〜Revenge〜慶次vsジークフリートturn3
あけましておめでとうございます!。
後攻5ターン目、
ジークフリートの威圧感がフィールドに漂う。
「ドロー…ゲートニーベルンゲンをオープンアップ」
年期の入った書物のページが捲られる。
「ドロップに魔竜ウルムはいるけどTCの開放値は4
ディメンションサモンには僅かに届かない」
「そのとうりだ、しかし既に準備は完了している。
俺はTS魔法石の結晶を使用」
地を突き破り巨大な水晶が出現する、それが七色に輝きジークフリートの頭に一筋の光を照射。
「手札を一枚破棄しデッキからカードを加える」
魔法石にカードを投げ込むジークフリート、次の瞬間意思を読み取った魔法石からカードが生誕する。
「俺はTS竜たちの墓標を加え使用!
これはトラッシュに眠る竜を持つカード1枚につきデッキからTCZに竜をオープンアップ出来る」
「トラッシュには魔竜ウルムそして魔法石で破棄した魔ノ竜が眠る」
光の墓標が出現しそれの周りをカードが2枚飛び交いジークフリートの手に集う。
「俺は人喰らいし古竜と飛竜の卵をオープンアップこれにより6枚のカードが伏せられた」
「来るのか…!?」
慶次の顔つきが鋭くなり頬を汗が伝う。
…次第に辺りの雰囲気が重くなる、夜の空だがハッキリと分かる暗雲が漂う。
ビリビリと雷が光るのを目視出来る…
「魔竜ウルムをDZに送り全てのクリスタルを開放。サモン魔剣バルムンク」
黒剣が空から降り地に突き刺さる…
「スペシャルディメンションサモン…
-絶対装甲の王-ジークフリート!!」
暗雲から覗かせる流れる黄金の髪…黒き鎧に包まれし体、絶対装甲の王が地に突き刺さる魔剣に向かい頭から急直下する…その勢いは風を切る、総てを寄せ付けないプレッシャーを放つ。
魔剣を引き抜き流れるような着地をする。
「この瞬間表向き二枚の竜のエフェクトが発揮。
まずは人喰らいし古竜、ジークフリートが場に現れ相手よりも自分TCが3つ以上少ないならトラッシュに送り相手のTCを1つ砕く!」
「うぉっ」
慶次TC残り8。
「更に飛竜の卵のエフェクト、トラッシュの竜を三枚をデッキに戻しカードをドローする!」
魔ノ竜、魔竜ウルム、人喰らいし古竜のカードが飛び立ちデッキに吸い込まれる。
「これでジークフリートの手札は2枚
慶次の手札は1枚…その上、場にはパワーたった千の前田利益だけ…どうすんだよ」。
「行け我が分身-絶対装甲の王- よ
断罪の竜破断!!」
ジークフリートの操るバルムンクによる一振りは聖域を切り裂き大気すら震えさせる…!
長身の大男である前田利益は三倍はある大きさの魔剣士の一撃をその刃に受けとめる。
-うおぉおお-
歯を食いしばり、斬撃を押し返そうとすると自分が立つ足場がヒビ割れ圧倒的な力差を物語る。
「前田利益のDSは無いっ
このままじゃ…慶次ッ!!」
「見てて伊達君。」
慶次の表情は諦めていない、場の前田利益の表情と重なる。
ヒュンッと1枚のカードが戦場に新たな風を巻き起こす。
「これが僕の真価だ!タイムスペル喧嘩無礼講!!
コレはトラッシュに利家・松風が居て、
場の前田利益が自分よりもパワーが倍以上あるディメンションモンスターから攻撃された時に使える!
DZから龍砕軒不便斎を呼び出す!!」
青紫の光が前田利益を包み込み徐々に斬撃を押す。
「何ッ!!龍砕軒不便斎だと!?」
ジークフリートが身構える。
「来いよっスペシャルディメンションサモン!!
龍砕軒不便斎!!」
場に現れた龍砕軒は容姿は前田利益そのものだが、
松風のヴィジョンに跨り、青紫のオーラを全身に纏っていた。
龍砕軒不便斎パワー3800vs
絶対装甲の王-ジークフリート パワー2800
龍砕軒不便斎の大太刀からは目に見えるオーラが滲み出る、その大太刀を軽々と振るい絶対装甲の王へと斬撃を押し返す…。
「クッ!馬鹿な⁉︎何故それほどの力を持つ」
「龍砕軒不便斎は前田利益が直前に戦っていたモンスターの数値に戦闘時の利益のパワーを+した物になる」。
悠々と前身する龍砕軒不便斎の一撃によって絶対装甲の王ジークフリートの鎧に胸部に亀裂が走る…。
バキンッ!!
ジークフリートTC残り2。
「…図に乗るなよ」
「調子に乗れる時はとことん乗るのが僕の基本精神でね。喧嘩無礼講と前田利益はDSになる」
ニタりと慶次が笑う。
「ターンエンドだ」。
-第6ターン-
慶次のターンに切り替わる瞬間に絶対装甲の王からのプレッシャーが上がる。
「この瞬間、絶対装甲の王のパワーは千上昇し効果を受け付けなくする」。
「これで貴様の龍砕軒不便斎とのパワーは同値」
「知ってるさこうなる事もね。幾らこっちからアタックを仕掛けてもカウンターを何度も食らったし、パワーじゃ勝ち目が薄いのも分かる」。
慶次は引いたカードを公開する
「タイムスペル自由な心。場のDM一体は相手の場のモンスターに関わらずTCにアタックできる」。
青紫のオーラを全身から放ち、愛馬と共に駆け出す龍砕軒不便斎。
「-天上天下-!!」
-ウオオラァアアアーーー。
今、跳躍し、絶対装甲の王の頭上を飛び越える…。
大太刀を構えタイムクリスタルに突き進む。