研究所に来たら
一週間後、あたしはまた指定された施設にやってきたが、そこは「最先端技術研究所」の看板のある古い建物だった。門番に用件を言って案内されたのは何故か地下の薄暗い部屋だった。あまりにも薄暗いので少し嫌な予感がしていた。
するとアラフォーぐらいの女が入ってきた。彼女はブラウスの上に白衣を纏った太り気味で、そのまま主婦ですといっても差し支えない容姿だった。
「みなさんお世話になります。実を言いますとあなたたちは最新鋭の機械の素体になっていただきます。まあ一種の改造人間です。でも心配しないでください。元の身体に戻りますから。それでははじめましょう」
いったいなんのことか判らないけど、なぜか私たちは黒い戦闘服を纏ったような女達に連れて行かれてしまった。それにしても、ここってプロダクションではなかったのよ。まさか悪の組織なの?
そういって連れて来られたのは何故か大きな浴室だった。
「とりあえず入浴してください。そのあとコスチュームに着替えてもらいますから。不安なことはないですから」
そういわれたらかえって不安になるというものだ。でも、仕方ないので入浴した。一緒に来た女はもう二人いたが口を聞かなかった。
風呂をあがるとそこにはとんでもない事が起きていた。