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あおとあかのきせき  作者: 世渡 繋
第一章
21/108

友達 八

「…澄風さんは、とても優しくて面白い神様だね。」

二人を見送った後、揺れる木漏れ日を眺める愛嘉理の言葉に吾生は微笑んだ。

「そうだね。いつも僕のことを気に掛けてくれるんだ。本当に感謝してるよ。」

「そっか、大切な存在なんだね。」

「うん。」

吾生は深く頷くと、悪戯な笑みを浮かべた。

「澄風はね、あんなに尊大な態度だけど実はとても謙虚なんだよ。」

「どういうこと?」

「そのままの意味だよ。自分のことが大好きなのは本当だけど、その一方で無力感に苛まれてたり。態度と裏腹な思いが結構あるんだ。」

「本当は人間のことが好きだったり…?」

「そう、何だかんだ優しかったりね。そこが澄風の魅力でもあるんだけど、何だか他人事には思えなくて…。」

愛嘉理には、吾生が少し悲しそうな顔をしたように見えた。

「吾生にも、隠してることがあるってこと?」

「え?ああ、うーん、どうかな…?」

誤魔化す吾生に、愛嘉理は真剣な眼差しを向ける。

「言いたくないなら、言わなくても良いよ。でも吾生がそうしてくれたように、私も吾生の力になりたいんだよ。それだけは忘れないでね。」

「うん、ありがとう。」

吾生は儚げに笑った。

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