最強の竜滅者
第7ターン-
ジークフリートにターンが切り替わる。手札2>3。
「この瞬間、DZに表であるニーベルンゲンとバルムンクの能力が発揮される」
絶対装甲の王-ジークフリート/パワーup2800>>3800。
「パワーが上がった、だが俺のマサムネには僅かに及ばない」
GAGA流(龍)-MASAMUNE/パワー4000。
「俺はタイムカウンターを全て取り除き、カードを引く！」
ジークフリート:手札現在4。
「サモン コスト/4ダブルヴァルヴォルグ！」
フィールドに狼の顔をした獣人が出現。
「ダブルヴァルヴォルグはTCを一つ破壊し、デッキからダブルヴァルヴォルグを呼び出す。」
ジークフリート TC4>3。
「ただしこのターンモンスターが破壊できるクリスタルは全て1つになる。そしてターンの終わりにヴォルグ1体を破壊し1体をDSに出来る」。
GAGA流-SIGENAGAパワー2400
ダブルヴァルヴォルグ パワー1200
「行けっ絶対装甲の王 ！
GAGA流-SIGENAGAにアタックせよ」
絶対装甲の王-ジークフリート
パワー3800/vsパワー2400
GAGA流-SIGENAGA
「させるかよッ！
TS "Zunda sealed"」
絶対装甲の王のアタックはシゲナガを目前に巨大な緑色の餅が妨害する。
「ふざけた事を」
「ハン、ズンダシールドはマサムネがいる時にGAGAの名を持つモンスターを守れる！
更に、相手より俺の手札が少ないなら場のモンスター1体のパワーを永続的に500上げる、俺はマサムネを選択！」
GAGA流(龍)-MASAMUNEパワ-4500。
伊達 手札0枚。
「まだバトルは残されている」
「何？！、奴の場にはダブルヴァルヴォルグしか居ねえ。俺のモンスターを倒せないのに何故だ！？」
「TS 相殺 を使用！自分の方が相手よりタイムクリスタルが少ないならば自分のモンスターを破壊し、相手モンスターを破壊する！」
「チッ！、シゲナガが残れば押し切れた！」
シゲナガとダブルヴァルヴォルグが同時に破壊される。
バキンッッ！！二人のクリスタルが砕かれる。
ジークフリート TC 3▶️残り2
伊達TC 8▶️残り7。
「これでターンを終了前に、俺はダブルヴァルヴォルグを1体DSに追加する」。
ジークフリートの場にはDS1つの絶対装甲の王1体のみ。
伊達の場には DS1のマサムネ。
伊達は納得した顔をする
「ダブルヴァルヴォルグを1枚をターンの終わりに破壊する事が無くなり、奴はTCを減らさずにDSだけを増やした。そして厄介なシゲナガを狙い撃ち…
クソッヤバくなって来たぜ」。
「ドロー、これで俺のGAGA流(龍)-MASAMUNEのパワーを倍にした効果が切れる。
だが、ズンダシールドのパワー500は残る」
マサムネ パワー2500。
「この瞬間、絶対装甲の王のエフェクトが発揮。
相手ターンパワーを1000upし、効果を受けない」
絶対装甲の王 パワー4800。
「ジークフリートの残り手札二枚の内1枚は、
攻撃に反応するカウンター系のTS…」
前のターン、シゲナガによってカウンターを封じたが反応を見るに確実。
「…今の手じゃパワー差2300とカウンターを超えんのはキツいか」
「俺はタイムカウンターを7つ全て使用してカードを引く！」
緊張の一瞬、伊達の引きは冴えていた。
めくったカードを見て鼻で笑う
「俺はTSGAGA流 パーリィーを使う、トラッシュにあるGAGA流パーリィーをマサムネのDSにする、その後トラッシュのGAGAモンスターをDZに置く」
「そして、置かれたモンスターのパワー分マサムネのパワーが上がる！！」
パワー2400のシゲナガの力が上乗せ。
GAGA流(龍)-MASAMUNE
パワー2500⏩4900up。
伊達の手札は一枚のみ…
「…これでカウンター系のタイムスペルを食らっても、マサムネのDSは二枚あるパワーで押し切れるはず…」。
「ジークフリートにアタック」
GAGA流(龍)-MASAMUNE
パワー4900vsパワー4800
絶対装甲の王-ジークフリート
「タイムスペル 王の威光
ジークフリート が居る時、
相手のDMを指定しタイムスペルによるパワーの上昇を無効化させる…」
「何っ…」
伊達の世界が止まる。
GAGA流(龍)-MASAMUNE
パワー4900 down⏩2000。
ジークフリートの斬撃が迫っていた…
「俺の負けだ…マサムネのパワーを倍にしてもジークフリートのパワーには及ばない」
恐らく奴の残りの手札は攻撃無効のカード、そして王の威光は2ターン前以前に引いた物だ。
確かめてやる…
「タイムスペルGAGA流-ドラゴンクロウ発動」
伊達の放ったカードはフィールドには影響を与えなかった。
「無駄な事を！…」
伊達は口角を上げた
「確かにな」
ドラゴンクロウはバトル中に相手のタイムスペルが使用された場合に発動可能。相手の手札を一枚捨て、更にTCZにあるカードを一枚破棄する。
伊達の思惑通り、ジークフリート の残りの手札は
バトルを止めるカード。
マサムネのDSが一つ取り除かれる、DS残り1つ。
伊達TC7>6へ減少。
「ターンエンドだ」
-第8ターン-
「手札を使い切り、まだ足掻くようだな。」
「うるせぇ、もう俺には何も出来やしないさっさとしやがれ」
「次のドローに掛けているのか？
それも無駄な事だ！TSジークブレイブ」
ジークフリート のパワーをアタック中500上昇しDM同士のバトルに勝った時次の相手のドローを封じる。
「ジークフリートでマサムネにアタック」。
伊達 TC残り6>5へ。
「これで貴様は何も出来ない。」
伊達へターンが切り替わる。
「ターンエンドだ」。
-第9ターン-
『伊達は勝負を諦めている訳じゃないと、俺は感じた。
だが負けを覚悟している目をしている、
何を思う…』
「終わりだ、絶対装甲の王-ジークフリートでアタック」
絶対装甲の王-ジークフリート
パワー3800vsパワー2000 GAGA流(龍)-MASAMUNE
「断罪の竜破断」
絶対装甲の王による一撃をマサムネは刃で受け止める。
…伊達のタイムクリスタルが砕ける。
バキンッ。
ディメンションゾーンの表の枚数が伊達のクリスタルを破壊する。
バキンッ バキンッ バキンッ
次々と砕けるクリスタルの破壊音を聞いた伊達は敗北を受け入れる。
伊達 TC⏩0。
伊達は胸ポケットに忍ばせたスマートフォンを取り出したーー
ーージークフリート は納得する
「成る程、貴様は先を見ていた訳か」。
伊達の身体が光に包まれる
『ギリギリまで多く奴の手を引き出した後は託したぜ…アンタの事だ…どうせ戦うなって止めても無駄だろ？だったら、勝ってくれよ』
消えゆく寸前に送信ボタンを押し消滅する。
ジークフリートは伊達の最後を見送る。
そして、自分の電子デッキホルダーをステージに残しその場を後にする。
● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●
日の光が差し込む、
路地に横たわるディザスターが目を覚ました。
