−疾風に勁草−慶次vsジークフリート turn1
「僕が先行をもらう」
慶次の第1ターンが始まる。
慶次は慎重にカードを選びクリスタルゾーンにカードを送り込む。
「ターンエンド」。
以前の試合とは異なり消極的な第1ターン。
それは試合を見ている伊達にも伝わっていた。
「手札を見る限り動ける状況ではないが偉く慎重にカードを選んでいやがる…それ程の相手なのか?」
伊達は慶次に向かい立つジークフリートに目を向ける。
「俺のターン」
決められた動作で新たにカードを引き、クリスタルゾーンへカードを配置する。
第2ターン
慶次にターンが回る。
「TCゾーンにゲート怒涛・吽の門をオープンアップ」
序盤にして大きな一手を見せる慶次。
「なるほど面白い」
ジークフリートは先の展開を読み取る。
「更にTS"勁草"を使う!!」
「勁草は手札からコスト5以下モンスターをトラッシュして、このターンサモンを行なっていないなら捨てたコストと同じモンスターをデッキから呼び出せる…」
慶次はカードを捨てる。
「破棄したカードはコスト4!
行けるぜ慶次!」
伊達が柔かな表情をする。
コクリと慶次は頷きデッキを手に確認する
「これだ。僕はコスト4のゲート
疾風・阿の門をスペシャルサモン」。
「疾風に勁草を知るって言葉がある、
君との戦いで見つけた。僕の強さ」
慶次は真っ直ぐカードを降りかざす。
「SDS
前田利益」
前田利益は整った顔立ちに長身、
その手には大太刀を持ち威風堂々とフィールドに着地する。
「2ターン目で来やがった!慶次の分身!
ディメンションモンスターが」。
優勢な慶次、だがジークフリートは涼しい様をする。
「勁草を使用した場合、デメリットにより呼び出したモンスターのコストと経過したターン数の差のターンの間はノーマルサモンを行えない。」
慶次の場には特殊な磁場が発生する。
「貴様が呼び出したモンスターのコストは4
経過ターンは2ターン。つまり2ターンの間はサモンが出来ない」
ジークフリートは言った。
「僕はディメンションサモンした前田利益のエフェクトを使わせてもらうTCに伏せられたカードを破棄させる」
ー疾風怒濤斬ー!!
オラァアアアー
前田利益の放つ斬撃波が伏せられたカードをトラッシュさせる。
「振り出しに戻った気分はどう?」
煽るように慶次は言う。
そして前田利益がジークフリートに仕掛ける。
「バトル!利益でプレイヤーアタック」
慶次の宣言と共に飛び出す前田利益、
そして大太刀が頭上に展開されたクリスタルを2つ砕く。
ジークフリート TC12>>残り10へ。
「ターン終了だ」。
ジークフリートにターンが切り替わる。
「俺はTCを再び1つ解放し、ターンを終了する」
第3ターン。
カードを引く慶次
「僕のターン!」
その声には勢いがあった。
[勁草により僕は2ターンの間はサモンが出来ない、そうなれば削れるTCは6個止まり。それは奴も想定内なはず、そんな緩いプレイじゃ倒せないのは分かる…]
「僕はTSブレイクザルールズを使う!。経過ターンと同値のコストを持つモンスターをスペシャルサモンする!
来い、火縄銃の足軽」
火縄銃の足軽
コスト3/パワー500
「確かに"ノーマル"サモンは出来ないね、
けどスペシャルサモンは出来るんだよ」
屁理屈のような慶次の挑発的な台詞で
ジークフリートの威圧感が増す「貴様…」。
「いつもの慶次だ、手札は二枚まで使ったがこれでジークフリートが場を整える前に点を詰めれるぜ!」
伊達は勢いを感じ胸を熱くする。
「バトルだ!」
前田利益の一閃がクリスタルを再び砕く!
ーーオォラアアーー
「続けっ足軽!」
火縄銃を構えた足軽が片膝を着き狙いを定め、クリスタルを2つ撃ち抜く!
--バキンッバキンッッーー
一度に砕かれたクリスタルの破片がキラキラと散って行く。
ジークフリートが堪えるように腕を顔の前に翳す。「クッ!…」
ジークフリート TC10>>残り6へ減少。
「やったぜ!慶次!」
伊達がガッツポーズをするが、慶次には気を抜いた様子は見られない。
「ここからだ、奴はこの状況すら超えてくる」
「その通りだ…」
ジークフリートにターンが切り替わる。
「クリスタルを解放、更にTS
コスト2/闇に潜む悪竜を使用。相手の場の数が自軍より多くこのターンサモンしないならば経過ターン+1のコストを持つモンスターを呼び出す」
「出でよコスト4、財宝の守護竜」
「そう来るのか…」
慶次の顔が強張る。
「巧い、慶次がクリスタルの解放値を減らしてもすり抜けて来やがった」。
「行け財宝の守護竜、火縄銃の足軽を葬り去れ」
財宝の守護竜は炎のブレスで足軽を破壊する。
-ぐおぉぉ-
慶次 TC>>11へ。
そして、守護竜の懐の宝玉が輝く
「バトルに勝利した守護竜は、相手のターンデッキよりバルムンクの宝玉をトラッシュしそのエフェクトを使用する事ができる。」
「バルムンクの宝玉!!
次のアタックがまた届かないのか」
慶次の頭に鮮明な記憶が浮かぶ。
「ターンを終了する」。
端末でカードをチェックしていた伊達は息を飲む…。
「慶次が気を抜けないのがマジで分かる…。
こいつは…ヤバい」。
「ハハ 語彙力失っちゃうよね」
慶次の目は笑ってはいない。
仲間の命が掛かった試合に伊達は次第に息苦しいほどの緊迫感を感じて行く…。




