∞No.の道化師 インフィニティナンバージョーカーturn3
「インフィニティナンバージョーカーだと⁉︎そんな代物をお前に扱えるか!」
インフィニティナンバージョーカーの出現はレルに威圧感を与える。
「使い熟してみせる!ストレートに決めるぜ
インフィニティナンバージョーカーのエフェクト!」
ディメンションソウルを二つ取り除き、トラッシュにあるトランナイトを一枚ディメンションゾーンに置き能力を得る。
「俺が置いたのはダイヤシールドクイーン」
ダイヤシールドクイーン
パワー3000
能力このカードに対するエフェクトを受け付けるかを決める事が出来る。
「いつの間に!…
そうか…あのフルチェンジの時に!」
「そうさ、さぁ姿を変えろジョーカー!」
インフィニティナンバージョーカーの衣装は鎧に換装し、身体はダイヤモンドの輝きを放つ。
「バカな…人は何も変わらなかった…此奴は違うと言うのか」。
∞No.の道化師
現在の能力
このカードに対するエフェクトを受け付けるかを決める事が出来る。
パワー3000/
/ディメンションソウル3
「バトル!インフィニティスラッシュ‼︎」
ジョーカーの大鎌がミストバタフライを切り裂く。
「私はディメンションソウルを取り除き破壊を免れる!」。
「だがバトルダメージだ」
レル TC8➡️残り7
総駕 TCstay6
「私はミストバラフライの効果で一枚ドロー」
「俺はターン終了だ」。
第6ターン
「ドロー…」
(今私の手札は2枚…ミストバタフライのディメンションソウルを増やしても奴のジョーカーには能力が効かない、なら手札を温存しディメンションソウルを削る!)
「私は設置されているワンダーランドを使う、これでミストバタフライのパワーは3000‼︎」
レル TC7➡️残り6
総駕 TC stay6
「だけどタイムクリスタルは並んだな」
余裕が出てくる総駕に対しレルは普段通りの冷静さを見せると軽く笑う。
「そうしていられるのも今の内だ、タイムスペル/ベッティングソウル」。
「ッ⁉︎…」
レルが発動したタイムスペルを投げると、鎖が二体のディメンションモンスターを拘束する。
Betting a soul
<タイムスペル>
ディメンションモンスター同士のバトルで勝った時、バトル相手のディメンションソウルを取り除き、バトルした自分のディメンションモンスターのディメンションソウルにこのカードを追加する。パワーが同じ場合は自分が勝ちとする。
「ゆけミストバタフライ
インフィニティナンバージョーカーにアタックしろ」
プュォォォーー
ミストバタフライがインフィニティナンバージョーカーの背後に回り締め付け、互いの鎖が金属音を立てる。
∞No.の道化師
パワー3000
VS
パワー3000
ミストバタフライ
総駕・レル TC6➡️残り5へ
インフィニティナンバージョーカーは力を両腕に込めて攻撃を凌ぐ、だがバトルでディメンションソウルが1枚排出されてしまう。
ミストバタフライも鱗粉を散らす様にしてディメンションソウルを失う。
「この瞬間ベッティングソウルのエフェクトが発揮される!」
互いのディメンションモンスターは鎖から解き放たれるが、その鎖から禍々しい黒い邪気が漂うと腕の形に姿を変える、その腕はインフィニティナンバージョーカーの体に入りディメンションソウルを取り除く。
「ディメンションソウルが一つにっ⁉︎」
「残念だったな、この瞬間私のミストバタフライのディメンションソウルは1つ追加だ、更にミストバタフライでカードをドロー」
ディメンションソウルがタイムスペルのエフェクトでミストバタフライに追加されると同時にその体が輝く。
(まずい、流れを変えたつもりがレルのペースに戻されていく……)
「更に私はこの瞬間タイムスペル、ドレインを発動する。
このバトル中ディメンションソウルを相手の方が多く失い自分のディメンションモンスターが場に残った時発動、自分のタイムクリスタルを一つ回復!更に手札を捨ててこのカードをディメンションソウルへ」
「まずいッ…」。
レル
タイムクリスタル5➡️up6
(タイムクリスタルの上昇とディメンションソウルを増やされ差を付けられたこの状況…ジョーカーが例えエフェクトを受けないと
しても、このままミストバタフライと勝負を続けてたら相手は手札も増えるだけ。更にディメンションソウルも今此方より多い…タイムクリスタルも俺が先に尽きてしまうかも知れない)
総駕の心拍数が上がる、汗が伝い指先が震え出す。
…投げ出したくなるような状況…でもずっとそうしてても今まで何一つ変わりはしなかったんだ…。
俺はこの世界に来るまで無気力だった。
けど、目の前の事に一生懸命になる大事さをこの世界に来て、命懸けになってみて初めて知った。
そして今が変わる、それは俺が変わったからだ。
何時だってそうやって進むしか無い…。
このゲームで彼女は無表情のまま。それは死のリスクが無いからなのか?ーー
ーー他の人が消えても怖く無いのか?。
彼女と俺が違う明確な事…それは…
沈黙のままデッキケースに手を添える総駕にレルが言った
「怖いか?アドバンテージ差が開き、現実を見てようやく諦めたくなったのか?」。
総駕はゆっくりと顔を上げる、確かにその眼には光がある
「ああ…確かに怖いさ…でも違うのは
やっぱりお前が諦めてるように、、俺には見える」
「何を言い出すかと思えば、何を根拠に?…」
「俺は自分を変えて前に進む、でもお前は周りを変えて進もうとしてる…昔に何があったかは分からないけど戦ってれば分かる」。
”カードとは完全にコントロールされた世界力ある1人の支配者の絶対的なプレイにより完璧な世界を作り出す。”
(このレルのセリフや俺自身が変わろうとするたびに僅かに変化があった)
「力ある者が無いものを変えて行き理想の世界を作る、力ある者が変わる必要は無い」。
「…だけどそれは周りを諦めてるんだよ、、
俺は自分も周りも諦めたく無い」
「ならばこの状況切り抜けてみせろ」。
こいつは、他人にも自分にも無関心なんだ
だから人が平気で消えていく世界でも無表情のまま…。
変われる可能性は自分にもある、でも諦めてる、だから人を自分は今のまま変えようとする…。
俺が可能性を見せれば彼女は変わるかも知れない。
1ターン前に使ったタイムスペル、
スリーカードでデッキの上のカードはワンチェンジ、だからこそ恐怖があった…
ワンチェンジ
タイムスペル
手札のトランナイトを一枚山札に戻し
一枚引く。
指の震えが止まった、今は勝つ事を…。
ただ勝つのでは無く何か意味を持つ自分すらも変えてしまう勝ち方をその想いを乗せた総駕の手がデッキケースを叩く「ドロー」。
そして引いたカードをすぐさま投げ発動する。
「俺はタイムスペルワンチェンジを発動
エフェクトで手札を一枚戻し、ドローする」
「ふっ…この状況では手札を減らすカード、後先考えずに居たのに笑わせる」
レルが嘲笑う様に見ると総駕は目を閉じデッキケースを再び叩く。
そして勢いに乗ったカードが飛び出しその手で掴む‼︎…。
見ていた者は一瞬光が通り過ぎた様に感じる閃光のドローだった、眼を見開きカードを見ると同時に全身が熱くなる。
「自分の運命だ。後からだっていくらでも変えられるさ
信じていればな…」
「…」
「タイムスペル、ワンポーカーを発動!」
「ッ⁉︎まさかな、お前は大馬鹿だ」
「デッキは混ぜられて未来は分からない、確かにこれは馬鹿な賭けだ!」
ワンポーカー
タイムスペル
互いの場にディメンションモンスターがいる時に発動できる。デッキの1番上を捲りそのカードのコストを比べる、コストが高いプレイヤーのカードをディメンションソウルに加える。
コストの小さいプレイヤーのカードはトラッシュへ送る、同じ場合は相手の勝ちとする。
「行くぞ」
総駕が息を飲みデッキケースに手を添える
「私から捲ってやろう」
レルは自信に満ちた表情で先行してデッキケースを叩く「ドロー」。
ドローしたカードを見て勝利を確信した表情をする‼︎
「これが現実だ‼︎私が引いたのはコスト12のモンスターだ‼︎」
見せつけられたコスト12のモンスターに上段から試合を見守る伊達と慶次が驚愕する。
「コスト12って重っ!なんであんなん入れてるんだよあの女!あのストレートな奴は墓地に送る前提で使ってたが…これじゃあ勝てねー」
「重たすぎて普通扱えないハズなのに」
「だからあんなに自信満々に自分から引きやがったのかッ」
「ディザスターさん?」
慶次が徒労に終わったと伊達と嘆く中でディザスターを見ると、じっとサングラス越しに試合を見つめ腕を組み表情を変えては居なかった。
「あんたはやっぱり諦めてないみたいだな」
ディザスターの眼は伊達からは見えはしないものの、佇まいから察する。
「それはあの男も同じハズだ」
勝利を確信したレルが総駕に言い放つ
「コストが同じ場合なら私の勝ちだ!更に私の引いたカードはコストが12!!このゲームでは呼び出せるモンスターはコスト12が限界、そして手札も無くディメンションソウルも1しか無いお前を倒すのは簡単だ」。
現実を突きつけられる総駕の眼は死んでいなかった
「まだだ…」
「何ッ」
その眼は真っ直ぐにレルを見据え力強くドローする!
「俺が引くのは!…」
覆る事のない状況の総駕に感情的になるレル
「悪足掻きだ!」
引いたカードを天に翳す総駕!
引いたカードを直視したレルは硬直する…
「…ばっ、、バカなそんなハズが…」
上段から見守る慶次と伊達も同じく硬直し
ディザスターは笑う
「俺が引いたのはコスト13だ!!」
「オーバー…リミットモンスター⁉︎」
「この瞬間、ワンポーカーのエフェクトが解決される!今手札に加わったスペーシャルエクスリバーキングをディメンションソウルに加える‼︎」
スペーシャルエクスリバーキング
コスト13/パワー???
オーバーリミットモンスター
効果???
「だが道化師のソウルが増えたに過ぎん、ディメンションソウルを取り除き耐久し私のターンで突破してやる」
「インフィニティナンバージョーカーのエフェクト!ディメンションソウルを一つ取り除きディメンションソウルのトランナイトのステータスを得る!この能力はコストが一つ低い能力を得ていなければ使え無い。」
「ソウルを二つ取り除きドロップのトランナイトの能力を得るだけでは無かった…」
「約束されし勝利の剣をその手に!
バトルだ!インフィニティナンバージョーカーでミストバタフライにアタック!」
インフィニティナンバージョーカーは大釜から神々しいまでに輝く大剣、スペードの彫刻が施されたエクスリバーを手にしてミストバタフライに切り掛かる!
「インフィニティスラッシュ!」
「グァァァ」
レル
タイムクリスタル6➡️残り5
「ミストバタフライの効果
カードをドローする、、」
「インフィニティナンバージョーカーはもう
一度アタックが出来る!」
∞No.の道化師
(インフィニティナンバージョーカー)
現在の能力
このカードに対するエフェクトを受け付けるかを決める事が出来る。
+
スペーシャルエクスリバーキング
コスト13/パワー13000
オーバーリミットモンスター
効果
バトルに勝った時続けてアタックが出来る。
「限界値を超えた…モンスター…
こんなハズでは…」
「もう一度だインフィニティスラッシュ!」
ミストバタフライが体を霧状にし攻撃を交わそうとするが光輝く剣がそれを許さず切り裂く
∞No.の道化師
(インフィニティナンバージョーカー)
パワー13000/コスト13
VS
ミストバタフライ
パワー2500/コスト5
レル
タイムクリスタル➡️残り5
「カード…ドロー…このカードは…」
「最後だ!インフィニティスラッシュ!」