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カードバトル/ダブルディティー  作者: KIRIー
Iステージ編
6/91

∞No.の道化師 インフィニティナンバージョーカーturn1

 未知数の力を感じさせるレルのターンからゲームが始まる

しかし天流寺総駕は落ち着いていた緊張感はあれど先を見据えている目になっている。


 2人のプレイヤーの戦いは会場から離れた階段を下った広場で行われていた。

それを上段で三人の男ディザスターと慶次、伊達が見守る

「本当に言ったとうりだったな」

「始まりますね!」

「ああ」。


 透き通る冷たい声で先行するレル。

第1ターン

「私のターン。タイムクリスタルゾーンにカードをセット、ターン終了」


「俺のターン。タイムクリスタルゾーンにカードセット!ターン終了」。


 お互いに動きは無く、第2ターンへ移る

「私はカードをタイムクリスタルにセットしタイムスペル!クロックブースト発動!手札を捨て、更にタイムクリスタルを解放する

これにより解放値は3」

 クロックブーストによりドロップに送られたカードが表でタイムクリスタルにセットされる。

「モンスターが来るっ」。


「来いッパラダイムシフトワーム」


パラダイムシフトワーム

パワー800/コスト3

タイムクリスタルに表でカードがセットされている場合、アタック可能。クリスタルは1つしか破壊出来ない、アタック終了後、次の自ターンのバトルまでディメンションゾーンに移動する。


「行けッ!パラダイムシフトワーム クリスタルにアタックだ」

「キィィィ」

 パラダイムシフトワームはギザギザに輪のように付いた歯を立て、クリスタルを食らいつき破壊した、更にうねうねと動きバトルが終わると黒紫の時空の歪みが現れ中に身を隠す。


総駕 残りタイムクリスタル12➡️11

レル 現在タイムクリスタル12


「ック、俺のターン。」

(今、レルの場にモンスターは居ない、そしてパラダイムシフトワームが帰って来てもこいつのパワーは超えられない)。


「行くぜ一枚クリスタルにセット。更にタイムスペル、クロックブースト。手札を一枚捨てて、解放値を3に。サモン! スペードルフィンスリー!」


スペードルフィンスリー

パワー1000/コスト3


「行け!ドルフィンでアタック」。


「ドルゥゥ!」

 スペードルフィンスリーは空中に飛び上がり、一回転すると背中のスペードマークの背鰭でクリスタルを破壊した。


総駕➡️タイムスペルクリスタル11

レル タイムスペル12➡️残り11


第3ターン

 「私のターンだ」

 レルはタイムクリスタルの減少に余裕を見せるが、総駕はこのターンまで見据えた冷静さがあった。

(今俺の場にはスペードルフィンがいる。手札にはタイムスペルでバトル中パワーを500上げるカードがある。例えレルがコスト4を出して来ても返り討ちだ、そしてパラダイムシフトワームのアタックも防げる)

「私はクリスタルを4まで解放する!

さぁ来いサイレントノイズ!!」


サイレントノイズ

パワー1200/コスト4

能力???


「よし…狙いどうりだ」

総駕の想定どうりコスト4モンスターが場に出されるが刹那…⁉︎、スペードルフィンスリーが悲鳴を上げる。

「どうしたッ!ドルフィン‼︎」


「フッ、お前の考える事などやはり付け焼き刃にしか過ぎないようだな!サイレントノイズの能力は登場時このカードしか自分の場に居ないなら、相手のコスト3以下のモンスターを破壊する!消え去れ」

ドルフィンは頭を押さえながら爆散する。


「なっ!何ッ⁉︎」

サイレントノイズの見た目は透明な水で出来た肉体で特殊な声を操っているようだ。

総駕の頬を汗が伝う。


「あの女手強いな」

上段から試合を見ていたディザスターが呟く。


「このゲーム手馴れてる感じがしますね」

「それどころかカードプールを把握した前提の動きにも見えるぜ」

慶次と伊達もレルの戦いを注意深く見ていた。


「どうした、その程度で私に勝てると思って居たのか?

そしてバトル時にパラダイムシフトワームが戻る、行け二体でアタック‼︎」

 余裕を見せるレルはモンスターへ指示を出す。

パラダイムシフトワームの歯が総駕のクリスタルを破壊し、更に続けてサイレントノイズの超音波がクリスタルを2つ破壊する。


バキンッ

  バキンッ

バキンッ

「うわあああ」

総駕 TC(タイムクリスタル)11➡️残り8へ

レル TC(タイムクリスタル)stay11


「ハァッ、、ハァッ、、」

(まずい一気にタイムクリスタルを奪われた…カードのコンボに能力を上手く使われてる…やっぱり只者じゃない)

総駕の心拍数が上がる…。


「お前にはディメンションモンスターが無い、ライガーの無いお前など所詮その程度だ己の無力さに嘆くがいい」


「どうかな、、人は案外変われるもんかも知れないぜ」。


総駕のこの言葉にレルは初めて感情的になる

「人は何一つ変われはしない

お前達の世界は腐っている!」


「お前達の世界って…皆地球に戻ろうとしてるのに、、お前は違うって言うのかよ!」


「地球に戻って何になる?あの世界は遅かれ早かれ滅びる、

分からないか?」

「何言ってんだ⁉︎」

「ならば教えてやる、自分達人間の手によってな」


「嘘だ!」


「人は自分の為に平気で他者を傷つける、そうしてあの世界は欲望によって黒く染まっていくばかりだ。それは貴様もこの世界に来てよく分かったハズだ。」


 ライガードラゴンを奪った男達やこの世界で人と人が戦い消えて行く姿が目に浮かぶ、しかし、総駕の透き通る目は真っ直ぐレルを見据える。

「だけど、、本当にそうなのかよ!

だからって人の可能性を諦めちまうのかよ!」


「何?」


「俺にはお前が諦めてるように見えるぜ!人を、俺はお前を倒せる力を一つだけ持ってる。それしかそんな風にしちまったお前を倒せそうにねぇな!」


「ふっバカな…」



「俺のターン!カードを引く 。クリスタルにカードセット、これで開放値は4」

(俺の手札はチャージして残り4枚。さっきパワーアップを狙ったタイムスペルの能力は二つある、、これで戦局を立て直す」。


「俺は手札からワンペアを発動する!」

「ほお」


ワンペア/タイムスペル

手札に同コストのトランナイトを二枚公開し発動する。

以下から選択し使用する

バトル時"コスト4以下のトランナイトのパワーを500上げる。

又は、カードを二枚引く。


「俺はカードを二枚引くを選択する。ドロー!…」。

総駕はドローしたカードと手札状況から最適なものを確定し場に出す。

「来てくれ!クラブレードフォース!」


クラブレードフォース

コスト4/パワー1200≫1500

能力、タイムクリスタルゾーンの表のトランナイト一枚につき攻撃力が300上昇。更にこのカードが破壊された場合、タイムクリスタルにトランナイトがあるならこのカードをタイムクリスタルにチャージできる。


「アタック1500か、だが私のモンスターは2体だ」

「知っているさ!だからこうする!

手札からダイヤルブーツーを捨てて場のトランナイトをモンスターに二回アタック出来るようにするぜ!」。


ダイヤルブーツー パワー2/コスト2

このカードをトラッシュに置き場のコスト4以下のトランナイトを選びそのトランナイトはモンスターに二回アタック出来る。


 ダイヤルブーツーは赤いダイヤの加工が施されたブーツで、クラブレードフォースの脚に装着される。


「行け!クラブレードフォース!」

 クラブレードフォースはレルの場のパラダイムシフトワームを自身の持つクラブの剣で破壊し、更に上空に飛び上がると真上からサイレントノイズを真っ二つに切り裂く‼︎。


「キキキキィ」

「ォォォ」

2体のモンスターは叫びを上げながらクラブレードフォースにより破壊される!。


バキンッバキンッ


レルのクリスタルが減少する11➡️9。


総駕タイムクリスタルstay8


「力を合わせればその力をプラス以上にも出来る!人だってその可能性があるハズだ」


「違うな、カードとは完全にコントロールされた世界、力ある1人の支配者の絶対的なプレイにより完璧な世界を作り出す。しかし人は其々がバラバラだ、だから不完全な世界を作り出してしまう、我々はそれを正し、完成された世界を作り出す。このゲームで!」

レルは言葉を言い終わるとデッキケース側面をパシッと叩き排出されたカードを引く。


「お前はパラパラの仲間だと解釈させて貰った、お前を追い詰めて倒す前に聞かせて貰う事にした!この世界の事を!」

「フハハッ笑わせるな天流寺総駕

私は負けてもお前らのように消えたりしないよ」

「何ッ!」

「勝てれば褒美くらいはくれてやろう

まぁ…勝てればの話だがな」

レルから一気に怪しげなオーラを感じる!

最後の言葉から相当の自信を感じさせる…


・・・・


上段から戦いを見守る伊達が口を開く

「あの女の方、只のプレイヤーじゃ無い!

負けても消え無いと言っていたぞ!

それと戦うあのストレートな奴何者なんだ!」


「ストレートな奴って面白い例えするね伊達くん」

慶次が軽く笑う横でディザスターは真剣な表情をしていた。

「あの女の戦い方にさっきの会話、パラパラに関係してると見てもいい。そしてあの真っ直ぐな戦いをするプレイヤー奴は何らかの理由で俺達同様に彼女が普通のプレイヤーじゃ無いと気づいたのだろう」。


・・・・


鋭い眼光で手札をさっと見るレル

「私はタイムスペルを発動する、ディメンションオープンディスチャージ!デッキからゲートモンスターを表でタイムクリスタルにセットアップする!」

パラパラに近い存在レルのディメンションモンスターはまだ見てもい無いが異様な力を感じる。


「更に手札のサーチャーワームを捨てる

サーチャーワームのエフェクトは手札を更に捨てデッキからカードを加える、私が加えるのはゲートモンスター!」

 手際よく集められたゲートモンスターに対面の総駕はもちろん、ディザスターを含めた3人も息を飲む。


「そしてサモン、ゲートモンスターミストゲート!、場とタイムクリスタルゾーンにミストゲートが揃いし時ディメンションゲートは開かれる…!」

 ミストゲートは霧のような全身をしていて姿はよく捉えられ無い。

タイムクリスタルと場に出されたミストゲート2体が凍えるような風になり渦巻き突風の音を立てながらその中に新たに姿を表すモンスター。


「現れよ!誰にも囚われぬ神秘の蝶、ミストバタフライ!」

霧で出来た蝶がキラキラと輝き宙を舞う。


ミストバタフライ/ディメンションモンスター

パワー2500/コスト5能力???


 レルの洗練されたプレイに謎めいたディメンションモンスターの能力は未知数、先行して出されたディメンションモンスターとタイムクリスタルをリードされ総駕は身構えるのだった…。

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