?私、桐崎美波よろしく。あなたは?」
「俺は星野星矢。よろしく」
「へー、名前に星が2文字あるなんて珍しいね。そっちのあなたは?」
「…あっ僕か、僕の名前は藤原春斗です。よろしくお願いします」
「よろしく。同級生なんだしタメでいいよ」
「分かった」
「それより、美波ちゃん何組?」
「私3組。星矢は?」
「マジで⁈俺も3組。春斗も3組だよ。メアド交換しようぜ!」
「うん、いいよ。」
「」
読んでくださってありがとうございます。
こんにちわ、白兎です。
初めての投稿なんで色々な意見があると思います。それらの意見を糧にしていきたいと思っています。