drive
シフトがオープンしたカードを振り翳す
「私が引いたのは コストナイン‼︎
クロックローバー!」(勝ったッw)
「俺が選んだのは!
スペーソードジャック‼︎」
その瞬間…シフトは脳天から落雷に打たれるような感覚が走る…!
「ナヌィイ⁉︎」
天流寺総駕はキングとクイーンの他にジャックまでも投入しているのか…⁉︎。
「この瞬間 TSルースペードのエフェクトが解決され俺は確認したカード2枚を引く!
さらに…‼︎ 賭けに勝った事で俺は追加でカードをドローする!」
総駕の表情に余裕が生まれ、3枚のカードが新たに手札に加わる。一方シフトは爪を噛み歯ぎしりをする。
「チィッ、、天流寺総駕にチップを渡してしまうとは」。
「あんたならこの勝負、乗ってくると思ったぜ」
「馬鹿な、勝負に勝ったからと思い上がりが過ぎますね」
「いいやその熱くなる性格、そして俺と同じトランナイトをチョイスし優越感に浸りたいと言うセリフ、傲慢なのはあんたの方だぜ」
「そうですか、ですが私がカードを引く事を選択したのは貴方がキングを引いていないと確信したからです、それに私も手が増えたのを忘れない事ですね!」
嫌みたらしくシフトは言った。
「…確かにキングは引けなかった」
「ほぉらごらんなさいキングを引けなければ現状貴方は私を倒せはしないだからルースペードの確認時に渋い顔をしていたんですよ」。
「………」
確かに、俺が引いたカードの中にキングは無い。
だが!シフトを倒すキーはスペーソードジャックにある、俺とライガードラゴンがまだ繋がっているならチャンスは来る!…。
「スペーソードジャックは確かに強力だ
コスト11の地位なだけはある」
能力は相手のパワーを上回るか同数値にするか、と言う物だ。
「しかしパワーを上回るその条件は手札コストを要する…」。
「サモン。ハートキャッチゲートファイブ!
これでスペードにハートのゲートが揃った、
行くぞ、SDS」
SDSの掛け声と同時に時空の裂け目が出現する…!。
次の瞬間、白手を付けた腕がヒビ割れた空間から伸びてギシギシとこじ空ける。其処から現れる一体の道化師…
「∞No.の道化師‼︎」
ジョーカーの手に持つ大鎌は裂け目を破壊し上空にスラリと浮かびゆったりとフィールドに着地する。
「場のハートキャッチゲートがトランナイトのディメンションソウルになった事で、タイムクリスタルを一つ修復する!」
総駕 TC 残数7へ。
「更に俺はタイムスペル レイズを発動する
このカードは手札のトランナイトを任意の枚数捨て、場のDMを指定する。指定したDMはパワーが500上がり、DM同士のバトルに勝った時、発動時に捨てたカード-1枚をデッキから加え1枚引く。」
総駕は手札を2枚捨て効果を起動する。
「お目当のカードを強引に加えに来るというわけですか」。
「更にジョーカーのディメンションソウルを二つ使用し、たった今捨てたスペーソードジャックのステータスをコピーする!」
総駕の場の∞No.の道化師はパワー2700+500に変動する。
これで条件は整った…。シフトの手札は1枚はコスト9 クロックローバーが確定している、
問題は非公開の残りの2枚がバトルに干渉するカードで無ければという事…だが、可能性は低い。
「バトル、∞No.の道化師でDMメテオにアタック!」
∞No.の道化師 パワー3200
VS パワー2700 メテオライガードラゴン
「切り札の一閃‼︎」
ジョーカーの手に持った大鎌はスペーソードジャックの長い剣に変換され、マグマに覆われた巨龍に向かう!
「行ける…」
総駕の核心の一撃は一枚のカードによって、
砕かれる…!
「甘いですよ、天流寺…総駕!」
シフトはゾッとするような笑みで一枚のカードをオープンする。…瞬間、総駕は背筋から震える。
見た事の無いカード。それはこのゲームが浅い為に当たり前だ、しかし、あのタイムスペルのようで別格の覇気を放つカードは何なのか⁉︎…
「このカードはTSでも限定的な発動条件を持つ…ドライブ‼︎
ドライブによる戦闘中はドライブを持つTSで無ければ対抗出来ないッ‼︎」
「ハァ…ハァ⁉︎…」
総駕は無意識のうちに呼吸が荒くなる。
これから起こる事は未知の世界…
未知から来る不安、不安は精神を大きく揺さぶる。
「そしてこのカード!
TSオールインドライブ!
トランナイトDM同士のバトルで使える!
手札を全部捨てッッ‼︎
自分のデッキトップの種類を当てそれにつきパワーを500上げるッ‼︎」
「パワー500の為に手札を全掛け⁉︎…」
対峙するメテオライガードラゴンから途方も無い熱量を感じる…
「フフッ、教えてあげましょうドライブシリーズのカードは外すまで任意の回数それを繰り返すことが出来るんですよ!」
「任意の回数…⁉︎」。
シフトから同じトランナイト同士での戦いで確実に潰すと、意気込もった意思を肌で感じ、
総駕はシフトの恐ろしさを実感し痛感した…。
「行きますよデッキトップはモンスターだ」
「…外れればこのバトルは勝てる」
シフトがホルダーからカードを引き抜く、
「予想道理モンスター‼︎」。
これによりジョーカーとメテオのパワーが3200の同値と並ぶ…。
「次もモンスターで行きます、ドライブ」
シフトはホルダーに手を再び翳す
「だが…これで終ればドライブのエフェクトは終了するハズだ」。
「私がそんなヘマする訳無いじゃ無いですか!」
シフトの引き当てたカードは宣言道理のモンスターカード。
「な、そんな…」
「運にも見放されましたねぇ」
シフトが見下したように嘲笑う
∞No.の道化師 パワーstay3200
メテオライガードラゴン
パワー 2700≫3700に上昇。
「ゲームの流れは…思えば初めから
完っ全に私の物だ…!」
「モンスターとスペルの枚数から確率を計算しましたからね…当てずっぽうで生きられる程人生甘くないですよ」
シフトはパワーを上回ったが続けて三連続ドライブをする、メテオライガードラゴン パワー>>5200に上昇。
総駕にはオールインドライブに対抗するドライブカードは無い、シフトの場のメテオライガードラゴンが攻撃力を膨らます様を見ることしか出来ない。
それでもシフトはパワーアップを辞めない。
「ドライブ!ドライブ!ドライブ!」。
「パワーが…イかれてやがる⁉︎…」
総駕は膨らみ続けるパワーに歯ぎしりをする。
「フッハハハハ‼︎‼︎」
「ここ迄来たら分かるよ…確率とか運じゃ無いだろ⁉︎…
ふざけんな…」
「裏側のように未来がなんでしたっけ?…分かるんですよ
私にはねええ」
イヤらしい目線がホルダーから覗くカードの背面に向く…。
「ムハハっこのバトルに勝てばDsがないジョーカーは破壊され私の勝ちだ」
シフトの執拗以上のドライブは山札を最後の一枚へとする
メテオライガードラゴン パワー1万?千。
「全回転だ!フルスロットル‼︎」
シフトの掛け声と共に捲られたカードは再び山札へと集結する。
「山札をめくりきった場合再びシャッフルしドライブを続行する!パワーは圧倒的でバトルに何の意味も有りません、しかし貴方に圧倒的敗北を与える!」
「腐ってるよ、あんたは…」
弱者への異常な仕打ち、何が彼奴をそこまで突き動かすんだ…。
「運も私の味方をしている!」
狂った高笑いをするシフト。
メテオライガードラゴン
パワー>>17700に上昇。
「ドライブは終了した、バトルは続行される!」
超絶的なパワーアップを果たしたメテオライガードラゴンの爆炎が∞No.の道化師を完全に包み込む…!。
爆炎が広がり有り余る威力は荒野を赤く染め上げ総駕すらも巻き込む。
「ジョーカーが破壊されTCは3つ砕かれる…、まぁしかしこの威力では戦意喪失でゲームエンドだ!」