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二枚のIDカード

 サクラには二枚のIDを持っていた。本名の霞沢咲良と通称の立花サクラだ。後者がこの研究所で使っている名前だが、こうしているのも研究所では公式にはオーナーと他人としているからだ。


 でも、顔のつくりは同じだし、研究所内にある真那の肖像写真に酷似しているし・・・まあ公然の秘密というわけだった。


 次の披露会ではサクラの名前で参加することになっていたが、咲良としても参加することになっていた。もっとも同一人物なので音声のみではあったが。その役割はサイバロイド理論の構築者であった。サイバロイドは真那の夢を実現したものだった。


 そんなややこしいことをしているのもサイバロイド技術が漏えいするのを極端に恐れていたからだ。もし流失してしまうと、一般市民を拉致してきて最強の兵士に仕立てられるという恐怖のシナリオが考えられた。だから理論家と技術者が同一人物ではないとしていた。


 しかし、咲良いやサクラには夢があった。自分が一生サイバロイドになる夢だ。人間を超えた存在になるという目標があったからだ。だから現在レオナがきているスーツがうらやましかった。

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