侵食~turn1
遂に総駕は極道ともう1人の男を捕らえる。
三人は立ち止まる、極道が追いかけていたのは
コーヒーショップに居た男だった。「君は…」。
「天流寺総駕…だったか?生きてたか」
「極道、、なぜその人を追いかけている?」
総駕は睨むように言った。
「そいつを消してカードを手に入れる為だ」。
男はブルッとして総駕に尋ねる
「おまえアイツの仲間か?」
「違う極道はオレのカードを奪った敵だ!」
総駕は嫌悪するように返す。
追いかけられていた男、新田は安堵する。
「俺は昨日もアイツに追いかけられた、
このデッキホルダーを持っていたからだ」
「このホルダーはステージを使わずに対戦が出来る。だからお前がデッキをホルダーにセットしてれば連動してすぐに戦える!
さぁデッキをホルダーにセットしろ!戦え」
「なぜそうなる!あと二日もすればセカンドステージとかいうのが始まってまた戦えるだろうが」
「だからだ!つぎのステージ迄に俺はより強くなる」
「俺は戦うつもりは無い、それなのにホルダーからクリスタルを放射して攻撃しやがって」。
やっぱりこのホルダーから出るタイムクリスタルには質量があるんだ!。
'このタイムクリスタル故意に人を傷つけても暴力行為にはならないのか…!?‘
「戦えぇ!!」
極道はデッキホルダーを叩く、すると輝くクリスタルが連なり新田に向かい放射される。
「うがぁぁあ」
新田の肩にクリスタルが直撃、後方に吹き飛ぶ。
新田は肩と腹部を抑えた。
"あの人…もう何発も体にクリスタルを打つけられたんだ。それでも耐えて戦わない事を選んでいたんだ。"
コーヒーショップでホルダーを見て、眼つきが変わったのもコイツが危険だって知ってたからか…
極道は再びクリスタルを収める、そして再び展開する。
総駕は叫ぶ…「タイムクリスタルセットアップ」
-キイィン-
クリスタルがぶつかり合う音が響く、
目を瞑った新田が目を開く。
目の前にはホルダーからクリスタルを放射した総駕がいた。
「お前戦う気か!?」
新田は正気を疑う。
「極道には借りがある…
倒したいんだよ…!だからあんたは行けよ」。
総駕の雰囲気は鋭く殺気が感じられた
新田は頷き、その場を立ち去る。
「お前、勝負を受けたな」
「ああ…」
「切札を失ったお前が俺に敵うか?」
「倒す…!
人を平気な顔して傷つけるようなヤツは悪だ!」
空が陰り、暗くなってゆく。
「俺が悪、か? テメェが振りかざした正義が偽善かどうかすぐに分かる」
極道はニタりと笑う。
『「サバイブ」』
2人の掛け声はフィールドを作り出す。