再戦 ~Revenge ~花之慶次vsジークフリート turn0
「伊達君。なんで…
何でここに居るんだよ」
俯き慶次は言った。
「お前が戦う理由を知ったからだ」
歩み寄りながら伊達は言った。
「来るなッ!!」
咄嗟に慶次が叫ぶ。
「これは僕の戦いなんだ…!」
慶次はジークフリートを睨む。
伊達は慶次の視線を追った。
「…ヤツがジークフリート、確かに見た目のゴツさ以上に何かとんでも無いオーラがビシビシ来るぜ」。
「ディザスターを庇った事は分かる
それでもテメェの戦いってのは分からねぇ」
慶次は詰まるように話す
「僕は本当は今頃この世界から消えていたんだよ、ジークフリートに負けてね」。
伊達の思考が痺れる、現実を飲み込めないからだ。
「負けた?、慶次が、?」。
「確かに一度目の戦いではディザスターを庇った、けどこの勝負は自分の為に戦っている。でなければ僕はジークフリートの敗北の印を取り消せないんだ」
「敗北の印?」
「ああ、破れた時に再度戦いを行う契約で、今奴に生かされていると言っても過言じゃない」
「ヤツは一体何者なんだ⁈」
伊達は首筋に寒気を感じる。
「ジークフリートはパラパラの仲間だ、
奴は強者と戦う事に生き甲斐を得ている
だから僕を生かした」。
「試合の邪魔をするのならば花之慶次を直ちにデリートする」
ジークフリートの言葉は伊達をその場に固着させる。
「待て、だったら慶次に俺はデッキを託す」
伊達はデッキを差し出す。
「伊達君悪いけど僕はそれを受け取らない」
慶次は自身のデッキを固く握る。
「お前意地になってる場合か、このデッキはディザスターさんが奴を予測して組んだデッキなんだぞ!」
伊達のセリフはジークフリートに関心を抱かせる
「ほぅ、そのデッキを使うも貴様の自由」。
「考えは変わらないよ僕は使い慣れたコレを使う、それがベストだと思うからだ。
…でも少し気になるな、それディザスターさんはどう構築してたの?」
「中速から終盤にかけて伸びる相手を予測して構築したデッキだ」
伊達は答えた。
それを聞いた慶次はデッキをステージにセットした。
「慶次!!」
伊達は目を見開く。
「覚悟が決まったようだな」。
「コレでいいんだ、、」
言いかけた言葉を慶次は胸の内に閉まう。
[この戦いもし僕が…。
だとすれば僕のこの選択は必ず未来に繋がる]。
「タイムクリスタルセットアップ」
慶次の覚悟が具現化された輝きが空に舞う。
「タイムクリスタルセットアップ!!」
ジークフリートの魂の自信が形となる。
『「サバイブ!!」』
2人の掛け声が夜の空を震わせる。