ディザスターvs総駕 turn2
ディザスターの第4ターン
「タイムクリスタルにカードセット
サモン-ディザスターピープル」
「フォックスペードにパワーは及ばない見たいだな…」
コスト4/パワー1200
DISASTERPeople
場に現れたのはくたびれた服を纏った人々だった。
ボロ雑巾のような見た目に、不清潔な容姿から悪臭が今にもしそうだ。
「さらにTS ディザスターサイクロンを配置する」
「なにっ」
総駕の脳裏に浮かんだのは、レルが使用した永続的に場に残ったワンダーランド。
[サイクロン…一体どんな影響が及ぶ⁉︎]
直後、立ち並ぶ街の窓ガラスがカタカタと音を立てる…。
ビルとビルの合間を抜けサイクロンが迫る、
ビル群の窓ガラスに亀裂が走る。
サイクロンはディザスターの背後で渦を巻く。
「このタイムスペルがある限り、互いのモンスターは裏向きでディメンションゾーンへと送られる」。
「ッ⁉︎…」
[これじゃあ、∞No.の道化師は封じられたも同然だ…。ジョーカーはトランナイトの絆の力を借りて変化する…だがあのサイクロンがある限り、絆が断ち切られてしまう」。
戦慄する総駕…。
「ただし、俺はターン開始ごとにタイムクリスタルを1つ失う」
デメリットがあるもののディザスターのメタゲームは総駕の余裕を奪う。
「俺はディザスターピープルのエフェクトを使い、ピープルを自壊しお前のモンスターを破壊」。
ディザスターピープルとフォックスペードは共にサイクロンの中へと飲み込まれる。
互いのTCが砕ける…
バキンッ
総駕 TC 9➡️8
ディザスターTC 11➡️10。
「ターンエンド」。
-第5ターン-
[ドロー]
閉じた目をゆっくりと開く。
"バックン"と心臓が大きく躍動する。
「タイムクリスタルゾーンにスペーシャルゲートファイブをオープンアップ!」
「来るか!」
「サモン!ファイブクラブゲート
ースペシャルディメンションサモンー」
今その力が全開するー
黄金の炎を纏った龍が闇夜を突き破り着地する。
「AtomicBurnLIGERDragon」。
総駕の脇に現れたライガードラゴンはディザスターを睨む。
「面白い…」
ディザスターは以前の総駕とレルの戦いを記憶していた。
[天流寺の∞No.の道化師のエフェクトは封じたつもりだが、別のDMで来たか。
それが本当のエースだとすれば、まだ試合は分からない‼︎]。
「AtomicBurnLIGERDragonでプレイヤーアタック!」
ライガードラゴンが空に飛び立つ
「アトミックバーンライガーシュート‼︎」
総駕の気迫の篭った合図と共に火炎弾が上空からディザスターを襲う。
「TS ディメンションガード
相手の場にだけDMが居るなら攻撃を無効にし1枚カードを引く」
ディザスターTC stay10。手札4枚。
「防がれたか、ターンエンド」。
サイクロンによってタイムクリスタルが一つ砕け散る。「ドロー…」ディザスターTC10➡️9。
[天流寺の戦う時のあの気迫、ライガードラゴンはバトルで真価を発揮する所から来ていると見た]
「タイムクリスタルゾーンにカードをセット…」
「このターンディメンションモンスターを呼び出さないのか…それとも2枚のゲートがないのか?」
「サモン-ディザスターライトニングストライク」
落雷が場に落ちると、ディザスターの場に稲妻の痣を持つ青年が現れた。
「俺はターンエンドだ」
「壁モンスターを出してターンエンドだと!?」
-第6ターン-
「…あのコスト5のライトニングストライク、
なにも無いわけじゃなさそうだ」
総駕は手札を見て思考する。
手札は5枚、TCの解放値は4になっている。
「ここで解放値を増やしても俺のデッキのコスト5モンスターには強みは無い…パワーの低いゲートモンスターしかいないからだ」
「だが解放値を増やさ無い場合、コスト6のシックスペードラゴンやそれ以上のコストのモンスターの活躍の場を失う」
総駕は何度も検討する、先を。
「詰まり控えているカードが腐る」
考えが纏った。
「俺はクリスタルにカードをセット、
さらにTS クロックブーストを使い、
手札を捨て解放値を6まで上げる!」
総駕 手札2枚「サモン シックスペードラゴン」
手札残り1枚。
総駕の主力級パワー2400のシックスペードラゴンが現れる「行ける」。
コスト5/ディザスターライトニングストライク
パワー2000
「どちらにせよ、ライガードラゴンのエフェクトで蹴散らす!」。
「ライガードラゴンでアタック!
攻撃時にこのカードのパワー以下のモンスターを破壊する」
総駕が動くと同時にディザスターも動く
「その瞬間、ディザスターライトニングストライクをディメンションゾーンに表で送る」
ライトニングストライクが雷に変化し、存在を一瞬で眩ます。
「なにっ…それだけの為に⁉︎
だがダイレクトダメージを受けてもらう」
バキンッ バキンッ
ディザスターのクリスタルが砕ける、、
「クッ」
ディザスターTC 9➡️7。
総駕は違和感を覚える…
「コスト5がただ消えるだけのモンスターな筈がない」
「ディザスターライトニングストライクはモンスターの攻撃後デッキからコスト5以下のディザスターモンスターを呼び出せる」
「しかし次のシックスペードラゴンの攻撃が通ればディザスターはもうDMを呼び出せない…」
息を飲んだ。
「スペシャルサモン-DISASTER時空の干渉人」
コスト5/パワー1400
「シックスペードラゴンで破壊する!」
「行けシックスペードラゴン!」
このアタックでDISASTER時空の干渉人を破壊すれば、ディザスターのTCは残り6。
そして、次のディザスターのターン開始時に自分のサイクロンによってTCを更に一つ失い5になる…。
「TSディザスターブリザード‼︎」
「そう簡単には行かないか!」
総駕は歯ぎしりをする。
直後、吹雪によって視界不良に陥るシックスペードラゴン…
「このゲーム中にディザスターモンスターを3種類場に出しているならば、バトルフェイズを飛ばしエンドフェイズに移行する」。
ターンが切り替わる…。
同時に総駕は疑問を抱く、
「何故ディザスターはTSのブリザードをライガードラゴンの攻撃にカウンターしなかった⁉︎」
ライガードラゴンの攻撃にカウンターしていればディザスターのTCは9のまま、それが2つ失っている…
単なるプレイングミスか…?
「この瞬間俺のタイムクリスタルはディザスターサイクロンにより一つ破壊される」
バキンッ
ディザスターTC7➡️6。
ディザスターの表情を見た総駕は直感だが、
察する「あれはプレイングミスなんかじゃ無い⁉︎」
「TCに-DISASTER時空の干渉人-をオープンアップ‼︎」
空間にビリビリとエネルギーが走る、時空の干渉人のエネルギーが真っ暗な空を引き裂いてゆく。
「更にコスト6/ディザスターグラウンドナイトをサモン…」
ディザスターの場に大地の騎士が出現。
「こいつを出すには、少し 手間がいる」
ディザスターの指にはディメンションモンスターが掴まれていた。
「ヤツはTCをワザと減少させたんだ!」
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モニタリングをしているパラパラは今かと期待に満ちた目をしていた。
「遂に、強力な二体のディメンションモンスターが打つかる‼︎」
興奮気味のパラパラを見たドゥクスは不安を感じる。
「一体、、どれほどの力が働くと言うの⁉︎」
「心配は要りません…目標が近づくだけです」
ドゥクスの不安は通じる筈もなく、時空の扉は開かれる!
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「俺のTCが7以下の時、
時空の歪みより現れる災厄の龍!」
「"スペシャルディメンションサモン"」
赤い眼光の漆黒の龍が終末を告げる
「"Disaster Schwarz EVIL Dragon“」。
[ギュオオォォオーー]
エビルドラゴンの咆哮が響き渡る‼
[グォォオーーーン]
ライガードラゴンとエビルドラゴンの視線が打つかる。
最後まで読んで頂き有り難うございます。
EVILDragon 2回目の登場です、
悪魔をイメージしているのでタイムクリスタル=自分の命をすり減らす演出は気を使っているところです。
1度目と今回の2度目、どちらもディザスターのタイムクリスタルが6で出てきているのがこだわりです。
総駕/ライガードラゴンとのバトルの構図はずっと前から頭の中では描いていた物の、随分長く掛かってしまいました(汗
まだまだ書きたい事は有るんですけど、語り過ぎてしまうのでまたの機会にします。