アイミ・アカリ・レオナ・ミキは備品!(3)
アカリは三体の中でもスタイル抜群で、しかもリーダー格とされていた。そう選ばれたのも司会としてある程度のキャリアがあったからだ。ようはフリーアナウンサーみたいな事をしていたからだ。
しかも放送局の中継車に乗務していたので、本来ならガイノイドリポーターは彼女のほうが適任だったが、スタイルが抜群であったので、リーダーにされてしまった。
彼女の場合、機械に組み込まれると聞いて気絶してしまったので、改造される最中は全く意識が無かった。だから気が付いた時、彼女は自分の身体が変貌しているのにショックを受けていた。
「こ、これってなによ? わたし機械に改造したわけなのよ? それとも人間だったという記憶を持たされているだけなのよ?」
戸惑いつつアカリは自分の身体を撫で回したが、感じるのは柔らかい感覚ではなく硬質の感触だった。それで、よくあるようにホッペをつめって見ようと思ったけど・・・掴めなかった。ただ指で突いたという感覚だけを感じていた。
「それにしても、さっきから変よ! 呼吸もしていないし体中が拘束感に囚われているし・・・いったいどういうことよ!」
アカリは呆然としていると、耳元から声が聞こえてきた。サクラからだった。
「あなたねえ、これからリーダーをやってもらうのよ。そんなに迷っていたら困るじゃないのよ! はやく馴染みなさいよ、その身体に!」




