機械化人の内臓に改造しないで!
私の下腹部と口、そう体内へと通ずる穴に機械が入れ込まれていた。このとき呼吸器や消化器は詰め物”をされてしまい、口は猿轡をされたようになっていた。このときから私は自分の声を失ってしまった。
私たち三人の被験者というか被害者は互いの姿が見えるようなポジションにカプセルが移動したので、今の自分の姿はなんとなく想像できた。
腰と胸は金属質のような素材で出来たビキニアーマーのようなもので覆われ、口はマウスピースを嵌められたような感じになっていた。その部分は既に機械の体の一部みたいになっていた。
その直後、私の髪の毛にロボットワームが伸びてきてジェル状の薬剤が付けられ、たちまちタマネギのような髪型にされてしまった。その直後いかれたようなサクラの声が聞こえてきた。
「あなたたち、体内はもう機械の身体に順応できるように改造が進行中ですよ。あと一時間もすれば立派な機械化人の内臓になりますよ。もっとも、これからあなたたちの身体はガイノイドを構成する部品の一部になりますよ。わたしの経験を言わせて貰うと、機械の部品にこの体が成り下がるのは快感でした! なんだって全ての管理を機械がしてくれますから! ダイエットなんて簡単ですよ! 機械が最低限の栄養と必要な運動をさせてくれますから。そうすれば、無事に人間に戻る時には理想的な身体になりますよ。そうだ、一層のことオデブちゃんの強制ダイエットシステムとして売っちゃおうかな!」
サクラは一人乗り気だったが、ガイノイドの部品の一部といわれ複雑な気分になっていた。わたしの身体を機械化人の内臓に改造しないで! お願いよ! でも大人しく機械の部品になるしかないだろうけど・・・




