改造しないでよ!
入浴前に脱いだ服がなかったのだ。代わりにバスローブがおいていたが、下着はもちろんなかった。三人とも素っ裸の上に羽織っていったが、これから何をするのか不安になった。まさかこれってアダルトビデオの撮影だったわけなの?
その時、へんな格好をした女が入ってきた。その姿はまるで特撮モノのヤラレ役の戦闘員のようだった。これがヒーローなら簡単に倒して逃げるところだけど、今の私たちは裸だった。そういえば私って近眼で眼鏡もコンタクトもしていなかったので、よく見えないことに気付いた。
だから他の二人の顔が見えなかったが、たぶん顔は引きつっていたと思う。裸の上にこんなコスプレの女が出てきたら、そう反応するしかないけどね、
両腕を抱えられた私たちが連れて行かれた先には、カプセルのようなものが鎮座している大きな部屋だった。そこには大勢の科学者が集まっていたが、その中でも最も偉そうな男が話し出した。
「あなたたちはこれからサイバロイドになっていただきます。要は改造人間ですね。今度のテレビ番組のレポーターはガイノイドになる予定でしたが、ソフトウエアの開発がおくれていまして、代わりに人間がやって、その行動を元にプログラミングしていきます。要はあなたたちはモニターですね」
なんてことなの? 私たちってモルモットだったの?